全国の学力調査で秋田県がトップクラスという結果がでました。なにかにつけて全国最下位・・とか言われている秋田県が、学業でトップというのはうれしいことです。
しかしです。77億円もの税金をつかって、子どもたちのこうした成績を、県別で競わされて、はたしてなんのメリットがあるのでしょうか?
日ごろから、子ども達は、他の人との競争や比較の中で生活をしているのに、それが全国で何番目とか、新たな比較の対象にされて、気の毒としかいいようがありません。
ちょうどきょう、サンパルで秋田市の女性学習センターが主催したサンパル女性セミナーに参加してきました。フェミニストカウンセラーの松葉谷温子さんが講師で、快適な関係づくりのためにというテーマの講座でしたが、その中で自分を見つめるために
「あなたは自分のどんなところが嫌いですか?」と質問がありました。
わたしは、「自分が人より劣っていると考えてしまうところ」 と書いたのですが、松葉谷さんのお話から、”それは小さいときから、比較され続けてきたから” である。 ということがわかりました。
競争して勝たなければ、認めてもらえない、人と比較して劣っていれば認めてもらえない・・・・そのように成長すると、やがて、いつもだれかと比較して悩む人になります。
最近よく言われる”みんなちがってみんないい”とか、”ナンバーワンよりオンリーワン”という発想は、比較しない発想ですよね。
今回の全国学力テスト、しつこいようですが、77億の税金をかけてやる意味がわたしにはわかりません。せっかく秋田がトップで朗報なのに・・ね。(これも勝つのがいいと思っている証拠です。根深いです )