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日本代表のこと・・・398

2018-05-28 00:01:50 | サッカー(日本代表、W杯等)

 リスペクトコラムです。
 もうロシアW杯が来月に迫ってきているのですね。結局6月の何日から始まるのか、把握できていません。やはり諦め心なのか、関心が薄いためなのか。まだ、ハリル監督だった時は、少し望みを持っていましたが、あの監督解任騒動が起こってからは、意欲が薄くなったは確かです。たぶんそういう人は多いはず。当方の身の回りにも大勢います。
 では、ポストハリルとして、今年秋からの日本代表、代表監督が気になるところですが、何やら次も日本人監督構想があると耳にして、更に意欲が薄くなりました。
   
【22年W杯は日本人監督の方向 西野続投や森保昇格、長谷川健太氏も浮上】
「日本協会は23日、都内で技術委員会を開き、W杯ロシア大会後の日本代表監督人事について討議した。関係者によると、日本人監督を軸に人選を進める方針が固まった。西野朗監督(63)の続投や、20年東京五輪を目指すU―21日本代表監督を兼任する森保一コーチ(49)の昇格、FC東京の長谷川健太監督(52)らが候補に挙がる。
  約3時間に及ぶ議論を終えた関塚委員長は「次の日本代表監督にどういう基準が必要かを話し合った。日本のストロング(強み)を生かして成長させられる人という意見が一番多く出た」と明かした。これまで日本人ならJリーグ優勝、Jリーグで3季以上指揮、外国人ならW杯で指揮、欧州主要リーグで指揮などが必須条件だったが、緩和する方針を決定。W杯後の7月下旬に予定されている次回の技術委員会で基準をまとめるという。」
 「22年W杯カタール大会から出場枠が48チームに拡大される可能性があり、アジア予選で敗退するリスクが減ることも“日本人監督”を後押し。W杯の結果次第で西野監督の続投や、東京五輪監督と兼務する森保コーチの昇格などが候補に挙がる。一方で会議では新体制の初陣となる9月7日の親善試合(相手未定)までに新監督が決まらない事態に備え、暫定監督を置く想定をする必要性も確認されており、FC東京の長谷川監督ら実績のあるJクラブの現役監督が浮上する可能性もある。」
引用:スポニチ

 日本人監督構想か・・・それは困ったですねぇ。日本サッカー界のお先真っ暗です。関塚委員長のコメントには「W杯の結果が出てから加わる項目もあるので、W杯本番で目も当てられないくらいに大惨敗すれば、揺り戻しがあるかもしれません。かといって、大惨敗を祈るのもおかしいし。何となく、あの2回目の岡田ジャパンの時と空気が似ている気がします。またコメントでは、「日本の良さを理解し、こちらの要求も加味して進んでくれる人。日本人、外国人を問わずに適した監督でやるべき」と外国人監督の可能性にも含みを持たせたが、W杯後に人選を本格化させて、条件にマッチする外国人を招へいするのは日程的に困難。関係者の話を総合すると、日本人を軸に選定することを前提としているとあります。あと、カタールW杯の出場枠が増えて、予選が緩くなる事も要因だそうですが、レベルアップを目指すのに、そこでこちらも緩くなっていいのでしょうか。大いに疑問です。
 4年前と随分違うぞと思いました。果たしてそれでいいのか、世界を知る監督でなければ世界と戦えないのではないかと個人的に実感しています。日本人監督構想、本当にそれでいいのか。失われた4人になるのではないかと。中西さんが辛口のコラムを発表していました。

