kasaruの今日も有り難う

僧侶歴46年。講演依頼受付中
サルコイドーシス・バセドウ病の旦那
岡山へ就職長男23歳
アペール症候群次男19歳

先日・・弔問

2006-12-30 | Weblog
人の一生とは儚くも、愛しいものでございます。
この度のこと 親として人ごとではなく、
身につまされる思いで一杯になっています。
直接ご子息さまとはお会いする機会はございませんでしたが、
息子の中学・スポーツを通してS様と時間を共にするご縁に恵まれ、
いつも明るくそして前向きなお人柄に接するたび、
とても爽やかな気持ちになっておりました。
大事に直ぐにでも駆けつけなければならないところ申し訳ございません。

懸命に悲しみをこらえる背中に、かける言葉もなく胸を痛めております。

Mさんの身の上をH様の御挨拶の時に聞き
改めてなんとも言えない気持ちに包まれています。
病になりたくて なる人はいません。
ましてや、病の身を持つ子どもを
産もうと思って産む親なんて一人もいません。
出来ることなら変わってやりたい、
やり直すことが出来るならあの時に戻りたい。
時を追うごとに悲しみ深く、後悔の念は尽きることなく 
涙をとめることができないこと、察するに余りあります。

 哀しいけどこの世に『永遠』なんてありません。
 悔しいけど『時』は前にしか流れないのです。

叶うことならもう一度抱きしめて「愛してる」とささやきたい・・・
今になって思うことがたくさんあることとお思います。
 そんな中、今出来ることは手を合わせることしかありませんね。

でも、こうして私たちが手を合わせていますが、
実は逆にMさんが家族を始め多くの皆さんに向かって
手を合わせていらっしゃるのだと思います。
そして、きっとこう言ってますよ
 「お父さん・お母さん有り難う。この世に二人の子として生み出してくれて、
 その上、かけがえのない弟二人の兄とならせてもらえて、
 僕は本当に感謝しています。
 病の身となって皆に心配かけたこと すみませんでした。
 でも、誰のせいでもありませんから、自分を責めたりしないで下さいね。
 本当はこれからお父さん・お母さんに恩返しをしなければならないのに・・・
 弟たちとも男同士の付き合いをしたかったけど・・・
 だけど、僕は後悔していませんよ。
 家族に守られ、友に恵まれ、多くの愛に支えられ生きてこられたこと。
 皆に会えて嬉しかった。
 色んなことがあったけど僕の人生はとても幸せでした。本当に有り難う。」
私にはそう聞こえてくるのです。

姿見えず、声聞こえずとも、Mさんの思いは、
生き様は関わった人たち一人一人の胸に深く刻まれ、
事あるごとに支えになっていくことと思います。
生命あることへの感謝を忘れないことを、身をもって教えていかれたMさん。
Mさんの死を無駄にすることなく、
残された私たち一人一人が胸を張って生きていくことこそが
最善の道なのだと気づかせていただきました。
改めてお礼を言わせて下さい。有り難うございます。

20歳の息子さんを亡くされた

サッカー仲間のお宅にお焼香へ行ってまいりました。

その時に、ことばでは伝えられないことを、

手紙にしたため読んでいただこうと持参、

私の気持ちがそうせずにはいられなかったのです。

読み終えたものは返していただくつもりでおりましたが、

御主人様にも読んでもらうとのことで、

恥ずかしながらお渡し致しました。

上記がその内容です。

押しつけがましい文章になってませんか??