J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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優勝の味60     

2021-02-26 00:01:58 | スポーツ文化・その他

 リスペクトコラムです。
 先週21日に閉幕したテニスの全豪オープンで、大坂なおみ選手が2回目の優勝を飾りました。おめでとうございます。夜中に時々NHKの中継を観ていました。今大会は強かったし、落ち着いていました。感情を出してラケットに当たったりする不安定な昔の様子からすっかり覚醒しましたね。とにかく世界4大大会で日本人選手が何度も優勝カップを掲げるシーンは本当に感動できます。
 以前の記事でビデオ判定ではなく、自動判定が採用されていると聞き、ずっと試合中継を注目していましたが、そういうジャッジで揺れるシーンはほとんど見られなかったですね。つまり、審判で疑問が生まれる事はもう時代遅れになっていっているという事。やっとVARが導入されるサッカーとは大違いです。ドラマ性が失われる? もう太古のアナログ時代の死語なのかもしれません。
   
【全豪V大坂なおみ「技術の“引き出し”増えて別人に」】
「大坂は、全米を制して初めて四大大会の頂点に立った2018年夏とは、心身とも、まったくの「別人」になっている。技術ではショット、サーブともに“引き出し”が格段に増えている。ハードコートでの強さは絶対的で、「今の彼女を、一体だれが倒せるの?」というほどの安定感と迫力を感じる。
 成長を感じたプレーの一つが、バックハンドから繰り出したアングルショットだった。角度をつけて相手コートの浅い位置にコントロールする返球は、強打を警戒してコート深めに位置を取る相手の裏をかいていた。長い距離を走らせ、体勢やプレーのリズムを崩していた。流れを渡したくないときの「新技」になった。
 サーブのバリエーションも増えた。もともとミス覚悟で時速180キロ台に達する弾丸サーブが持ち味だった。今大会は、相手コートで高く弾ませたり、外に逃がしたり、体の中心に打ち込んだり、と多彩な球筋でピンチを切り抜けていた。大坂は高速サーブ頼みから脱することで、追いかけてくるライバルを引き離した。
 体力面も進化した。腕や腹部が一回り大きくなっていた。体つきに変化を感じた人も多いだろう。データ分析のスペシャリストとして知られるウィム・フィセッテ・コーチとともに着手した肉体改造が、一つ一つの好プレーを支えている。」
引用:産経新聞

 3年前とは別人で、引き出しが増えているというのは面白い表現ですね。大坂選手はハードコートに強いようです。4大大会はオムニコート、赤土コート、そしてハードコートと別れますが、得意だからこそ優勝できたのか。確かに体が一回り大きくなっていましたね。だいぶ肉体改造を行ったのか。
 今大会の中継を観ていて、ふと思ったのが他の世界ランク上位選手が余り見かけなかった事。決勝の相手のブレイディ選手も世界ランク25位。ベスト4の2選手も世界ランクが2ケタだった覚えがあります。4大大会の4強対決なら、世界ランク1位2位対決とか上位同士の対決が面白いのですが、ちょっと意外な展開。大坂選手が決勝進出して、その相手が25位と聞いてこれは十分勝てると思ったので。
   
【大坂なおみは「F1の性能」 昨年から指導の中村トレーナー】
「(中村豊トレーナーは)昨年6月、大坂を支えるチームの一員となり、全米、全豪と四大大会2連勝。パワーとスピードを兼ね備えた才能は、さらに飛躍できると確信している。
 昨年9月の全米優勝後も、「ポテンシャルがあるので、同じことの繰り返しではなく、進化を求めてやってきた」。コロナ禍の中、ともに過ごす時間が長く、お互いを深く理解できたそうだ。大坂はオンとオフの切り替えがはっきりしており、それに合わせた接し方をして、トレーニング効果を高められるように工夫した。
 大坂は2018年全米での四大大会初制覇後もフィジカル強化に励み、動くスピードやボールへの反応速度が著しく向上した。今ではさらに、「動きの安定性」を鍛え、ドロップショットなどに追い付くだけでなく、そこから体重の乗った強い球で切り返せるようになった。
 中村さんは「やれることがどんどん増えている半面、まだまだ足りない部分もある。彼女はトレーナーにとってすごい宝」。クレーコートで行われる全仏オープンや芝のウィンブルドンではまだ3回戦止まりだが、伸びしろはあると見ている。
 マリア・シャラポワ(ロシア)の専属トレーナーとして12年の全仏初優勝に貢献した実績があり、スライディングしながら打つクレーコート特有のフットワークの強化にも方法論を持つ。重心を低くする必要がある芝のコートに適応するための練習についても同様だ。」
引用:時事通信
   
 やはりコーチの存在が大きいのでしょうね。まぁ恋人の存在も大きいのでしょうが。3年前に優勝してからコーチが退任し、お父さんがコーチになったりとかして不安定が時期が続きました。そのまま世界ランクも下降しました。
 一昨年の暮れにフィテッセコーチが着きましたが、それまで全豪2回、全英1回、全米1回の優勝選手を生んでおり、十分な実績を引っ提げて大坂選手のコーチに就いた訳ですね。海千山千のベテランコーチが就いて、大坂選手も落ち着きを取り戻せたのかな。
 4大大会ではこれから夏に向けて全仏、全英(ウィンブルドン)が続きます。大坂選手もウィンブルドンで優勝して初めて世界的一流プレーヤーの仲間入りができると思います。苦手かもしれないオムニコートですが、頑張って欲しいです。

  そして、個人的に憂いているのが巷ですっかりしぼんだままのテニスブームです。その昔は岡山での休日の余暇はテニスが大きなウェイトを占めていました。スポーツ観戦というのが無かった訳ですから。「テニスの王子様」ブームまでですかね。その後、いくつかのテニススクールやクラブがクローズしてしまい、テニス人口も随分と減少したと思います。錦織選手が頑張っても、大坂選手が全米オープンで初優勝してもテニスブームは来なかったのかな。今回の全豪オープン優勝でも、巷ではそれほど影響が無いかもしれません。岡山のトップチームがテニスチームやテニス教室に手を付けるのもいいかもしれません。レッズランドの域に期待するのは酷かもしれませんが。
テニス関連⑪(大坂選手③):https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200914
  〃  ⑩(望月選手):https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190727
  〃  ⑨(大坂選手②):https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180910
  〃  ⑧(大坂選手①):https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180321
  〃  ⑦(伊達選手):https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170914
  〃  ⑥(錦織選手):https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140911
  〃  ⑤(岡山総合グラウンド):https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070304
  〃  ④(ZIPアリーナ):https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070226
  〃  ③(テニスの日):https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060923
  〃  ②(岡山国体):https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051027
  〃  ①(岡山国体):https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051023
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers

コメント
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