







不安ながら中学校に勤務して、もっと勉強したいと思って、実践総合センターで研修させてもらいました。そのつながりが、ちょっとだけ幅を広げさせてもらいました。
一年間、情報教育の研修をしました。ちょうどそのときのセンター長が、大学の心理学の先生でした。一年間の研修が終わって、現場に戻ってから、先生から、
「学校心理士の資格をとってみないか。」
という話がありました。
学校心理士とは、「学校にいる心理学の専門家」です。勉強をさせてもらいながら、ついに資格を取得しました。スクールカウンセラーにもなることができます。どちらかというとアバウトな生き方をしていただけの自分には、とても貴重な出来事でした。
そのときから、これまでたくさんの研修にも参加させてもらい、いろんな角度から心理学の勉強をさせてもらいました。現在、大分県学校心理士会の副会長をさせてもらっています。役には立ちませんが、ほとんどの役員の方が、大学の先生たちです。心理学のオーソリティばかりです。そんな先生方と接する時間がまた勉強になります。
体験と勘で乗り切ってきた、人に対しても傷つけることも多かった自分が、少しは、理論的な裏づけと相手の立場を考えるようになり、ちょっとだけまた違う部分での過ごし方ができます。
また、ちょうど、三光中学校で勤務したときに、文部科学省指定の道徳教育の指定校となりました。2年間の研究です。その時に、実践センターに道徳教育に卓越した大学の先生がいました。お願いをすると、スーパーバイザーになっていただけました。
授業案を書くときには、何人かの学校の先生たちとセンターに行って、アドバイスをもらったりしていました。そのアドバイスが的確で、授業の流れが道徳の授業だけでなく、ほかの教科でも生かすことができました。先生たちが一丸となって、研修を深め、子どもたちの心に響く授業を展開していきました。
自分とセンターだけの関係ではなく、学校とセンターの関係へと広げられました。
おとといは、客員研究員の発表会で、夜は、センターOBの懇親会でした。みんなで夜がふけるまで、会話を弾ませながら楽しく過ごしました。
「ピンチがつながりのチャンス」だと思います。ある雑誌で、2つの選択があるなら、困難が多い道を選べ・・・と書いていました。
いつもそんなことはできないと思いますが、勇気はいりますが時にはそういう選択も大切であると感じています。乗り越えたときには、平坦な道で得るよりも、もっと大きなものをつかんでいるのではないかと体験から思います。