皆さんは企業の信用調査があるということをご存じでしょうか。信用調査とは企業と企業が取引する際に取引相手のことを知る為に行う調査のことであり、金融機関も信用調査のデータを参考にして融資審査を行うこともあります。そこで今回は信用調査会社である帝国データバンクについてご説明させて頂きます。
【帝国データバンクとは】
帝国データバンクとは、国内最大手の信用調査会社です。企業信用調査を主に扱っており、多くの金融機関や企業が取引先の与信管理の情報源の1つとして利用しています。帝国データバンクの調査には、①電話や書面で済むものと、②調査員が来社するものがあります。①については独自で行っている情報収集で、②については帝国データバンク会員企業のどなたかが調査依頼をかけているということになります。
帝国データバンクの評点は100点満点で評価を行い、業績・業歴などの「定量評価」、経営者や企業活力などの「定性評価」を考慮して付けられることになります。評点は①業歴、②資本構成、③規模、④損益、⑤資金現況、⑥経営者⑦企業活力の信用要素で構成され、さらに必要に応じて加点あるいは減点が加味されます。この合計点に応じて、企業はA(100~86点)、B(85~66点)、C(65~51点)、D(50~36点)、E(35点以下)という5つのランクに格付けされます。優良企業とされる評点の目安は51点以上とされていますが、実際は40点台の会社が多いのが現状です。
【金融機関での帝国データバンク活用方法】
金融機関での帝国データバンクの主な使い方は、取引先の信用調査や手形割引やつなぎ融資の際に、企業が支払履行ができるかどうかの信用情報の調査や、銀行員の新規開拓時のリストアップとして使われることが多いです。銀行員は新規の融資先に営業をかける時には反社問題などもあり、事前確認なしで新規訪問を行っている銀行は少ないです。その際に帝国データバンクで事前に会社情報を把握しどのような提案ができるかを考えて前向きな姿勢で訪問します。また、創業したばかりでも、地域の信用金庫などは新たに法人が設立された情報などを敏感に収集していきます。きっかけがあれば新たに取引開始が期待できます。自社から銀行取引の深耕が難しくても、情報を開示しておくことにより銀行からの訪問やアポイントのきっかけとなることも十分に考えられる為、取引金融機関を増やしたいと考えられているのならば、一つの手段として活用することができます。
【帝国データバンクに登録されるには】
帝国データバンクの評点が付くには調査をしてもらわなければならず、調査がされていないのに評点が付くことはありません。調査が来たことのない会社は、評点どころかデータベースにも登録されていないので、資料自体がないことになります。帝国データバンクに直接調査依頼をしても応じてもらうことはできず、通常、銀行や仕入先等の取引会社が帝国データバンクに調査依頼を行うことによって初めて調査され、情報が載ることになります。
【帝国データバンクの調査は慎重に】
帝国データバンクからの信用調査はアポイントなしでいきなり連絡が来るので、びっくりして断ったり、取引先から疑われているのではないかと感情的になってしまうこともあるかもしれません。しかし、上記でも述べたように金融取引や取引先からの与信調査にも大きく影響してくるので、帝国データバンクの調査は安易に考えず、慎重にご対応するようにして下さい。
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