叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 若い人の仏教教室 百九

2008年03月28日 | 若い人の仏教教室
  お詫び
三月二十一日から二十六日まで急きょ入院し、ご迷惑をかけました。
無事退院しましたので更新を続けたいと思います。どうかよろしくお願い
致します。


ジッチャン、
「ちょつと難しい話が続いたので、このへんで話題を変えてみよう。
よく耳にする言葉に、人間は自然の一部である。というのがあるが山本さん
は聞いたことがありますか。」

山本さん、
「先生よく聞きますよ、それに私自身も人間は自然と別個にあるのではなく
て、自然の一部であると考えておりますが。」

ジッチャン、
「たしかに人間は自然の一部であるという言葉はよく聞くし、
多くの人もなんとなくそう思っているといえるね。
そこで有名な釈迦の言葉になるが、釈迦は、

「我即宇宙・宇宙即我」と言ったと伝えられているんだ。

ここで宇宙というのは大自然のことだから、
「我は大自然であり、大自然は即ち我である。」という意味にとれるがどう
だろうかな。
仏教史で、釈迦の悟りは何であったのか。真理はナゾとされているが、
この言葉なんか、真相を知る手がかりになるのではないだろうか。

「私は自然の一部ではなく、私は自然そのものだ。」云々


山本さん。
「先生、スケールが大きくなってきましたね。なんだか気持ちがワクワクす
るようですよ。
釈迦はほんとうにそう思ったのでしょうかねえ。」

ジッチャン。
「そこで大自然とは何か、その意義が重要になるが以前、大自然は慈悲
の心で成り立っているということを話したことがあったね。
身近な例で言うと、

動物はサンソを取って、炭酸ガスをだし。
植物は炭酸ガスを取って、サンソを出す。
蝶は花の蜜をもらうかわりに、花粉を運んで花が子孫を残すのに協力し
ている。
魚はわずかしか魚にならないのを承知で、何十万個ものタマゴを生んで
プランクトンにエサを提供している。
地球は地軸を中心に回転することで重力を生じ、大気や海水が地球から
離れないようにしている。」

つづく