ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

皇帝ダリア

2017年11月24日 | 俳句

 今日は朝から冷たい雨が昼過ぎまで…やがて今度はお日さまが出て来て、でもまたパラパラと、変な一日でした。

 これで満開だった皇帝ダリアもハラハラと散って、別れを告げようとしています。いよいよ本格的な冬。これからしばらくの間は花がありません。そのうち水仙が咲き出すでしょうが…。

 ところで、この皇帝ダリアはもう何年になるでしょうか。以前句会場にしていた喫茶店で、茎を切って植えたものに芽が出たのを、確か2個買いました。その喫茶店もそこの奥さんももうなくなってしまいましたから…5年以上は過ぎたかも。植えて2年目に花が咲き、その後、茎を切って挿しましたら、もうたくさん増えて、おまけに大きくなり過ぎて、今度は台風で倒れたりと大変でした。この頃はほったらかしなんですが、勝手に生えてひとりで成長して…全く手の掛からない子になりました。今年は台風も避けて行ったし、倒れずにきれいに咲きました。

 この花はいつ頃から日本で見かけるようになったんでしょうか?ホントに突然でした。〝あの背の高いきれいな花はなんというの?〟と、あちらこちらで目につくようになり、そのうち猫も杓子も…と珍しくもなんともなくなりました。原産はメキシコから中米の植物で、茎が木質化するツリーダリアと呼ばれる3種のダリアの中で、皇帝ダリアが一番大きくなるのだそうです。日が短くならないと花芽ができないので、開花期が遅くなり、晩秋から初冬にかけての花ですが、霜にやられるとすぐにダメになります。ということは、今年はまだ霜が降りていない?

 普通のダリアは夏の季語ですが、皇帝ダリアは、こんなに咲いていてもまだ季語にはなっていないんですよ。次のダリアの句は夏。

   ダリア大輪ルヰ王朝に美女ありき     福田 蓼汀

   千万年後の恋人へダリア剪る       三橋 鷹女

 前句、ルヰ王朝ならフランス…どんな美女だろう。きっとたくさんいたんでは?外国にとんと疎い私にはマリーアントワネットぐらいしか思い浮かばないが、でも何となくイメージは湧いてきます。後句の千万年後の恋人も…分かるようで分からないなあ~そんな未来がこの地球に残されているんだろうか?なんて!しかし、ダリアという花にはそんなロマンと空想の世界が似合うのかも。

 

コメント (2)
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