荒尾市議会の9月定例市議会が9月3~20日の日程で開催され、上程議案の平成24年度荒尾市一般会計補正予算の中に、熊本県馬主会寄付金活用事業費300万円が計上されるようです。
そしてこの寄付金をもとに、市内学校の図書室の整備や蔵書数を増やすことに当てられるようです。
国の取り組みをお知らせしますと・・・・・
学校図書館の図書標準は、学級数によって異なり、また小学校と中学校でも違っています。、
例えば、全学年で12クラスある小学校では7960冊、全学年で12クラスある中学校では10720冊の蔵書が標準とされています。
全国において、学校図書館図書標準を達成している学校の割合は、平成21年度末で小学校は50.6%、中学校では42.7%に止まっており、また本の数は多くてもその本の情報が古くなっていたり、種類が偏っている場合もあることから、学校図書館の図書整備や新聞配備が進むよう、『学校図書館整備5ヵ年計画』を定め、単年度200億円の計1000億円、またこれとは別に、新聞活用の学習するために単年度約15億円、計約75億円を地方交付税を算定する際の基礎となる基準財政需要額の中に所用額を算定することになっていますが、使途を特定しない一般財源として措置されています。
ということは、例えば荒尾市に100万円が措置されたとしても、教育委員会や関係機関等の協議の中で50万円分を図書購入費に充ててもOKということなんですかね。
話を戻して、それでは荒尾市内の小学校の図書標準状況(平成23年)はと言うと、
25~50%が3校、50~75%が6校、75~100%が2校、よって標準を達している学校は全学校の占める割合で0.0%。一つもないようです。
ちなみに熊本市は40.4%、玉名市は28.6%、南関町は50%、長洲町は25%、山鹿市は60%であり、100%は玉東町などの8自治体のようです。
また、司書教諭配置においても全国でアンバランスがあります。
これまでも国からは地方交付税に図書購入費が措置してありましたが、本市において100%の使用となっていたのでしょうか。
図書標準に達していない学校ばかりですので、実際はどうだったのか知りたいですね。
馬主会寄付金300万円の活用で、学校図書室はどう変わるのでしょう。100%達成のためにはいくら必要なのでしょう。
ブックスタートが荒尾市でも始まり、読書の大切さが以前から叫ばれている中で、学校の図書室には子ども達が手にとって読みたい本、子ども達の読書に対して興味を引く図書室作りが必要だと思います。