遊びをせんとや

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雪舟伝説 京都国立博物館 ~日本の絵の原点~

2024-05-23 07:38:58 | 美術館、博物館
最初の宣伝文句でたぶん私の記憶では「これは雪舟の展覧会ではない。」とかそういう意味のキャプションが付いていたので、雪舟の模写とか影響受けた作品とかばかりで雪舟の作品は展示されないと思い込んで、前売りを買わなかった。私の勘違いかな?

テレビで録画した日曜美術館のアートシーンを観るとなんと雪舟の国宝六作品が一挙に展示されているので、これは観に行かねばともうすぐ会期が終わるという平日に観に行った。
京都駅から歩いて京都国立博物館に着くと開館5分前。すでに100人近くの人が並んでいた。

隣の駐車場まで列は伸びていた。

この日は思い切ってフライングで単衣に羅の夏帯。

開館すれば、中は広いのでそんなに混雑した感じではなかったが、久しぶりに人が並んだ展覧会なのか入場の時に係りの人の声掛けが今一つでもたついていた。

館内は当、撮影NG。私が一番感動したのは、「四季花鳥図屏風」である。

画像は全てWebからお借りしました。
この右隻の鶴のフォルム、左隻の飛ぶ白鷺のフォルムの緊張感と背景の写真のような木々の影。これが絵画の表現だとは驚かされる。涙出ました。この作品は京都国立博物館が所蔵しているので観ているはずなんだけれど。

今回は授業で何度も使った「破墨山水図」

「慧可断臂図」など凄い作品が勢ぞろいしていたのだが。

「慧可断臂図」の達磨さんの衣服の線が凄すぎる。彼の人物の凄さがこの線の回りにハレーションを起こしたように描かれているのは一つの寓話みたいな漫画的な表現だ。

雪舟の作品の模写や影響を受けた作品が多数展示されていたが、オリジナルは本当に線に迷いがない。
「こうでないと」という確信がみなぎっている。当たり前だが。
その潔さや迷いのなさが観る人に力を与えてくれる。
久しぶりに観た「天橋立図」

ドローンのない時代によくぞこれだけの俯瞰図が描けたものだ。

他にも曽我蕭白や応挙、伊藤若冲、狩野派、司馬江漢などの雪舟に影響を受けた作品が並ぶ。
見ごたえ充分だった。

ランチは京都駅近くのイソイズムの1時が予約できたので、北大路の近くの呉服屋さんへ着物の袖丈を直してもらうのに持っていった。ついでに羽織の身丈伸ばしの見積もりをしてもらう。


 
  
桶の形の照明が面白い。1時だと店内も空いて落ち着いて食事ができた。
2000円の安定の美味しさ。

 
柴海老とネギの炊き込みご飯も量が沢山あり、満腹。

晩御飯は鶏モモ肉を濃い口醤油に漬けこんでグリルで焼く。そら豆。ほうれん草、カボチャのバターソテー。トマト。
薄揚げ、シイタケ、人参、大根のお味噌汁。








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