普通な生活 普通な人々

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小沢新党!!

2012-07-11 11:42:04 | 普通な生活<的>な
小沢一郎を「壊し屋」という人々がいる。

テレビに登場する政治評論家やコメンテーターの多くも、「壊し屋」という言葉の持つインパクト、言葉にこもる悪意、そういう点におよそ無批判に使っている。

一言でなにかを言い表しているようで、便利で使い勝手が良いから使っているとしか思えない。
だが、小沢一郎は「壊し屋」ではない。小沢の辿ってきた政治家としての筋道は、概ね一貫している。

田中角栄を盟主とする田中派(竹下派)に所属した自民党時代から、新生党、新進党(第2代党首)、自由党(党首)、民主党(第6代代表)を経て、おそらくこれが最後であろう政党の立ち上げを今日発表する。

保守にいながら常に時代に必要とされた「新しい勢力」を、政党という形をとって現出させた。そして政治を変える努力を常に模索していた。

党を割ることが、まるで「悪」であるかのような「壊し屋」という言い草は、小沢には馴染まない。むしろ小沢の資金調達能力に蟻のように群がった他の政治屋連中こそ、侮蔑的な別の言葉で呼ばれるべきだろう。
小沢の力を恐れ、選挙が終われば用済みとばかりに党内から背中を撃つが如き批判をするような連中がまともであるはずがない。

小沢一郎は、稀有の政治家である。少なくとも「政治屋」ではない。「壊し屋」でもない。

まっとうな政治を見据えている男が、気に触る連中、邪魔だと思う連中がいるのだ。例の政治資金規正法違反に対する検察の、意味もなく執拗な訴追姿勢は、その端的な表れだろう。

小沢の政策の細部はそれぞれに見てもらうとしても、そのブレのなさ(もちろん政党に所属する限りは、その政党の党是に従って発言してきた点はあるが)は見れば分かる。そして今の政治状況の革新的な部分(例えば小選挙区制)の多くは、小沢の切り拓いてきた政治状況であることも分かるだろう。

小沢新党は、おそらく大きな政治勢力にはなれないだろう。それは小沢自身も理解しているだろう。だが、投票行動は別にして、その存在感だけにでも期待する人間が、はっきりと一人ここにいる。
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