叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 「新・仏教教室」 二十四

2008年08月22日 | 新・仏教教室
 「一生成仏抄 抜粋の解説」

 一念無明の迷心というのは、

仏界という太陽のように輝く生命をもちながら、それを知らずに(無明)
苦悩の境涯にいる迷える人のことを言います。

しかし、元々が太陽のような輝きをもっていますので、光を覆っている
厚い雲を取り除けば、太陽が姿を現すように・・

人々がもっている仏界の生命も、磨くことによって汚れが取れ、もとの輝
きを取り戻すのです。
どうやって磨くのかといいますと、仏の言葉を信じ、

「南無妙法蓮華経」と唱えることを磨くと言うのです。

縁あって日蓮大聖人の仏法に出会った私たちは、朝に夕に怠らず生命
を磨いていきましょう。



 中国の天台大師は、

一念(生命)が三千諸法(森羅万象)となって現れるという一念三千の教義
を説きました。
宇宙のすべての現象(三千諸法)は、生命が造り現したものであるという
説で、

 釈迦が説いた法華経をより理論的に分析し、検証した教えです。
難解で分かる人が少ないと言われますので、これ以上深入りはしません。

天台大師の一念三千の教義から生命を一念と呼ぶようになったのです。


 さて法華経は別名を智慧に入る門といわれるぐらい智慧を重視します。
智慧は知識とは違います。
知識は情報の一種ですが、図書館やコンピューターで世界中の知識が
簡単に手に入るようになりました。

智慧というのは、知識を活用して世の中に喜びを伴う利、美、善の価値
を創造することを言います。

 さて仏界の生命は、

三千諸法を写し出す明鏡のように、すべての事象の起こった因果や、
それが招くであろう未来えの影響を明確に写し出す能力をもっています。

これを如実知見(ありのまま実のごとく知見する)といい、
事実をありのままに誤りなく見通す智慧のことであります。

情報を誤りなく理解して対処できれば、人生に行き詰まりや過ちは生じま
せん。多くの人が困難な人生を歩むのは、この力に欠けるからで、情報
を自分に都合よく解釈して行動するから失敗するのです。

人生という航路を行くのに羅針盤(明鏡)を持っていくか、持たずにいくか
の違いが、信仰を持つか、持たないかの違いなのです。
つづく    


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