普通な生活 普通な人々

日々の何気ない出来事や、何気ない出会いなどを書いていきます。時には昔の原稿を掲載するなど、自分の宣伝もさせてもらいます。

毎日毎日、人が殺される。

2014-06-10 23:26:41 | まあまあ社会<的>な
何日か前にも書いたが、毎日毎日、人が殺される。

昭和の時代であれば(表立っては)それほど頻繁には起こり得なかったような、性と金がらみの、とりあえずは殺す側の心に、痛みやら悔恨やらと言った、本来なら誰の心にもあるはずの人間性のかけらも垣間見えないような、それなのになぜか今の時代を端的に表しているような、殺人事件だらけだ。

標的になるのは、女性や子供。それに高齢者。要は弱い者達。

なにが起きているのだろうか? と、きょとんとしてしまう。

被害者が若い妙齢の女性でも、リアルな友人関係を追っても辿り着かないような、家族や知人もまったく知らない、別回路で完結する人間関係がSNSなどによって成立していたりする。正直、昭和世代から見ると無防備で空恐ろしいほどの自己完結ぶりだ。

昭和と書いたが、まさに昭和と平成のつなぎ目とでも言えそうな、1995年に起きた「酒鬼薔薇聖斗」による凄惨な児童殺害事件以降、それまで稀だった無意味な殺人が増えている気がする。

もっと多くなっているように思うのが、本来なら「尊属殺人」と別格で呼ばれるはずの家族間での殺人事件。

子が親を殺し、親が子を殺す。なんと陰惨な心根が生み出す事件だろうか。

殺人衝動は、いつ何時自分とも無縁ではない形で立ち現れるやもしれず……。

昭和であったなら「モンスター」と言われていても可笑しくない加害者は、今ではどこにでもいる普通の人間。

ただし、表には見えにくい深いところで病理に蝕まれているようではある。

コメント
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