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日本代表のこと・・・243

2014-07-26 00:01:33 | サッカー(日本代表、W杯等)

 事例紹介コラムです。
 ついに昨日、日本代表のアギーレ新監督の就任が発表されました。当ブログ的にはチッチ監督じゃなくて良かったと。結果オーライでいいのじゃないでしょうか。個人的にはペケルマンさんだったのですが、アギーレさんも全然OKです。当ブログで理想とする「W杯出場経験のある『世界を知る』監督」です。日本人と背格好が近いメキシコというのも縁ですね。以下、抜粋して紹介。
    
 日刊スポーツによると、アギーレ監督の契約期間は2年、年俸は約2億5,000万円(2億円という説も)と見られる。特徴は「引き出しの多さ」。メキシコ代表監督時代には7種類のフォーメーションを使い分けており、基本布陣は4―4―2、4―2―3―1だが、スタイル、内容は変幻自在。ニックネームは「消防士」で、降格寸前のチームを何度も蘇生させています。
 性格は元同僚選手の話では、アギーレ監督の選手時代は「気がかなり強い。たるんだ選手は叱っていたが、若手の面倒見も良かった」とか。時に監督会見でも汚い言葉を使っていたが、チームを思うがゆえの性格で、決してブレないとか。私生活では、愛妻家で野球観戦が趣味だそうです。そして、4年前にも日本協会とコンタクトを取っていたそうで、ペケルマンと同じす。
 アギーレ氏に近い関係者は「ロッカー室の住人」と揶揄。選手との対話を何より大切にするのもアギーレ流で、「非常にジェントルマンで気持ちも強い。スペイン語、英語も話すから選手とも直接話せるのではないか」と原専務理事。

 ただ、辛口のセルジオ越後氏は、今回の監督交代劇について以下の切り口で語っています。
 新監督の誕生で、先日の惨敗など無かったのように早速メディアは大騒ぎし、協会は次のことで頭がいっぱいの様子。アギーレの監督としての能力は蓋を開けてみなければ分からないが、今問題にすべきはこの就任決定までの経緯。
 ある事業に失敗した企業の上層部が誰一人責任を取らず、現場監督の首をすげ替えてそれで終わり。そういう企業は絶対にうまくいかない。8年前も4年前も、同じ光景を見た気がする。アギーレ監督をどうしても誕生させたかった原技術委員長は、この任命を最後の一仕事とばかりに、技術委員長の座から離れ、出世する。ザックジャパンの失敗で責任を取るということを放棄し、今回の任命責任すらうやむやにすると思われても仕方がないだろう。
セルジオ越後氏該当コラム:http://news.livedoor.com/article/detail/9078654/

 そして、当ブログでW杯初期から口にし始めた「ブラジルW杯の日本代表は、ドイツW杯の再現状態」という話が、原専務理事から「コンディション調整の不備」という形で正式に語られました。「やっぱそうでしょ!」というのが当ブログの正直な感想です。以下、抜粋して紹介。

 この日の理事会では、W杯ブラジル大会の検証結果も報告され、原専務理事は主にコンディション調整に不備があったことを証言。それは離日前に鹿児島県指宿市で実施した強化合宿。6日間のうち4日間を午前と午後の2部練習に充て、酷暑の中で体力強化を実施。故障でシーズン終盤を棒に振った選手の調整には有効だったが、疲労が抜けきらなかった選手も多く、「もう少し休ませた方がよかった」と原専務理事のコメント。
 コンディション調整の失敗に咥えて、試合間の移動距離の長さも原因であると。試合会場から遠いサンパウロ北西部のイトゥをベースキャンプ地に選定した点についても、各試合の前日に約5時間の移動を強いられたことで、体調に影響があったと分析。「自分たちのサッカーをやろうというところと、相手にある程度合わせるところのバランスが崩れた」と攻撃的スタイルに固執した点も敗因として証言。
スポナビ該当記事:http://brazil2014.headlines.yahoo.co.jp/wc2014/hl?a=20140724-00000585-san-socc

  「イトゥの環境は良かったし、涼しい気候でリラックスできた」と、キャンプ地そのものについては問題がなかったことを強調した原専務理事だが、一方でキャンプ地から試合会場までチャーター機でも5時間前後の移動時間を要したこと、そして移動が試合前日だったことが選手のコンディショニングに影響を及ぼしたのではないかという見解を示した。
  たとえば、優勝したドイツはバイーア州サント・アンドレのベースキャンプ地から試合会場のある都市へ基本的に前々日に移動していたが、日本は前日午前の移動が基本。午後に試合会場のある都市に到着し、夕刻以降に試合会場で公式練習というパターン。原専務理事は「イトゥで過ごす時間を長くしたいという考えだったが、それはどうだったのか」と否定的な口調で反省。ただし、「ドローが決まる前にキャンプ地を決めないといけなかった」という事情についてもあらためて言及。
ゲキサカ該当記事:http://web.gekisaka.jp/news/detail/?143739-143739-fl

 まず、調整不備ですが、ドイツの教訓を生かせていない事が大きく、メニューを決行したのはザック監督なのか、コーチなどフィジカル担当なのかわかりませんが、戦犯の一人だと思います。数値は問題ないからという判断から、やはりフィジカル担当が戦犯になると思います。ロシアW杯ではこの部分を一新して、「世界を知る」フィジカル担当にコンディション調整をお願いしたいと思います。
 アギーレジャパンは、守ってカウンターでワントップ速攻の戦術です。これは前へ出るザック
ジャパンは全然違うもので、「ザックジャパンを継承する」という日本協会の話と矛盾してきます。でも、いいのではないでしょうか。惨敗した戦術にこだわるよりも結果にこだわるという事で。アジアではザックの敵陣でボールを支配して攻める戦術は通用しても、世界の強豪には通用しません。どうしてもカウンターによる堅守速攻という現実的な戦術になるのでは。そういえば、かつての岡田ジャパンもそうでした。監督本人の評価は置いておいて、戦術自体はあの時の状況に合っていたのかもしれません。
 また、メンバーを固定せず、調子のいい選手から使うとの事。つまり、本田や香川も「当確」ではなく、横一線という事です。これは素晴らしい事ですね。岡崎がインタビューで先発を固定しない方がいいと言っていたようですが、やはり競争原理が必要ですね。あと、報道で出ていましたが、最初はその監督のカラーが出ていたのに、マスコミ等に影響されて、変に「日本化」してしまったのが良くなかったという点。ぜひ、アギーレさんには「日本化」して欲しくないです。

 報道を観ていたら、またしても「日本人監督待望論」が出てきます。当ブログとしては全く飽きれるしかありません。この論は「日本らしさ」「自分達のサッカー」とほぼ同じ表現で、世界を知らない日本人指導者に何ができるのかと思います。たぶん8年前の岡田監督と同じく本番前に進退伺を出すのがオチでしょう。日本人監督を出したかったら、まず欧州にでも指導者の「海外組」を作る事でしょう。
 瞬間湯沸かし器結構、選手を罵倒する結構です。日本協会は弱い相手ばかりマッチメイクするのではなく、どんどん強豪と対戦し、負けても決してマスコミは「解任論」などを煽らず、長い目で観てやることが大事だと思います。さあ、ロシアW杯に
向けてスタートです!

コメント
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