前回の続き、
第九識をアマラ識といい、根本浄識ともいうのだ。
一切の汚れにそまらず、清浄で永遠に変わらない仏界の生命のことだ。
このいのちを、南無妙法蓮華経というのだよ。
このいのちが出ると、はるか過去世から現在にいたるまで生命に刻まれた
いかなる宿業も転換し、生命を根底から変換することが出来るのだ。
ちょうど太陽が昇ると、いままで闇に閉ざされていた世界が、
パッと明るくなりすべてを見通せるが、
それと一緒で生死の闇を照らし、物事の本質を見抜く智慧が出てくるのだ。
その結果「衆罪は霜露のごとし」の経文どおり、
悪業を消滅させ、逆に善に変えていくことが出来るのだ。
毒を変じて薬となす大良薬とは、法華経のことをいうのだ。
やや専門的になったが分かったかね、私はキミならぜんぶ理解できた、
と思うけれどね。」
田中くん、
「教授、ありがとうございました。大事なことがよく分かりました。
それと同時に私に妙法を教えてくれた友人に感謝しきれない気持ちです」
山田教授、
「感謝する心が出たらたいしたものだよ。
そこで宿業転換の原理をだれでも分かるように教えられた戸田先生の
指導を紹介しておこう。
・・長いあいだ使っていなかったホースに水を通すと、始は汚れた汚い水
が出るが、そのうちに汚れがとれてきれいな水が出てくるようになるね。
これと同じだよ。
私たちのいのちも長いあいだの宿業で汚れているが、
信心を続けていくと汚れがとれて、元のきれいな水が出てくるようになるのだ。・
続く
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