普通な生活 普通な人々

日々の何気ない出来事や、何気ない出会いなどを書いていきます。時には昔の原稿を掲載するなど、自分の宣伝もさせてもらいます。

記憶

2010-11-25 23:41:09 | 超常現象<的>な
 60歳を越えたが、不思議で仕方ないことがある。それは、記憶。
 皆さんは、幾つくらいの時からの記憶があるのだろう? 是非コメントにして教えて欲しいのだが、僕はおそらく生まれた瞬間からの記憶がある。その有様は次のようなものだ。
 父が島根新聞の編集局長だったこともあって、以前にも書いた松江の城を囲む堀端の、島根新聞の社宅のような一軒家でボクは生まれた。
 それは夏の夕方だった。空はオレンジ色だった。ボクは縁側にいる。盥があり、ボクはその中に入れられる。暖かい感触。それが産湯だった。
 その前、ボクは母の腹から出ようともがいていたが、出られない。足がうまく外に出てくれないのだ。逆子だった。
 ボクは病院ではなく、自宅で産まれた。産婆も間に合わず、母は半ば立ったまま自然分娩で逆子のボクを産んだ、とかなり大きくなって聞かされた。
 ボクの記憶の中で、瓦礫の山に乗り上げる戦車の写真というのがある。それは1950年6月に勃発した「朝鮮動乱」を報ずる写真だと、かなり大人になって父に教えてもらった。それまで、なんの写真かまったく不明だったのだが、胸の痞えが降りた。生後11ヶ月の記憶。
 ボクは4歳で松江から家族で上京した。だから松江の記憶は4歳までのものだが、その記憶を書けといわれれば、優に原稿用紙100枚は書けるだろう。
 真剣に。皆さんの記憶を教えて欲しい。

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