叙事詩 人間賛歌

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人間賛歌 幸運を呼ぶ法則 三十

2009年06月16日 | 幸運を呼ぶ法則

 善い行いをすれば必ず栄える 続き

 前回はイカの大漁の話でしたが、今回は・・・
このころU氏の実家がある青森県H市の漁村にも異変が起きた。U氏の頼
みもあって、この村では、他人に奉仕する生き方を実践する候補者を村を
あげて応援した。もともとが、アジやイワシぐらいの小物しかとれない漁村
なので、みんな貧しい暮らしをしていたが、その浜になんとマグロの大群が
まぎれ込んできたのである。

一本なん万円もする高級魚のマグロがなん千本もとれて、村始まって以来
の大豊漁となった。村では盆と正月がいっしょにきた以上の大騒ぎで、この
幸運を村中で祝ったのである。

ウソみたいな話だが、本当のことである。
世の中には信じられないような、こうした例がいっぱいあるが、人々は信じ
ようとしないのだ。それはこうした事実があることを知らないからだ。これに
ついてカーネギーの意見を聞いてみよう。

「人間の最大の欠点のひとつは、自分が理解できないことを信じようとしな
いことだ。ほんとうは、あまりたいして分かってもいないくせに。」
と言っている。

自分が知っていることや、経験したことが全てと思い込んで、そのことが
自分の中に壁をつくっていることに、気がつかないのだ。

もう一人、ドイツの鉄血宰相といわれたビスマルクに聞いてみよう。
「凡人は自分の経験に学ぶが、賢人は歴史の経験に学ぶ。」ビスマルクの
言である。

どちらも自分を、小さなワクに閉じ込めてはならないと教えているのでる。

せっかく幸運を呼んで、栄えるようになっても、自分だけの力でなったように
思い、傲慢になるのも人間の欠点のひとつだ。傲慢は滅亡への第一歩で
ある、というのも人類が発見した知恵のひとつだ。

 西洋の格言にこんなのがある。

   「幸運の女神は、ほほえみと謙虚を好む。」

いつもいばって偉そうに振舞ってはならない。にこにこして謙虚な態度で、
他から学ぶ姿勢が幸運を長続きさせるために必要なのだ。おとなりの中国
では、

   「和心、百福を生づ」

と言われ、謙虚でおだやかな心でいれば、百の幸運に恵まれる、と教えて
いる。

この稿終わり