普通な生活 普通な人々

日々の何気ない出来事や、何気ない出会いなどを書いていきます。時には昔の原稿を掲載するなど、自分の宣伝もさせてもらいます。

絵画館前 「かっぱ天国」…だったかな?

2011-07-17 13:03:47 | 東京「昔むかしの」百物語
 おそらく、覚えている人もほとんどいないのじゃないかという、だれが企画し実行したのか、大東京のど真ん中であった真夏の子供たちへのプレゼント企画!

 と言っても、「なんのこっちゃ?」と言う方がほとんどだろう。
 確かボクが10歳ころ(50年以上前!)の、都合2~3年間だけ行われた、名称は「かっぱ天国」だったような記憶がある。

 いまは黄葉(イチョウ並木!)の名所になっていて、秋には若いカップルの散歩道になっている、青山、外苑前の絵画館周辺。
 絵画館前の広場は、昔はなにもない、人々の集合するスペースとして、皇居前広場のような役割をもっていたに違いなかったが、いまではほとんどのスペースが駐車場として使われている。

 その一角に、噴水施設などのある池があるのだが、その池がいまから50年程前に、子供たちの水遊び用に開放されていたのだ。記憶違いかもしれないが「かっぱ天国」と名称されていた記憶がある。そして、それはわずか2~3年で終了してしまった。

 なにをきっかけに始まり、なにを契機に終了したのかは子供のボクには知る由もないけれど、そのプールとも水たまりともつかない遊び場は、最高に夏を満喫出来る場だったのは確かだ。
 水深もそれなりにあった。当時のボクは多分身長130cm程度だったろうが、すっかりと水没する程度の深さだった。だから、雄叫びを上げながら飛び込んだりしたものだ。
 親子連れなどほとんどいない。皆子供同士で遊びにきていた。

 一度、たいして泳げもしないくせに、泳げるようなフリをして脚が攣り、溺れそうになったこともある。
 必死で、自力で壁までたどり着いたが、そこはプールでもなんでもない池だから、とりすがるものもなく、壁伝いに何ヶ所か設置してあった出入り用の階段までたどり着いて助かった、などということもあった。
 それでも楽しかった。一シーズンのうちに、5~6回は通っていたと思う。

 クソ暑い夏の盛りに、ふと思い出す思い出の一つ。こんな思い出を共有できる人って、まだどこかにいるんだろうか? そして、管理された環境の中で、はみ出すことに怯えながら入るプールしか知らないいまの子供たちには、こんな思い出はないのだろうなとも、思った。

 あの「かっぱ天国」を企画し主催したのは、誰なのだろう? 可能性としては、絵画館、東京都、渋谷区といったところか……。
 どこでもいいけれど、いい思い出をありがとうと、この場を借りてお礼しておきたい。

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