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クラブ経営について49

2013-02-16 00:29:22 | スポーツ文化・その他

 事例紹介コラムです。
 少し前に、「プレミアの財務統制策、ファーガソン監督は実現に懐疑的 ヴェンゲル監督は自由求める」というタイトルで、英プレミアリーグ絡みの情報を見かけました。まだ余り表立ってはいませんが、欧州リーグの放映権のバブル問題がささやかれています。当ブログでも先日の記事で、「無料チャンネル」で欧州でのTV放映権のバブル崩壊説について紹介しています。今回の情報は少し違う内容ですが、バブル絡みではあります。以下、抜粋して紹介。
         
 ロイター通信によると、英・プレミアリーグは、新たに導入する財務統制策を発表し、'13年から16年の3年間における総損失額を上限1億500万ポンド(約154億円)に定めることなどを発表。違反した場合は勝ち点剥奪も視野に入れるという新ルールを受け、マンチェスターUのファーガソン監督らがコメント。

 クラブ側の支出を収入の範囲内に抑えることなどを目標に、UEFAが来年から「ファイナンシャル・フェアプレー規則(FFP)」が導入され、各リーグでも以前から選手の報酬に上限を定める策などが検討されてきたが、このたびプレミアリーグも新ルールを導入することを決定。
 プレミアリーグでは、クラブは分配金のほとんどを選手への年俸として消費しているのが実情だったが、リーグ側ではより安定した運営を目指し、放映権料収入から支払われる各クラブ所属選手の年俸総額に上限も設定。'13-14シーズンからは規定額を超えた場合、プレミアリーグから得られる賃金補助を400万ポンド(約5億9000万円)に制限。不足分は、スポンサー契約料などテレビ放映権料以外の商業収入で補てんする事になる。
 しかし、プレミアリーグでは、こういうルール改正を行なう場合、20クラブ中少なくとも14クラブの賛成が必要となり、スクダモアチーフ・エグゼクティブは、今回のルールが満場一致で可決されたわけではないとコメント。以下は各クラブ監督のコメント。

ファーガソン監督(マンU)
「理論は素晴らしいが、実際の適用は難しいだろう。彼らがどう運用していくのか興味深い。実際にやれるのであればいい事だが、疑わしいと思う。実際に施行するとなれば、問題が出てくるだろう」
ベンゲル監督(アーセナル)
「企業やクラブは収入の範囲内でやり繰りすべきというファイナンシャル・フェアプレーについては賛成。収入の使い道についてはクラブに自由が与えられるべき。資金を何に投じるかはそれぞれの自由にさせるべき」
ベニテス監督(チェルシー)
「UEFAも同じようにするのであれば賛成。最終的にはうまくいくだろう。前向きな話であり、クラブの安定は重要なポイント。例えば、スペインでは多くのクラブが借金をした結果、破産申請に至る状況が続出しており、大混乱となっている。そうした状況を避けられるのであれば、その方がずっといい」

 これはある意味、日本で言うクラブライセンス制度のようにも思えます。当ブログとしては、早合点の域に入っているかもしれませんが、どうせ将来的に無料チャンネルで放映権料がバブルで弾けるのなら、放映権料以外の商業収入中心の経営体質に変えていくべきではないかと思います。スペインリーグでは、国の経済不振もあって内情が良くないようですが、これがヨーロッパ全体に飛び火して、その悪い部分」がJリーグにも飛び火する事がない事を祈ります。そのためにも、Jリーグは余り英・プレミアリーグに目を向けないようにして欲しいです。やはり、当ブログは「J1のプレミア化」は大反対です。
プレミアリーグTV放映権バブル崩壊説関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130107

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