叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 「新・仏教教室」百二十九

2010年07月30日 | 新・仏教教室
 眷属妙のこと *

 山本さん、
「先生のお言葉の意味の深さがやっと分かりました。
両親はともかく、私だけでも今すぐに念仏を捨て、謗法の罪を消そう
と思います。子供たちには今後念仏するのを止めさせます。
これからもなにかとご指導願いたいと思いますので、よろしくお願い
いたします。」

 私、
「山本さん、よく決断されましたねえ。
立派なお方であると私が思っていたとうりでした。どうか以後は正し
い法に基づいた人生を開いてください。。

 子供さんのことは、子供は親がすることをマネするものですから、
山本さんと同じように正しい軌道に入ってくると思いますよ。
それからご両親や奥さんは、、
あせらずとも、山本さんが変わっていく姿を見て自然に正法に目覚め
ると思いますので、ムリに勧めないほうが良いでせう。」

 山本さん、
「先生、家族のことまでご心配くださってありがとうございます。
私はいつたん決意すると、何ごとがあってもやり遂げるのが男の美学
と考えていますので、先生から教わった正しい道を真っすぐに進んで
行きます。

 そのうえで一つだけ伺っておきたいことがあるのですが、訊いて宜
しいでしょうか。」

 私、
「山本さんなんなりと遠慮なく訊いてくださってケッコーですよ。」

 山本さん、
「私は子供のころから、両親がするとおりに「ナムアミダブツ」と言
っていましたが、それが何を意味するのかゼンゼン知りませんでし
た。
浄土宗を開いた人が法然という人で、罪人であったことも先生のお話
で初めて知りました。

 そんなワケで私は親のマネをしただけで、念仏宗の信仰をしていた
とは思っていませんでしたが、それでも謗法の罪科は免れないのでし
ょうか。

続く  


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