J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化等「岡山からJリーグ百年構想を」。情報リスペクトブログ。

観客のためのスタジアム16 【J特】

2013-02-10 00:59:51 | スポーツ文化・その他

 事例紹介コラムです。
 先ほど、FOOT×BRAINがあり、当ブログのお師匠様の傍士理事が出演されていました。面白かったし、また新しい情報が知りました。録画で内容を確認しながら、記事にしました。以下、どうぞ。
   
 「理想のサッカースタジアム」がメインテーマ。傍士理事のキャッチフレーズは「地域活性化の種を撒く人」で、これからJリーグに上がる・目指すクラブのお手伝いをし、サッカーに関心のない人に向けてわかりやすく、「Jリーグを目指すとこんないい事がある」「皆さん儲かりますよ」とい伝える活動をされています。
【ヨーロッパのサッカー専用スタジアム】
①快適な観戦: 
 ピッチが観客席から近い。屋根に覆われた客席で天候を気にせず観戦できる。中には空調設備、ヒーター付きシートがあるところや、キッズスペース、視覚障碍者専用シートが完備されたスタジアムもある。交通網の整備も図られ、試合チケットで公共の交通機関を利用できるところもある。
②複合施設
 観戦以外の施設が充実している。ファンショップ、スタジアム地下にショッピングセンター、スカイボックス(企業用個室)、ラウンジを完備しているところある。商業部分が充実しているところは、スタジアムが地域住民に欠かせない場所となり、街の拠点となっている。
③都市開発:
 スタジアムに観客が集まる事で、商業施設が増え、交通網も整備される。ヨーロッパではスタジアムが街のシンボルとなち、スタジアム建設が街づくりにつながっている。
※ラウンジを完備したスタジアムを持つのがドイツ4部リーグのチームと言っていましたが、FCマクデブルクというチームでした。
  
 日本との違いは「思想を持って作っている事」。一つは観客目線で「劇場空間」を作った事。音楽や芸術と同様にスポーツが「文化」として捉えているので、サッカーの専門性を発揮できる場所である、それがサッカースタジアム。球技場であってはいけない。
 もう一つは「地域のため」。街の誇りとしての思想が最近生まれてきた。試合をしていない時期に地域の人が親しめるスタジアム。これは地域社会のためにスタジアムが存在している事になり、大きな違いとなる。
 
【UEFAスタジアムカテゴリー】
 座席数や照明設備を始め、厳しい選考基準で決まる格付制度。主なカテゴリー4はウェンブリー、オールドトラフォード、サンチャゴ・ベルナベウ、カンプノウ、アリアンツ・アレナ、シグナル・イドゥナ・バルク、ジュゼッペ・メアッツア、スタディオ・オリンピコの8ケ所。ヨーロッパの主要な大会はこのカテゴリでしか開催できない。VIPエリアが400㎡、VIPシートは最少500席が条件。
【日本の現状】
・ホームがサッカー専用スタジアムであるチーム
 40チーム中6チーム。(J1:浦和、柏、鹿島、大宮、清水、J2:鳥取)
【なぜ、専用スタジアムが少ないのか】
①タイミングを逃した
 ヨーロッパでは大きな国際大会(W杯・ユーロ)をきっかけに造られた。日本はJリーグ発足と日韓W杯がきっかけになったが、専用スタジアムがそれほどできなかった。韓国は日韓W杯で10会場が専用スタジアムを作っている。
②クラブの資金不足
 クラブに資金がなければ自治体に頼らざるを得ないが、自治体では国体優先など公益性が出てきてサッカー専用という要素は低くなる。公園の敷地内になる事が多く、都市公園法が立ちはだかる。(運動施設を建設する事は想定されてなく、他の運動施設も合わせた総面積が公園全体の50%以下という条件) 施設内で火を使用できないため、スタジアム内に厨房のあるレストランを作れない。収益活動も禁止されているので、ファンショップが作れない。(ヨーロッパを手本にして建設されたユアスタは例外的事例→「いいスタジアムがあれば、いいクラブができる」)
【サッカー専用スタジアム建設検討中の地域】
 秋田、山形、福島、群馬、栃木、東京、長野、静岡、愛知、京都、大阪、広島、愛媛、徳島、北九州の15地域
【G大阪の事例】
 コンセプトは日本初の試み「募金で作るスタジアム」。最寄駅と新スタジアムの間に巨大複合施設を作る計画があり、スタジアム内にはVIPルームなどヨーロッパ並みの設備を整える予定。スタジアムができる事で街ができる事になる。
【これからの日本に求められるスタジアム】
 今回の震災で、万人単位の人が入れて、情報発信設備が付いていて、トイレとシャワールームが完備されていて、厨房で料理が食べられるという「大規模避難拠点」、いろんな人で関わりが持てるスタジアムができれば、みんなから愛されてそれが街の誇りになるという思想を持って行けば、おのずと実現すると思うと傍士理事は締めくくられました。
   
「SOCIALxBRAIN 好きなスタジアムランキングとその理由」
1位:ニッパツ三ツ沢球技場 / 2位:日立柏サッカー場 / 3位:ベアスタ / 4位:埼スタ / 5位:カシマスタジアム / 
6位:国立競技場 / 
7位:ユアスタ / 8位:アンフィールド(英・リバプール) / 9位:NACKスタ / 10位:アウスタ /
11位:キンチョウスタジアム / 12位:フクアリ / 13位:ヤマハスタジアム / 14位:豊田スタジアム / 15位:カンプノウ(スペイン・FCバルセロナ) /
16位:サンシーロ(伊・インテル、ACミラン) / 17位:ズィグナル・イグナ・パルク(独・ドルトムント) / 
18
位:スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(伊・インテル、ACミラン) / 19位:日産スタジアム / 20位:万博競技場
その理由については、フェイスブックページをご覧下さい

 面白かったですね。さすが師匠、とても勉強になりました。最後の最後に、日立台が2位になって出てきたのが良かったですね。やっぱそうでしょ。ニッパツはまだ行った事がないので、そのうち行ってみたいと思います。
 このランキングを観ると、オリ10のJ2の2チームを除いてすべてJ1と欧州クラブのホームスタ。J2はまだまだですね。でも「サッカー専用スタジアム建設検討中の地域」にJ2のホーム地域がたくさん出てきた事には大いに期待できます。県サッカー協会のヴィジョンにもありましたが、岡山にもいつか専用スタジアムができたらいいですね。
 この記事を打ちながら、一つわかった事があります。こうして記事に残せば、永久に資料として残るのです。TV番組であれば、一瞬電波が流れて終わりますが、こうして活字に直してブログ記事にまとめれば、せっかくの貴重な情報が残るし、残して良かったと思います。当ブログのサブタイトルは「情報ライブラリ」ですから。傍士理事のキャッチフレーズが「地域活性化の種を撒く人」なら、当ブログは「「地域活性化を謳うサッカーブログ」でいきたいと思います。そのうち、この記事を読んでもらって、「よくまとめてくれた」と褒めてもらえるかなぁ・・・
「Jリーグ スタジアムプロジェクト 欧州視察報告」関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120715
「J.LEAGUE NEWS特別版『スタジアムの未来』」関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120906

コメント
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