叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 乱世を勝ち抜く生命観を持とう 二

2009年06月12日 | 乱世に勝つ生命観を持とう
 生命は生と死のどちらかを現しながら、
 どちらも無くならず、生死を繰り返しながら、
 永遠に続いています。

 スタート地点もなく、ゴールもない
 無死無終に続いている、実在です。

無死無終の実在である生命は、自分と他人、植物と動物というように
別々に考えることに慣れた人間が、細かく区別して考えているような
ちっぽけなものではなく、

人も、動物も、植物も、全てを含む巨大な存在です。
地球そのものも、宇宙も、生命の現れです。

その生命には、人がそう思わないかぎり、不可能とか、限界とかは
ありません。

幸福も、不幸も、成功 失敗も、海底の神秘も、宇宙の不思議も、
一切が生命が造り出す現象で、

熟練した画家が、なんでもキヤンパスの上に、自在に描くことが出来る
ように、

生命のまた一切のものを、この世に造り現しているのです。

一滴の海水の中に、大海の成分、素質はすべて含まれています。
生命をセツナに無くなってしまう一滴の海水と思うか、地球と共にあり、
久遠に続いている大海であると思うか、発想の違いだけです。


 法華経に書いてある宇宙規模の壮大な生命の世界は、始めて目にす
る人には、まるでおとぎ話のように写りましたが、誇張や、架空のことで
はなく、厳然とした事実です。

小さく限定して考えることに慣れた人間には、想像も出来ず、信じ難い
だけのことでした。

 長身の先生は狭い独房の中でこのことを覚知しました。

私たちの生命は永遠であり、その力と智慧の働きは広大で無限である。
 と長身の先生は認識したのです。

生命はこの自分の中にもあり、他の人の中にもある。
いや犬や猫にも、桜の木にもあり、宇宙全体が一つの生命体だ。
無限の生命の世界には、偶然というものはなく、原因と結果の法則が
厳しく支配していて、この法則から逃れるものは何もないのだ。

不幸や、失敗にはその原因があり、原因を改めない限り不幸も失敗も
なくならないのだ。

今までは個人も国家も、幸せを求めながら悲惨な歴史を繰り返してきたが、
それを根底から救う道はこれしかないと、長身の先生は確信したのです。

大事業家で教育者でもあった長身の先生は、生命の真実を知らず苦悩
の底に沈んでいる民衆を救おうと、この時決意したのです。

つづく