リスペクトコラムです。
かなり前の情報だったのですが、事の様子がよく分からない情報だったため、記事にできず仕舞いでした。ただ、地元のJクラブのいい情報なのでリスペクトしてみたいと思います。今まで地元J2岡山が携わってきたスポーツ競技(メニュー)といえば、ずっとサッカー、フットサル、チアダンスでした。今回の情報でもう少し、スポーツ文化で広がりを見せるのではないか、見せて欲しいと期待するのは当ブログだけでしょうか。
【岡山市社会体育施設(25施設) 指定管理者 受託】
「株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブでは、このたび岡山市社会体育施設25施設の指定管理者として指定を受け、令和3年4月1日より管理運営をさせていただくこととなりました。」
「ホームタウンである岡山市が『岡山市スポーツ推進計画』にて推進する「ライフステージに応じたスポーツの振興」のもと、このたびの本施設運営を通じ、世代や性別、障がいにかかわらず安心・安全に地域住民の皆さまの人生がより一層豊かになるような場の創造と、子どもたちが夢に向かってスポーツに取り組むための最適な施設提供に邁進してまいります。」
引用:J2岡山公式HP
4月1日からですね。何年契約なのかな、1年更新なのかな。岡山市スポーツ推進計画はこちら。今回は掘り下げるのは省略。世代や性別、障がいにかかわらずという部分はいいですね。今はそういう時代です。SDG'sにもありますね。まぁ、地元住民にどれだけ役に立つかでしょうか。子どもたちに夢というスローガンが出てきましたが、子ども向けの部分が増えてくるのか。まずは今回の対象25施設を個人的に分類してみました。全体的には屋外競技が中心かなという印象。
〔サッカー場・陸上競技等〕
12 神崎山公園競技場、11 財田スポーツ広場、22 当新田公園サッカー場
〔テニス〕
1 足守テニスコート、4 二日市公園テニスコート、6 東山プールテニスコート・バレーボールコート、19 向州公園テニスコート、23 興除テニスコート
〔弓道〕
2 吉備津弓道場
〔武道場〕
3 野山武道館、13 西大寺武道館
〔野球・ソフト〕
7 奥市公園野球場、8 奥市公園補助野球場、17 上道公園野球場、18 向州公園補助野球場、20 灘崎野球場
〔相撲〕
9 奥市公園相撲場
〔カヌー〕
15 瀬戸町カヌー艇庫
〔多目的・総合〕
5 牟佐スポーツ広場、10 桑野スポーツ広場、14 瀬戸町総合運動公園、16 瀬戸町江尻レストパーク、21 小串スポーツ広場、24 灘崎体育センター、25 山田グリーンパーク
岡山市の委託運営サイトの「LIFEおかやま」を観ていくと、現在の指定管理者は「両備まちづくりカンパニー」となっています。まぁ3月31日までの前管理者になるようですが。この両備さんからそのままJ2岡山に移る内容なんだなという事がわかります。よく観ると、プールや体育館などの施設はよその企業や市公園協会が指定管理者になっています。あと、J2岡山が指定管理者なのに岡山市施設予約システムに政田がなぜか掲載されていない。なぜなんだろう。通常の予約ができない特別な施設なのか。
では、この動きが4月からどう動いていくのか。「岡山市スポーツ推進計画」にて推進するライフステージに応じたスポーツの振興のもとにやっていくとありますが、どうなっていくのか。両面から個人的に予想してみたいと思います。
【ポジティブな展開】
①各施設でイベントや大会誘致、教室・講座の開催増加で活性化、利用者の増加
今までは開催されなかったイベントや、大会の誘致で25の施設で開催され、利用者の増大につながる。
②総合型地域スポーツクラブへ向けた進化
まずは教室だと思います。各競技の教室が大きく増加し、各地域で総合型地域スポーツクラブへの機運が盛り上がる。
③どこの施設でもファジアーノ色に溢れる景色
職員の服装、ポスターの掲示、チラシコーナー等の露出でファジアーノ色が強調され、地域住民にPR効果が増す。
④各競技団体との関係強化
岡山市体協、市の協会なり競技ごとに市の組織があります。そことの連携が強化され、市内のスポーツ自体が活性化。
