先日書いたように、今年は〝精霊流し〟に行けないので、昨日は遠くから母に別れを告げました。来年また戻ってきてねと…。そうしたら甥が、その時の写真を送ってくれました。勿論撮ったら送ってねと頼んでおいたんですが。
豆殻のしきりに爆ぜて魂迎
私の句です。季語は「魂迎」で秋。8月13日(旧暦7月13日)に我家ではいつも迎え火を焚きます。それが「魂迎」で、「門火」とも言います。そのとき、麻の皮をはいだ茎の苧殻(おがら)を焚くので、「苧殻火」ともいいますが、母は昔豆の殻で焚いていました。藁や麦の茎を使うところもあるようですよ。ところが、最近はスーパーなどでこれ用の小さな薪を売ってるとか聞いてびっくりしました。そう言えば、昔一番びっくりしたことに雑巾を買ってきたと言う話があります。いつも学期の始めには学校に提出していましたので、雑巾を縫って子供に持たせていましたがね~、ナントお金を出せば何でもありの時代になったんだなあ~とイヤになったことがありました。
下の写真は〝送り火〟です。今度は盂蘭盆の終りに、この世に戻ってきていた祖先の精霊を彼岸へ送るために焚く火です。
門火焚き終へたる闇にまだ立てる 星野立子
送り火を焚きためらふは雨の音 篠田悌二郎
昨日こちらは雨でしたが、大分の方は大丈夫だったんでしょうね。この写真のように精霊流しが出来たみたいだから…。今年は初盆だからですが、普通はこのように舟まで作ることはないんですよ…もっと簡単にします。
ところで、よく考えてみたら盂蘭盆会は16日まで。すると本当は今日が送り火を焚いて精霊流しをするんですが、我家は随分昔から15日にしていました。どうしてか…母がいなくなったのでもう聞きようがありません。ザンネン!
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