ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

すがれ虫

2017年11月08日 | 俳句

 今日は午前中は小雨まじり、午後から時々日も差してきて…でもどんよりとした一日でした…と、夜ブログ書きかけてダウン…

 今朝早く目覚めて続きを…。午後からの体操は、だんだん寒くなるとおっくうになりますが、昨日は暖かでした。欠席すると次のとき仲間達から〝どうしたん?〟〝どっかまた悪いの?〟と、心配されるので、あまり休めません。しかし、ここは俳句とは関係ないので、気楽なおしゃべりと体を動かすという場、いわば精神衛生上としてはとても良いところです。

 ラジオ体操から始まって、柔軟体操、ストレッチ体操…時にはヨガや気功なども入ります。ボールやベルトなどの道具を使っての体操も、そして最後はダンス系です。そのダンスが若者向けの音楽で楽しいのですが、テンポが速くてなかなか覚えられないし、覚えてもついて行けませんね。当り前かあ~(笑) 

 この日はあのAKB48の〝恋するフォーチュンクッキー〟でした。若いでしょ!それをみんないい年のおばさん達が踊るんですから…でも見せるんじゃあないから、間違っても曲に乗って踊るのは楽しいですよ、若返っていい!

 一昨日の兼題「残る虫」での句会。非常に面白い句がありましたので一つ、〈病棟を行きかふ日々やすがれ虫〉です。

 作者はどうしてる?と聞くと…病気で入院中なのでは…いや、いや、きっと看病のために行くんですよ…もしかしたら看護師か病棟婦の人かも…話は尽きません。もちろん今この句会に該当する人はいませんが、昔のことで詠んだと思えば、なんでもありですからね。

 ここで考えてみましょう。この句は「病棟」の働きが大きいですね。これが間違って解されるもとになっています。作者に聞いてみると、ご主人の看病で病院に通ったことを詠んだと。とすれば「病棟」ではなく「病院」とか「通院」とかの他の言い方の方がいいかも。でも一番大きく関わってくるのは季語です。「すがれ虫」では、「とても悪いの?もしかして癌とか…」とか、挙げ句の果てには「もう末期で手遅れだったの?」とか…そんな感想も飛び出します。すると作者曰く「すぐに退院して、今はぴんぴんしてますよ」と。「じゃあ、いくら俳句の上でも、殺しちゃいけんでしょう!」と言うと、大爆笑でした。それぐらい季語というのは威力があるんですよ。そこでこの句は、季語を変えて明るく…〈病棟へ今日も通ふや石蕗の花〉ぐらいでと添削しました。一つ注意。「病院へ通ふ」や「通院の」とかでも詠めますが、そうなると作者本人のことに間違われやすいので、ここはやはり「病棟」ということで入院患者と分りますし、「今日も通ふ」で、見舞ではなく看護に…ということになるでしょうか。

 我家に一本だけある〝ドウダンツツジ〟が、今年は綺麗に紅葉しました。まるで花が咲いたようにそこだけ明るいです。

 

コメント
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