goo blog サービス終了のお知らせ 

かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

アルファ米抗争

2020-01-20 16:20:34 | 日記

古いマンションの古い食器棚の奥に、尾西食品の「アルファ米白飯2食分」二袋がおいてあった。いつごろ買ったものだろう。石井スポーツ450円のシールが貼ってあり(高いな)、今とは袋のデザインが異なることから、少なくとも10年くらい前に買って、山行の余りとして置いていたものだろう。少なくとも、災害のストックとして買いだめしておいたものではない。

これからの山行に持っていこうとも考えたが、賞味期限を見ると2017年9月とあり、すでに2年以上経過していた。乾燥米なので、今食べるのに健康上全く問題ないとは思ったが、何となくまずそうだったので、かといって捨てるのはもったいないと思ったので、(悪意はないが)近所にたむろするスズメたちのエサとして、ベランダに毎朝一握りだけ撒くことにした。夏の間は、餌となる昆虫がたくさんいるのだから、餌やりはやめるが、冬はさぞ餌に乏しいのだろうとの老婆心なのであるが、なぜか彼らは、まるまる太っている。

アルファ米をやる前は、少し玄米をやっていたのだが、アルファ米を撒いたらよっぽど気に入ったとみえて盛んに飛んでくるようになった。10数羽のグループである。窓を開けると、どこから気配をかぎつけるというのか、近くの植え込みに留まってこちらを見ている。

はじめは、ものの四五分で啄み、あっという間に飛び去って行くという日々が続いたが、ある日から雀の体の大きさの4,5倍はあろうかと思われるヒヨドリのカップルがベランダに舞い降り、スズメたちを追いやり独善的にアルファ米をせしめようとするようになった。

スズメたちにとっては、決してヒヨドリが天敵ではないのだが、数倍体が大きいヒヨドリはスズメの頭上から羽切音をうならせて集団を追い払う。

縄張り意識の強そうなヒヨドリは、こちらがアルファ米をベランダに撒くと、スズメたちが近づいても追い払うようになった。その作戦は、まず一羽が啄み、いいところで飛び去る。瞬時に近くで待機してスズメたちを監視していたもう一方がやってきて啄む。まるで、スズメたちにスキを与えないというチームワークだ。

スズメたちは、ヒヨドリを煙たがり、しばらくはあまり近づかない日が続いた。

ところが、今日のスズメ軍団はどうだろうベランダの床にやってきてヒヨドリが落としたおこぼれのコメをつついたり、ヒヨドリが、ちょと目を離したすきに、ベランダちょこんと乗っかって、どうどうと啄むようになってきた。

そして、とうとう、誰かが見張りをしていたのだろうか、まずヒヨドリがある程度お腹を満たしてベランダを離れた間隙を縫って、10羽ばかりの集団が瞬く間にやってきて残りの米粒すべてをかっさらって行った。

スズメたちは、どうやら学習したようだ。無駄な抗争はやめにして、まず、ヒヨドリのカップルにアルファ米を食べてもらう。数十粒のアルファ米はヒヨドリのお腹の中ですぐに膨らみ、カップルは場所を離れてサザンカの藪の中あたりで、しばし休憩。縄張り意識による警戒が緩んだそのとき、一気呵成に舞い降りて残りのお米を食べつくす作戦に移行したようだ。

ほんの一握りの数百粒のアルファ米を巡っては、いましばらく続くのだろう。

賞味期限切れのアルファ米あと一袋残っている。鳥たちに健康障害はなさそうだし、ほんのひとにぎりなので、近所迷惑にもならんようだ。冬の間、家にいるときは、もうしばらく、やってみて抗争の成り行きを見守っていこう。

 

 

縄張り意識の強いヒヨドリは、いつも近くで監視しているようだ。

 

 

 

 

 

 

コメント

初春(はつはる)の花

2020-01-20 10:53:39 | 日記

雪が降らない。雪が積もらない。大寒の今日、仙台地方は氷点下を下らない。氷も張らない。
県内のスキー場でまともに営業できているのは、蔵王すみかわスキー場だけのようだ。昨日は、広瀬川の草むらに、はつはるの青いひとみ、イヌノフグリの花(?)が早くもほんのり開いていた

イヌノフグリは、日本在来種で絶滅危惧種とか。もう少し大きいオオイヌノフグリは、ヨーロッパ原産の外来種で、明治期に渡来したとある。並べてみないと違いが分からないが、2月ごろから草むらを席捲するオオイヌの方が花期も長いし、色も濃く、茎や葉がやや毛深いということで、じつは、両者の違いが今一つ分からん。今度、マクロレンズをもって観察に行こう。どうも、手持ちのG3xくんでは、ピンボケ気味だ。

イヌノフグリ

オオイヌノフグリ

 

ミヤマムラサキやツユクサなど、青い花が大好きだ。イヌノフグリに始まって、スミレ、エンゴサク、シラネアオイ、アジサイ、ツユクサ,ミヤマムラサキ、キキョウ、リンドウ、ツリガネニンジン‥など、今年は「青い花図鑑」なるものを作ろうか。

しかしながら、はつはるの花を愛でてばかりいられない。オイラの体内時計から行っても開花が早すぎるのだ。いつもなら雪や氷の下で凍えている草むらが、早くも萌えようとしているのは、ちょっとフライング過ぎる。

地球温暖化のシグナルは、ここにも届いているのか。

昨年のカルフォルニアやアマゾンと続いてオーストラリアの火災と地球上が燎原の火と化しているのではないかと不安になってくる。この日記を書いている間にも、世界中の森林がメラメラ燃えさかり、乾いた積乱雲をつくり、その雲より放たれた稲妻がさらに火災を引き起こし、幾多の生き物の命が奪われていると思えば、「青い花図鑑」など夢見ている場合ではないのかもしれない。(オイラ個人では何ができると問うても解は見つからないが)

本国の自衛隊などが、わずかな数でアリバイ的に豪州鎮火支援に出かけているというが、世界中紛争をやっている場合ではなく、「調査・研究」に軍艦を紛争地域に派遣したりするのでもなく、世界中の軍隊、消防総力を挙げ、火消しに走ってほしい。宇宙の外側からではなく、(もしかしたら)ヒトが作り出した業火というゴジラに「地球防衛軍」として立ち向かわなければならない時機なのだろう。

 

オーストリアの火災分布

火災積乱雲

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント