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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

フジテレビに「ワンカメ処理」されちゃった? SKE48

2011年12月08日 | テレビ・ラジオ・メディア

夕食時、テレビを点けたら、フジテレビ「2011FNS歌謡祭」の生放送中だった。

しかも、KARAの歌が終わって、SKE48の「オキドキ」が始まるところだ。

高校生の息子が熱烈なSKEファンということもあり、その影響で、気がつけば父子で応援している我が家(笑)。

で、そのSKEのパフォーマンスが全国に生中継されているわけです。

いつものように、みんな元気で、ダンスのキレもいい(笑)。

それはそれとして、そろそろメンバーの顔も見たいじゃないか。

そろそろカメラが・・・

ところが、いつまで待っても画面が切り替わらない。

開始時から変わらず、ステージ全体を見おろした形で固定された映像が、ずっと続いたままなのだ。

あれ? なぜ?

KARAの映像を見る限り、さっきまでは最低でも5台のカメラを駆使していた。

それが、どうしてSKEでは、1台のクレーンカメラの映像だけなんだ?

クレーンカメラによる「俯瞰(高い位置からの映像)」は、確かにダンスパフォーマンス全体を見せるには必要だ。

しかし、「寄り」の映像がまったくない、というのは理解できない。

クレーン以外のカメラが、同時に全部、故障? 

まさかね。

ならば、スイッチング・システムのトラブルか? 

それなら有り得る? いや、そうそうあることではない。

と言ってるうちに、おいおい、歌はどんどん進んで行くではないか。

まさか、このまま終わるつもりじゃ・・・

ああ、本当に終わっちゃったぞ(笑)。

最後まで「ワンカメ(カメラ1台だけ)」で通してしまったのだ。

まるで駐車場の監視カメラのように、じーっと上方からのフィックス(固定)でヒキ(広い画角)の映像のみ。

彼女たちのフルショット(全身)も、アップ(顔)の表情も、なーんも無しだった。

しかも、SKE48が終わって、次のAKB48「風は吹いている」になったら、また複数のカメラによるスイッチングに戻ったではないか。

システムや機材のトラブルではなかったのだ。

つまり、SKEの”ワンカメショー”は、明らかに意図的なもの、というか演出だったことになる。

前述のように、「ダンスパフォーマンス全体」を見せるには、俯瞰の映像は必須だ。

でも、他のカメラもあるのに、1曲まるごと、まるで無人カメラのような固定映像で、ずっとそのままというのは、やはり理解に苦しむ。

“ぞんざい”な扱い、と言われても仕方ないくらいだ。


名古屋から来て、一生懸命歌って踊っていたSKEが、なんだか可哀想になった。

彼女たちは、自分たちが、こういう映像で全国中継されたことを、知っているんだろうか。

それに全国のSKEファンの青少年たちも、ちょっとびっくり、かなり残念だったのではないか。

まあ、関心のない大人たちにとっては、どうでもいいことかもしれないが、ワタクシは大いに気になりました(笑)。

ほんと、なぜだったんだろう?