「片麻痺お気楽日記」左半身麻痺 主婦の日記

産後の脳出血での左半身麻痺主婦。日々の生活や、半身麻痺さんへのお役立ち情報等。

5回目の手術…その2

2006年07月14日 11時04分20秒 | 病気・障害
大きな声で呼びかけられ、目が覚めた
声の主は麻酔科の先生だ。
「わかりますか?終わりましたよ。
目覚めさせるのが早過ぎたかな?
(執刀の)先生は今、ご家族に説明に行ってます」

「今何時ですか?」
「11時にまだなってません。順調でしたよ」
「ありがとうございました。お世話になりました」
術後直ぐに、こういう会話が出来たという事は、
かなり麻酔からの覚醒ができてたって事だね。

前日の説明で、麻酔科の先生は
「縫い合わせている頃には、もう覚ましにかかるんです」
と仰っていたので、かなり早くから覚めて行ってたんだろうな。

病棟の看護師さんの迎えのストレッチャーに乗って
オペ室を出ようとした時、主治医が「1.8キロ」と言われた。

オペ室を出た所で、夫と顔を合わせた。
「大丈夫か?」「うん、大丈夫 」

ICUの廊下を通り、エレベーターに乗る。
寒い」これを連呼していた。

オペ室に入った時にもヒンヤリするな、と思ってはいた。
室温を極端に下げてある部屋で裸同然で横になっていたんだから
身体はキンキンに冷えていた…

ストレッチャーに移る時、私の麻痺手にはガーゼを筒状に巻いた物が
握らされていた。オペ室のスタッフの心遣いが嬉しかった

病室は手術前日に小さな部屋に移動していたので、
静かだった。

電気毛布を入れてもらってるんだけど、寒くてしかたなかった
麻酔科の先生の言葉どおり、しっかり覚醒していたおかげで
夫ともオペ室での事とか話したりしていた。

主治医が部屋に来られ、「1600ccの水と300gの臓器を出しました」
膨れた卵巣が尿管を包むような形になっていたので、
それを取るのに時間がかかったけれど、後は問題ありませんでした」
「もうひとつの卵巣は異常なくて綺麗だったので、触りませんでした」

つまり、私のお腹の中には2ℓのペットボトルが入っていたようなもんよ

じっと寝ているだけの状態なので、血栓予防の為に、
足には空気圧でマッサージをする機械が着けられた。
これが左右間隔をずらして“シュポー、シュポー”音を立てる。
足が蒸れそうで、気持ち悪かったが、しかたない…

腕には自動血圧計が巻かれ、指先にも血中の酸素濃度チェックの機械。
点滴は刺してるし、オシッコの管も入ってる。心臓のモニターも付けてる。
酸素マスクも着けていたから、うっとおしい…
これじゃ寝返りも出来やしない
クッションを身体の左右どちらかに入れてもらって、体位交換をしてもらう。
だから、ずっとナースコールを握っていた。

その夜は熱がけっこう高くて、汗もビッショリかいた…。
クッションが入っていない方の身体が痛くなるので、
ちょくちょくナースコールしていた。
血圧が低い私だけど、夜中に、上88、下43だって

私が部屋に戻って、夫もやっと気持ちが落ち着いたのだろう。
朝よりは表情が穏やかだった…
疲れているのが分かったから、夕方前に帰ってもらった

すんなり終わったので、正直な話し、「マジで  」って
思った。同時に、心から「良かった~  」とも思った。

手術当日は長い、長い一日だった。
あまり眠れなかったからだろうね

もう手術はごめんだわ

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