ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝八重山諸島5島めぐり 3日間〟へ!(西表島)

2020年03月15日 | 俳句

 今朝7時頃に突然電話のベル…何ごとかと思ったら、義姉が亡くなったという報せでした。〝ああ、やっぱり…〟という思いで、それ程は驚きませんでしたが、さすがに気が滅入ります。

 この1月中旬にお見舞いに行き、顔も見て話もしてきましたが、その後の連絡では3月いっぱいが無理かもと聞かされていましたので、ある程度の覚悟は出来ていたつもりです、が…ショックですね。

 義姉は長男のお嫁さんでしたので、兄が59歳で亡くなった後は母と同居して暮らし、私はいつもそこへ里帰りをしていました。それで、何かとお世話になり、いろんな話もしてきました。母が亡くなってからは体調を崩してしまい、それでも俳句を作るようになってからは雑誌などにも載るようになったと、本を見せて喜んでいましたのに…。これでいよいよ里が遠くなってしまいました。本当に淋しい限りです。

 さて、〝八重山諸島5島めぐり〟の2日目。今回の旅の一番の見所は、東洋のガラパゴスといわれる西表島のマングローブクルーズです。

 竹富港から30分足らずで西表島の大原港へ。

 西表島は、沖縄本島に次ぐ大きな島で、島の殆どを山岳がしめていて、その90%以上が熱帯、亜熱帯の原生林に覆われています。また、ここの気象は亜熱帯というより熱帯に近く、降雨量は年平均2.600㎜以上と圧倒的に多くて、熱帯雨林の様相を見せています。このジャングルの中にイリオモテヤマネコ、カンムリワシ、セマルハコガメ、ナリヤラン、ヤエヤマヤシ、サキシマスオウノキなどの世界的に珍しい動物や植物が生息しているのです。

 早速港について、遊覧船を待っているとき、パイナップルに似た果実の成っている木を見つけました。トゲのある葉が特徴で、夏になると甘い香りを放つ橙色の果実をつける「アダン」という木ですって。マングローブに生息するヤシガニの大好物で、「阿檀」と書き、タコノキ科タコノキ属の常緑小高木。亜熱帯から熱帯地域の海岸近くに生息し、成長すると茎から木根が地面に伸びて支柱根となり、風で倒れないように体を支えている。ちなみに沖縄では古くからアダンの葉を煮て乾燥させ、繊維をゴザやかごに加工して利用されてきたそうです。また、八重山地方では、アダンの新芽を湯がいてあく抜きし、煮物や炒め物として食べられることもありますが、果実は繊維質で細かいトゲを持っているため、食用には適していないんですって。

 どなたかが落としたサングラスでしょう、それをこんなふうに…なかなかオシャレで、似合ってる!

 私たちは、先ず〝仲間川マングローブクルーズ〟へ。これは天候や潮の干満によって体験できないこともあるのですが、この日は急遽プランが入れかわってしまったので、潮が引きすぎると奥まで行くことが出来ず最大の見ものが見れなくなるということも心配されましたが、ぎりぎりセーフ。ヨカッタ!

 仲間川遊覧船乗り場のある仲間大橋のたもとから約1時間のクルーズです。クルーズ船の船長さんが川沿いを面白おかしくガイドしながらまわってくれ、折り返し地点でサキシマスオウノキの巨木を見学して戻ってくるコースです。
 
 
 

 この仲間川は、西表島南部の南風岸岳付近を源流に、島の南東部を流れる全長17.5キロの川。上流域は亜熱帯植物が茂り、下流域は国内最大の面積を持つマングローブ林が広がっていて、流域全体が原始のままの姿だとされ、仲間川天然保護区域に指定されています。

 ところで、このマングローブとは、そういう名前の植物を指すわけではありません。熱帯・亜熱帯地域の河口付近など潮の満ち引きのある潮間帯に生育する植物の総称をマングローブと呼んでいます。マングローブ植物は、世界に70~100種類生育するといわれていますが、日本では、鹿児島県、沖縄県で見ることができ、西表島では、日本に生育する7種すべてのマングローブに出会えるそうです。

 日本国内にあるマングローブ林は約600ヘクタール。このうちの25%、約160ヘクタールを仲間川流域が占めていて、うねうねと蛇行する川の両岸には、多くの野生動物が生息し、冬にはカンムリワシが飛来することもあります。川にいるシジミは大人の手のひらほどもあるビッグサイズ。天然記念物に指定されたヤエヤマヤシの群落もあり、所要時間は55分から70分。折り返し地点では船を降り、板のような形をした根(板根)を持つことで知られるサキシマスオウノキを見に行きました。1982年に発見されたもので、板根部分の高さが2.5メートル。樹齢400年と推定される古木なんですよ。

 そういえば、ここにしかいないという〝ミナミコメツキガニ〟は見られませんでしたが、樹上にカンムリワシがいるのを、私が発見して〝ほら、ほら…〟と言っているうちに通り過ぎ…、写真はダメでした。船長さんに聞くと間違いないと。クヤシイ!帰りはどんどん潮が引いてこんなに水嵩がなくなり、支柱根もむき出しに…

 この後は、昼食をとり、由布島へ。これはまた次に…。

 

コメント
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