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選手・現場の声34

2014-07-30 00:01:48 | フットサル(Fリーグ等)

【PV情報】 明日30日のアウェー東京V戦は、ウルトラスでPVあり。

 事例紹介コラムです。
 昨日の報道ステーションでFリーグ湘南ベルマーレの久光選手の特集がありましたが、非常に心を打たれました。当ブログでも去年の8月に記事で出していた話題です。一番ビックリしたのが、ガンのリハビリをしながらFリーグの試合に出ていたという事実。普通は病院の病室で静かにしているのに、普通にフットサルやっていたって、まずそこまで体が動いたのかという疑問が湧きました。一番心に打たれた言葉が、「こんな人がいたんだという、自分の生きざまを残したい」という言葉。みんな(当方も)誰しも生きている間に何か証を残したいと思っているでしょうが、久光選手の同じセリフは密度が違います。以下、抜粋して紹介。
  
【Fリーグ湘南よりの発表】
 湘南ベルマーレフットサルクラブ所属の久光重貴選手の病状検査結果について。今後、クラブとして久光選手の復帰に向けて全力でサポート。
・検査結果
 右上葉肺腺癌
・今後の予定
 7月上旬より治療を開始
J2湘南公式HP該当ページ:http://www.bellmare.co.jp/85268

【自ら生きざま残したい】
 昨年5月下旬に、選手登録のための健康診断で、久光選手の右の肺に小さな影が発覚。診断結果はは右上葉肺腺がん。肺がんの一種で、右鎖骨の下に隠れていたため発見が遅れた。リンパ節や右肺の複数の箇所にまで転移。病名を聞いた直後に強気に「どうすれば、またフットサルができますか」尋ねたが、医師からは「まず生きなければ、フットサルはできない」という厳しい返答。「もう手術ができないところまできている」と一度はそう診断されたが、ピッチと別れたくはなかったという事で、セカンドオピニオンを受けたところ、「手術はできるかもしれない」と医師に言われて、ひと筋の希望の光が差し込んだとか。
 久光選手は、小学生の時にサッカーを始め、中学生の時に、V川崎(現東京V)のジュニアユースに入団し、帝京高に進学。 その後、知人から誘われてFリーグ町田の前身チームに入団し、Fリーグ初年度にFリーガーとしてスタート。Fリーグ町田から湘南に移籍し、日本代表にも選出。 

「ここまで良くなるなんて想像以上です」と主治医が驚くほど、久光選手のがん治療は順調。がん細胞の進行は転移した部分も含めて収まり、大きさは発見時から半分ほどに縮小。抗がん剤の目立った副作用も今では消滅。一時は下痢が治まらず、2週間で体重が6キロも落ちて、副作用のだるさに加えて唾液が出ず、味覚までも喪失。紹介された有機無農薬野菜の平塚市内のレストランに行くようになってから食欲が回復。野菜中心にした効果か、激しい副作用も緩和状態に。昨年11月からは、抗がん剤を服用する時間帯を朝から午後にずらした。朝に飲んでしまうと、午前9時から午後1時までの練習に顔を出せないから。
 久光選手の復帰を待つ、たくさんの人がいる。Fリーグの選手で同じくがんと闘っている、デウソンFリーグ神戸の元日本代表の鈴村選手もがんと闘っている選手。一昨年12月に上咽頭がんを公表したが、やがて復帰して、現在も第一線で活躍。
 J2湘南やFリーグの他クラブ、Jリーグのクラブも支援に着手。中学時代、久光選手が下部組織にいたJ2東京Vなどが試合会場で治療費や薬代等で募金活動を実施。

  久光選手は試合以外は普段、平塚市の馬入ふれあい公園サッカー場の管理業務として勤務。  「人は亡くなれば、どうしても忘れられてしまう。どんな形であれ、誰かに忘れずにいてもらいたい。こんな人がいたんだという、自分の生きざまを残したい」と久光選手のコメント。
 昨年12月から、鈴村選手とともに日本対がん協会の「フットサルリボン活動」のアンバサダーとして活動。フットサルのサポーターへ、小児がん患者の支援の呼び掛けなどを実施。その後、今年2月に久光選手の選手登録がリーグから承認。先月の体力測定の結果、「試合に出ても問題がない」というお墨付きを受けたとか。
神奈川新聞WEB該当ページ②:http://www.kanaloco.jp/article/67006/cms_id/66797
  〃               ①:http://www.kanaloco.jp/article/67082/cms_id/66873

【フットサルリボン活動】
 2014年から始まったフットサルファンに向けたがんの啓発と小児がん患者支援のための活動。2013年に上咽頭がんから復帰したFリーグ神戸の鈴村選手からクラブを通じて「がんに関する活動にご協力できないか」と連絡が入った(公財)日本対がん協会で、復帰戦当日の観客にがん検診の重要性をPRして、乳がん検診の無料クーポン券を配布。
 鈴村、久光両選手と協議して、「がんと闘っている子どもたちの支援がしたい」というキーワードから小児がん患者支援をスタート。両選手は正式にフットサルリボン活動のアドバイザーに就任。「フットサルファンに向けたがんの啓発」と「小児がん患者支援」のために、集まった募金やご寄付をフットサルリボン基金に集約し、支援を実行するもの。
(公財)日本対がん協会公式HP該当ページ:アドレス

 本当に昨日の報道ステーションに激しく胸を打たれました。そして、久光選手を応援しに小田原アリーナに行きたいと思いました。寛大な心で久光選手を雇っているのは、当ブログで一番好きな湘南さん。まさに商業主義とは真逆の価値観です。過去に何度か紹介した言葉ですが、「人はモノ・カネでは動かない。心で動くもの」と。一見見てくれがいいところがあっても、商業主義であれば文化にはならず、「一時の出来事」に終わり、すぐに皆の記憶から消えていく存在。今回の事例はその真逆な事例として紹介させていただきました。
 選手の「馴染み」がフル上昇し、感動の密度が高まったので、本当にまたFリーグ湘南の試合を観に行きたくなりました。J2湘南も決して経営内容が良くはありませんが、「文化」として語り継がれる事でしょう。
久光重貴ブログ:http://ameblo.jp/jcs-futsal
久光選手関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130807

コメント
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