ゲームホリック

ゲーム大好きぃ!!でゲーム脳なのであること無いこと書き散らします。

ドラマの中のテレビゲーム描写

2009年02月02日 | ゲーム
『相棒』第7シーズン、第13話「超能力少年」の1シーンに、鑑識の米沢守と超能力少年が世間話から親しくなってゆくシーンがあります。その少年が『モンスターハンター』(『モンハン』)をプレイしていて詰まったところを米沢がアドバイスをするといった具合なのですが、少年が「またアイルーがどっかいっちゃったよっ」と言うと、米沢が「なつき度が低いんですな」とその後もアイルーキッチン云々のアドバイスを行うといったように非常に具体的な描写が行われています。

正直この何気ない会話、日本のドラマ、もとい海外のドラマまで含めても、今までに無い、ゲームオタクから見ればある種画期的なシーンだと思います。これまでもドラマの中でテレビゲームを取り扱うシーンは数多くありましたが、子供の日常の1シーンとしての小道具でしかなく、しかもテレビゲームについて知識も無いような演出でした。またSCEも協力し、ヒロインがゲームクリエーターという設定の『奇跡の人』というドラマも当時の最新ゲーム(『ナイトメアクリーチャーズ』等)が登場していたものの、ゲームを理解しているとは言い難い演出でした。

今回の『相棒』の上記のシークエンスでは、中高生を中心にゲームマニア層にも大ヒットしている『モンハン』を使うことで、子供と大人が円滑にコミュニケーションを行うための道具としての機能を果たしています。今までのドラマにあったような単なる意味の無い小道具でも、無理解な演出でもない、テレビゲームを、しかもここでは『モンハン』の立ち居地を理解した上で、”必要なモノ”として演出されています。



『相棒』のクリエーターが凄いのか、『モンハン』の社会的影響力が凄いのか、そこのところは判断が付きかねますが、理解の上にゲームが描かれ、不自然にならない演出が行われることはゲーム好き、ドラマ好きとしてはうれしい限りです。