叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌「新・仏教教室」百十二

2010年01月07日 | 新・仏教教室
 新年の抱負、続き *

ジッチャン、
「山本さんあなたは偉いですねえ。
その国の文化を知るには、その国の言葉を知ることが一番だとは、さすが
ですね。あなたは将来、今の会社のトップまでいける人だと思いますよ。。
 おめでとうございます。。」

山本さん、
「先生、正月早々社長の辞令を頂いてありがとうございます。そのつもりで
がんばります。」

ジッチャン、
「ケイタくんは証券会社に就職が決まったそうだが、よかったねぇ。。。
 おめでとう。就職難でたいへんな中をよくがんばったよ。みんなも喜んで
いるだろうね。」

ケイタくん、
「ボクの第一志望はほかの会社だったのですが、そこはダメで、証券会社
に就職することが決まりました。
決まった以上は早く仕事を覚えて、会社で役に立つ社員になろうと決意し
ています。」

ジッチャン、
「みんなそれぞれ抱負があって良かったねぇ。それでは私の抱負を言わし
てもらいますよ。

今年は、歴史小説「目覚める人・日蓮の弟子たち」を連載して、
日蓮大聖人を支えた当時の弟子たちの生き方や、大聖人の素晴らしさを
多くの人に知ってもらいたいと考えています。。

それにはワケがありましてね。
今から四年ほど前、親日家で知られていたロシアの駐日大使W氏が、日本
での任務を終えてロシアに帰国するとき、日本人に親愛の情をこめて次の
ように助言されました。

 「私は日本人と日本の国が大好きで、友人もたくさんいます。。
今度この国を離れることになりましたが、日本の人たちに助言しておきたい
ことがあります。
それは日本人は、いつまでも戦国時代の英雄である織田信長や武田信玄
などの物語ではなく、道元とか日蓮など鎌倉時代に活躍した思想界の巨
人たちの伝記を読むことをおすすめたい。

 日本には世界に誇れる思想界の先駆者がいるのに、どうしてその人たち
に学ぼうとしないのか不思議な気がします。」

というものでした。
私はW氏の言葉に感動して、いつか日蓮大聖人のことを書こうと決めてい
たのです。そんなワケで今年から連載をスタートしました。
どうかみなさんも読んでくださるようお願いします。」

追記

雑誌記事でW大使の助言を知った私は、ロシア大使館に表敬電話をしまし
た。だが大使は外務次官に栄転されて、モスクァに経った後でした。
ロシア外務省に電話を廻しましょうかと係りの人が言ってくれましたが、私
はロシア語が話せないので礼を言って断わりました。
 語学って大事だなぁ、と思ったものです。。

つづく