【(中西哲生コラム)ハリル氏と矛盾、協会に説明義務あり】
「(ハリル前監督の記者会見で)一番の驚きは、「(日本サッカー協会の田嶋幸三)会長が記者会見で『技術委員会がたくさんの修復をしようと試みた』と話していましたが、私は技術委員会の存在すら知らなかった」と語ったことでした。
 もう一つの驚きは、これまで技術委員長を務め、代表監督として後を継ぐ西野朗氏について、「すべてのトレーニング、練習にも彼は参加していました。そしてトレーニング後、いつも『良かった』と言ってくれていた」と話したことです。これらの言葉が本当であるならば、協会は修復を試みていなかったことになります。」
「今回の解任劇は協会とハリルホジッチ氏の齟齬(そご)から来ていることが、改めて認識されました。それ以前に、技術委員会という協会の組織が正しく機能していたのでしょうか。田嶋会長が『最終的には私が決めた』と話したように、今回の決定は技術委員会の意向ではなかった可能性があります。」
〔協会こそ、監督と対話不足では〕
「『コミュニケーション不足』だったのは、監督と選手の間より、協会と監督の間だったのではないでしょうか。今後の課題として、公益性のある協会として、日本代表監督を決める過程、解任させる過程について、納得できるような説明をする必要があります。」
「協会が、ハリルホジッチ氏がW杯を戦ううえで、これ以上新しいカードを切ることができないと確信したのであれば、それを会見で示して欲しかったし、なぜ確信できたのか、具体的に言葉にして欲しかった。
 また西野氏を後任に選んだ理由も、あいまいでした。ハリルホジッチ氏が西野氏について「あまり言葉を発しなかった」とも話しています。この言葉を信じるなら、そういう方を技術委員長に任命したことも、いかがなものだったのか。代表監督の隣にいたなら、何か少しでも問題があった時、コミュニケーションを細かくとるべきでした。「言語化」があまり得意でない方が任されるポジションではないはずです。そして、これまでいろいろと評価や議論をしてきた技術委員の方々も気の毒です。解任と後任を会長が決めたということで、技術委員会の存在の意味があるのか、ということにもなります。」
〔「オールジャパン」で戦えるのか〕
「本大会に向けては「全員が日本人スタッフ」となりますが、こちらもそれでいいのでしょうか。アナリストも日本人を入れましたが、今、日本の分析技術は世界トップクラスと肩を並べるレベルではありません。」
「試合の前半におよそ10万個のデータが出てきて、ハーフタイムにタブレットで修正する時代です。練習でさえ、各コートに多ければカメラ4台がつき、カメラに映ったシーンがおよそ10秒後にタブレットに落ちてきます。さらにそのデータを分ける映像解析の方法、それをプレー改善に落とし込むアナリストの存在など、日本人だけで世界トップクラスのものができるのでしょうか。」
「ここ数年で「ポジショナルプレー」「5レーン理論」など、聞き慣れない言葉も次々と出てきています。監督は人心掌握に優れ、信頼を勝ち取れればよく、より細分化されているアナライズの部分はその専門家が入ればいいわけです。実際、海外から「W杯で日本のために働ける」というアナリストもいる、という話も聞いています。そんな中で「オールジャパンで」と言い切れる理由がわかりません。
 W杯の結果がどうなるかはわかりません。ただもし今回、結果が出たとしても、それはその時だけのもの。フィールド上の分析と対策は、まだまだ世界が上なのです。」
「前回のブラジルW杯以降、世界のサッカーは、劇的に進化しています。世界から学ぶことが山ほどあるのです。こんなW杯後への心配が杞憂(きゆう)であることを願うばかりです。」
引用:朝日新聞デジタル

 中西さん、なかなかいい事言いますね。解任論自体は少し遅い話題ですが、今読んでも納得する事しかりです。詳しい事は読んでもらえばわかると思います。世界を知らない代表監督が世界で戦える訳がないと当ブログでは口にしていますが、世界を知らないスタッフがスカウティングができる訳がないと同じような論調です。
 当ブログでは西野ジャパンではなく、「田嶋ジャパン」と思っています。田嶋会長の息の掛かった子分達で構成された閉ざされた「田嶋閥」。本当に日本サッカーが変わるためには、田嶋会長が去られる事なのかもしれません。「ただもし今回、結果が出たとしても、それはその時だけのもの」とありますが、世界を知らない日本代表には行き当たりばったりで、「成長」という文字は存在していないのかもしれません。
 ベンゲルさんとかどうですかね。代表監督で過去に何度も名前が挙がった人。日本人監督よりも全然悪くないかもしれません。

 話は変わり今日、ウルトラスで開催されたファジの、アウェー町田戦のPVに参加してきました。その模様は明日。

コメント
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