ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

兼題は「冬隣」

2017年11月14日 | 俳句

 朝夕は冷え込みますが、昼は暖かで、とても気持ちのよい1日でした。ところで、この一週間は俳句三昧(?)になりそうです。なぜかって?それは予定がいろいろ重なって、教室や句会の日を変更したから。結局5回も句会しないといけなくなってしまいました。

 まず、昨日の句会から。兼題は、「冬隣」(ふゆとなり)で、晩秋の季語です。基本的にこの季語は、冬の隣にいるということですので、立冬目前の、これから寒く厳しい季節に向ってゆくという心構えが感じられる季語ですね。ここで一つ大事なことは、冬を十分に想像させる内容に、この季語を使ってしまうとダメ押しの感じになり、「冬隣」が効かなくなってしまいます。この句会でもたくさんありました。例えば、「鉢物の増えし屋内」「日溜りの猫は動かず」「押し車押す背まあるく」「帰るなり猫膝に来る」など…どれをとっても寒さを連想させる内容ですので、冬隣でなくても冬そのものの季語でOKですよね。だからこの季語は微妙なんですよ。冬にはなってないけど、冬を間近に感じさせるという…非常に難しい季語です。

 今回の高点句は〈手を擦り(こすり)一歩踏み出す冬隣〉でした。「手を擦り」で確かに寒さは感じますが、「一歩踏み出す」には事実と同時に、それに加えて作者のある決意のような…これから厳しい冬に向けて生きていかねばという…ものを感じさせます。だから付かず離れずの適当な間合で季語が働いていると思うんですがね。次点句は〈変りばえせぬも好日冬隣〉でした。これはあちらこちらで見たり聞いたりする〝日々是好日〟という言い古された禅語がすぐに浮び、何となく二番煎じのような感じで損をしますね。出来れば俳句では、いや出来るだけ言い古された言葉(常套語)は避けたいものです。でもこの作者は、同じことの繰り返しでもそれでいいのだと、自分が納得すれば〝好日〟だと、それは冬になっても同じだと…そういう気持ちを詠んだんですと。まあ、いいかぁ~。

 今日会場の駐車場に着いた時、ちょっと先に着いていた仲間が、戻ってきてじろじろと見ています。「どうかしたの?」と聞くと、「イヤ車が…また同じのを買われたんですか~」と。そうなんです。先日のブログを読んでたんですね。部屋に入っても「先生!ジャガイモが車に…読みましたよ」と。アリガタイことですね。車はまだ手続きが終らないと納車できませんので…来たら早速ブログでも紹介しましょうね。今日の句会の話は明日にでも。では、これでオシマイ!

 母の一周忌に飾った〝胡蝶蘭〟です。この〝胡蝶蘭〟というのは、季語では夏なんですよ。日本に自生する山野草ですって…知らなかったぁ~。でも今時のは殆ど温室栽培で、属が違うものなんですって。 

コメント
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