叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 「新・仏教教室」 十七

2008年07月13日 | 新・仏教教室

山本さん、

「先生、さっき日蓮仏教の広宣流布と言われましたが、
釈迦の説いた仏教と日蓮大聖人の仏教に違いがあるのですか。」

ジッチャン、

「山本さん、良い質問をしてくださいました。

 釈迦が説いた法華経(仏教)と、日蓮大聖人が説いた法華経は、
表面上は同じ法華経ですが、根本的な違いがあるのです。
どんな違いがあるかと言いますと、

 釈迦の法華経は、すべての人に妙法蓮華経という仏界の生命があり、
その生命に具わる智慧と慈悲力は、想像することが出来ないくらい広大
で無辺である。
 と仏界の生命を褒め称えた言葉で満ちています。

法華経は六万九千余の文字で書かれていますが、一字一字が仏の生命
を賛嘆する言葉であると言われるほどです。

 法華経を万病を治す薬にたとえると、釈迦が説いた法華経は薬の効能
書に当たります。
 凄い教えだ! すばらしい! といくら褒めそやしても、それで自分の
病が治るワケではありません。


 一方、日蓮大聖人の法華経(唱題行)は薬そのものです。

薬の効能を知らなくても、効能が分からなくても、飲めば病が治るのです。
 たとえば、生まれたばかりの赤ちゃんが、母親の乳の成分をしらなくても、
乳を飲めば栄養になつて育つようなものです。

 だから日蓮大聖人の仏教は、仏になるタネを植える下種仏教だと言わ
れるのです。
釈迦仏教はすでに法華経を聞いたことがあり、仏になるタネを植えてあっ
た人たちが、仏界を現す効果があるのです。

これを脱益(ダッチャク。収穫するという意味)仏教と言い、下種仏教とは
違うのですよ。
 ちょつと長くなりましたが、私の言わんとするところを分かっていただけ
たでしょうか。」

山本さん、

「先生、よく分かりました。
そうしますと、私たちは日蓮大聖人の仏教を実践して、仏になるタネを植
えれば良いということですか。」

つづく