普通な生活 普通な人々

日々の何気ない出来事や、何気ない出会いなどを書いていきます。時には昔の原稿を掲載するなど、自分の宣伝もさせてもらいます。

300字、30円?

2012-09-08 11:43:56 | 普通な人々<的>な
さっき奥さんが、ポストに入っていたアルバイト情報のような冊子を見ながら「300字、30円だって」とつぶやいた。

「なにが?」と聞くと、「なにかよくわからないけど、宣伝のコピーかなにかじゃないの? 300字以上30円、400字以上40円、500字以上50円だって」

一体何のことだろう? 皆目わからなかった。それはいいとしても、30円という単価はなんだろう? 

カタログのスペックや店頭のPOPを書くのならいざ知らず、意味のある文章を書くということは、本当のところ一文字幾らとか、一行幾らとか、原稿用紙一枚幾らといった数量換算ができない。

なぜなら、そこに書かれる内容は、その文章を書く人のものであり、それを文章化するのに、それなりのキャリアを積み取材に費用と日数をかけているわけで、当たり前の話だが、書いている本人は一文字書いたからいくらになるななどと考えながら書かない。
それを理解しないクライアントも増えている。

一文字が単価になる……すごい世界だ。

冒頭の300字、30円は、かつての超売れっ子作家の400字詰め原稿用紙換算での一文字の金額くらいだ。今時それはありえない。
「100字、10円」、「10字、1円」。ということは日給1万円を得ようとすると、10万文字書かなければいけないということ。400字詰めの原稿用紙を250枚書かなければならない。

一日に原稿用紙250枚は、どんなことをしても書けない。

これはどういうことか。

こういう仕事は仕事とは言わない。この数字に興味があっただけで、どんな会社なのかなどは見もしなかったが、とんでもない会社だということだけは確かだ。
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