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ファンサービスの一事例39

2014-07-23 00:04:59 | スポーツ文化・その他

 事例紹介コラムです。
 今日は珍しくプロ野球の事例です。6月24日の日経新聞に「カープ女子に続け 球団ファン開拓へ」というタイトルで、今話題のカープ女子の話題が出ていました。以下、抜粋して紹介。
   
 最近、プロ野球の試合会場に足を運ぶ女性が増加。各球団はその新たな顧客を取り込もうと思案。球団が新幹線代を負担した女性限定観戦ツアーや若手選手と触れ合える企画など、趣向を凝らしてファン層拡大を模索。
【遠方からツアー】
 最近目立つ「カープ女子」に目を付けた球団は、5月の中日戦で「関東カープ女子 野球観戦ツアー」を実施。約150人の参加者は入場券と食事代の6,500円の負担だけで、東京-広島間の往復新幹線代は球団持ち。試合中は資生堂による「メーキャップ講座」も開催するなど至れり尽くせりの内容。
 収支は赤字だが、「球場の良さを知ってもらい、そこから1回でも2回でも広島に来て応援してもらえれば」と球団営業企画課長のコメント。将来を見据えた策を強調。
 女性向けのグッズも充実。定番のユニホームは今季からピンク色の種類を増やして品切に。愛らしいイラストが描かれたマスキングテープやトートバック等女性社員が発案したグッズも好評。2年前から販売している前田や堂林、丸ら20代の選手の顔写真にハートマークが彩られた「うちわ」は男性アイドルグループを彷彿。ルーキーの瀬良や一岡の団扇も追加し、ニーズは迅速に増加。
 日本ハムは先月のDeNA戦で「女子高生デー」を初めて開催。ピンクのタオルやお菓子など様々な特典をつけてチケット代は500円。更に女子高生による選手へのインタビューなど若手選手と直接触れ合える機会も用意。試合後にはグラウンド上で大谷らとハイタッチも。今後は「女子大生デー」も予定。
 8年前から「女子高生デー」を実施していたソフトバンクは今季、対象を拡大。5月11日の西武戦では「タカガールデー」と題して、来場した女性全員にレプリカユニフォームを配布。チケットは即完売し、約3万8千人の動員に対して7割強の約2万9千人が女性という盛況ぶり。
【スイーツ人気】
 この日はビール販売は1割~2割落ち込んだが、逆にスイーツは3割近く増加。限定メニューや関連グッズも好調で、売上全体で数%増加したとか。「女性は購買意欲が高く、男性や子供を巻き込む力を持っている」と担当社員のコメント。阪神も5月に女性向けイベントを開催し、ネイル体験や限定スイーツを販売するなど、各球団はあの手この手で女性客をターゲットに置いている。
 球界は10年前の再編問題を機にファンサービスを強化し、「地域密着」も定着化。ただ、野球=男性のイメージは根強い。
「カープ女子を一過性のものにしてはならない。様々な年代の方が集う球場にする事が大事」と広島の松田オーナーのコメント。幅広い層のファン獲得へ、球界の女性ファン開拓の動きはまだまだ続きそうと締めくくってありました。
【ビジネスの発展】
 プロ野球ファンはON時代から男性客が多く、全体的に高齢化している。最近は子供スポーツ人口は野球よりもサッカーが多く、人口減少もあって将来は楽観視できない。ビジネスとしての発展余地があるとすれば、国際化の進展や女性ファンの獲得がカギになるとか。
 調査でファンになった時期を聞いてみると、男性は10歳前後がピークだが、女性は20代半ばと30代後半の2つの山があり、恋人や友人に連れられて来たり、母親となって子どもと来たりするケースが多いのではないか。
 球団は女性に球場に足を運んでもらうため、きっかけを作る事が大切。また女性用トイレなど球場インフラ面の充実も必要。

 Jリーグでも「セレ女」という言葉が流行っていますが、正直ファン層の数を比較したら「カープ女子」の足元にも及ばないのが現実でしょう。心配なのが、柿谷や山口、南野頼りだった事。柿谷はスイスへ移籍し、山口や南野も遅かれ早かれ海外へ行く事でしょう。フォルラン効果も
あり、新外国人監督もイタリア人のイケメンを招聘したようですが、いかがでしょうか。もう一つ心配なのが、人気に成績が伴っていない事。
 ただ、最大の「商品」である選手を前面にだして売り込んでいる事はいいと思います。「タレント化はしない」と街に選手を出したがらない価値観もあるのかもしれませんが、それはマーケッティングがわかっていない素人の考えなのかなと思います。どんな商売でも顧客本位でなく、自分達本位になってしまえば、最終的にはいい結果にならないでしょう。

カープ女子関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131014

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