4月に入って1週間、尾道の桜も満開。
花見をしながらウォーキングできる島選び。
しまなみ海道周辺で探すと、第一候補は岩城島の積善山か佐木島の塔の峰なのでしょうが、何処か新しい島はないものか?
岩城島行きのフェリーの出発港である因島土生港から行ける遠い島。
観光情報が乏しく、桜の名所があるかは分かりませんが、6日は瀬戸内海の真ん中に浮かぶ、魚島を目指してみました。
土生港から高速艇に乗り、弓削島、豊島、高井神島を経由して、魚島の篠塚港まで約1時間。
料金は1000円。
1日4往復で、土生港1便の8時に乗船、帰りは3便13時を予定。
立派な船ですが、乗船者は5人と荷物。
土曜日のためか、朝に島へ向かう人がいないのか、この料金で運営できるのか疑問でしたが、半券(領収書)には上島町役場の文字。
自治体が運営母体と言うことなのでしょう。
瀬戸内海も真ん中辺りに来ると、尾道の渡船に乗るのとは違い、多少波もあります。
早起きしたので、ウトウトしながら約1時間で魚島に到着。
地図によると、東側半分(看板は南が上)を周回でき、展望台や神社があります。
桜の絵もあるので、花見も期待。
滞在予定時間は4時間弱。
国土地理院の地図でも道が確認できませんでしたが、村上海賊の城があったと言う城山展望台を目指して、時計回りに島の南側へ。
集落を出ると、直ぐに道は海岸線から離れます。
そもそも、島は海底からそびえる山の頂上付近と言うことなので、険しいのは当たり前かも知れません。
桜の種類は分かりませんが、まだ開き切っていません。
島に来た時は、砂浜は外せません。
道が下り切ったところで脇道があり、誰もいない砂浜に下りられました。
砂浜でシーグラス探し。
結構数もあり、白、水色が多い中、緑もゲット。
希少性のある赤や黄、黒には未だお目にかかったことがありません。
瓢箪島が近くに見えて来て、真横から眺めると、瓢箪と言うにはコブが多いような・・・
「人討ノ鼻」と言う物騒な岬の手前で、道は山に入り、島を横断します。
江戸時代には流刑地だったと言う案内がありましたが、その関係でしょうか?
車は通らないと油断していたら、この日初めて車(軽トラ)とすれ違いました。(見かけたのはこれが最後でしたが)
向こうも、ポールを持って歩く人がいるとは思わなかったでしょう。
高度を上げて行くと、所々に桜が。
ソメイヨシノと思われ、満開です。
分岐に出て、標識がありました。
左に石鎚山、右に神社とあります。
石鎚神社の参道と周りは、やっと花見らしくなりました。
戻って反対側に城山への入り口があります。
村上海賊の城があったと言う場所のはずですが、案内等はありません。
階段や道脇の杭とロープ。
一旦は整備したのでしょうが、どこでも維持は大変なのでしょう。
草は茂っていないものの、落ち葉は堆積し、崩れた場所やイノシシが掘り返した場所があります。
城山公園の看板を過ぎると直ぐに電波塔が見えます。
展望台を兼ねていました。
近くに島がないので、「多島美」ではないのですが、眺めは良く、海の広さが感じられます。
集落の上の斜面に薄紅色のラインがあり、桜が植えられているようです。
道路に戻って神社へ。
地図にあった亀居八幡神社。
神馬の像もあり、島の規模としては大きな社です。
分岐まで戻って周回道路を進むと、展望台から見えた桜が、両脇に植えられています。
写真でははっきりしませんが、肉眼ではかなり綺麗です。
車の通らない道(?)を、桜を見上げながら歩きます。
道の脇にはイノシシ捕獲用の罠があちこちにありました。
全て空でしたが、近くで見るのは初めてです。
陸地からかなり離れていますが、最近は何処にでもいるんですね。
左右の桜と海を眺めながら、高度を下げて行くと、海辺に出て集落へ戻ります。
島の名物であるタコ漁のタコツボが綺麗に積んであります。
集落の端に、島遍路88番目の石仏。
島の案内では、宿泊施設の1階に食堂があると掲載されていたので、船を待つ間に海のものを食べられれば・・・と思いましたが、時期的なものか営業はしていませんでした。
結局いつものように、持参のパンとコーヒーで昼食。
島ノルの際は、食料、飲み物持参は原則!!
コンビニや自動販売機があることを前提に行動すると空腹に耐えなければならないことも。
ぶらぶら歩きでしたが、所要時間は3時間。
出航までに1時間ほどあったので、集落の中をウロウロ。
路地を抜けた先には、展望台から見えた大きな屋根のお寺や学校があります。
このお寺が島遍路の1番でした。
燕が巣作りの準備をしているようで、初夏も近いです。
今日の歩数:島内13,000歩