⑤サービス面の改善
J2岡山のネットワークを生かして、経験あるスタッフが管理を行い、サービスが良くなる可能性があります。ただ、前任者が両備さんで、同じく民間なので期待しすぎかもしれませんが。
指定管理者はあくまで運営を委託されるので、そこまで自社の事をPRできないのではないかという見方もあります。ここでイメージされるのは、カシマサッカースタジアムであり、最近では富士通スタジアム川崎です。事例説明は省略します。当ブログではJクラブが公共施設の指定管理者になるという事はこういうものと思い込んできました。期待しすぎも酷なのかもしれませんが、指定管理者になる事自体が画期的で素晴らしい事だと思います。それではネガティブな予想をしてみましょう。
【ネガティブな展開】
①何も変わらない(特にサッカー施設以外)
これで政田ができる前に使用していたすべての市内サッカー場の指定管理者になりました。今回の受託がクラブが臨んだ事なのか、言われてなった事なのかもあり、後者だったらサッカーやフットサル以外は特に活性化させようという動きが出ない恐れがあります。あと、あくまでサッカーに注視するのか、Jリーグ百年構想を思い浮かべて、サッカー以外の競技にもアクションを起こそうと思っているかです。前者であれば何も変わらないのでは。
②効率の優先、経費削減によるサービスの低下
公営であれば、採算よりも公益性を重視しますが、民営になるとどうしても採算や費用対効果を重視する傾向があります。ここは無駄、あれも無駄という方針になり、気が付いたらボロボロになった用具、めくれ上がった人工芝コートなど、サービス面が低下してしまうという可能性があります。まぁ大丈夫とは思いますが。
【気になる点】
①活動が凍結しているNPO法人岡山ヒューマンスポーツクラブは何も絡まないのか。
J2岡山は2006年に法人化しましたが、その前までは県サッカー協会が設立したNPO法人岡山ヒューマンスポーツクラブがチーム(当ブログも広報委員として当時所属)の運営をしておりました。法人化の後は特に表舞台に出ず、長年凍結化していました。ただ、Jクラブはどこも公益法人を併用し、アカデミー+異競技の活動を実施しています。代表的な例はJ1湘南。今回の動きを起こすなら、そういうところもつい期待してしまいます。
②なぜ両備さんから指定管理が移ったのか。
ここは気になるところ。その辺りの事情はどこから(同士の会とか)か聞こえてくる事でしょう。情報開示できるようだったら記事で触れたいと思います。
③サッカー以外のスポーツの部分
「地域住民の皆さまの人生がより一層豊かになるような場の創造と、子どもたちが夢に向かってスポーツに取り組むための最適な施設提供に邁進」とあるが、Jリーグ百年構想につながる「様々なスポーツ」(異競技)、「総合型地域スポーツクラブ」というキーワードが見当たらない。まぁまだ受託管理が始まっていないので何とも言えません。信じて個人的に期待するしかありません。
では、どういうところを基準に今後の動向を見ればいいのか。よくわかりませんが、当ブログとしては一つ指標があります。「地域スポーツ振興活動および介護予防事業」というJリーグの補助事業があります。長年ここの岡山の名前を観る事はなく、2019年の資料も観ましたが、やはり無かったです。ここに名前を出せるようになって初めて、こういう面でJクラブとしてスタンダードな活動になるのではないでしょうか。
イメージ的には例えば、「ファジアーノ岡山杯弓道大会」「ファジアーノカップ テニス大会」「ファジアーノ・カヌークリニック」「若雉相撲教室」とか。本当に実現したら素晴らしいと思います。
まぁ、よく状況がわからないので、詳しくは語らず、ダイジェスト的な記事にしました。もう少し様子を見たいと思います。
異競技交流(Jリーグ「地域スポーツ振興活動および介護予防事業」)関連:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190315
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers