高砂大学院悠々健康科の今回の講義は「21世紀の東洋医学」で幼いころに視力を失った全盲の先生だった。
国立大学で鍼灸の指導をなさっているという立派な先生だ。
A4のコピー紙6枚11ページにわたっれビッシリ書き込まれたデジメが渡された。
全盲の先生はどうやってこの内容を説明されるのだろうと興味津々。
手元には同じ内容が書かれた点字の資料を持っているらしいが、パラパラとまるで目が見えるかのようにめくって説明するのには驚いた。点字の資料だから硬くて分厚いのだろうと思って見ていたらどうやらそうでもないらしい。
ページが我々の手元にあるデジメに対応しているらしく、何ページのどこを見てくださいと言ってまるでデジメが見えているかのようだ。さすが大学の教壇に立たれるだけのことがあるなとしきりに感心。
講義の時間は90分。どうやって時間が分かるのだろうか不思議だった。
後半、実技の講義でそれが分かった。手元に電卓のようなものを持っていて、それが「只今何時何分です」と音声で教えてくれる。
課題は「21世紀の東洋医学」だが内容は鍼灸の話。
鍼灸は2000年以上前に中国は漢の時代に発生して、西暦527年に日本に入ってきた。鍼灸には古典派と現代派があり、先生がやられているのは現代派。古い古典の鍼灸を現代科学の目で見て行こうというのだ。
鍼灸は過信してはいけません。鍼灸をしたからといって治るというものではない。良くなったといっても1時間もすればもどってしまう。
人間には自然治癒力というものがあって鍼灸はそのお手伝いをしているだけなのだ。
後半は実技が行われた。
生徒さんの一人を実験台にして針治療の一部を実践して見せていただきました。
背中のほんの一部を触って診るだけでその位置を言い当てるのには驚いた。
針の長さは60㎜、実際に挿入するのは50㎜、「エエッ!!」と驚きの声が上がる。でも心配はご無用。18度の角度で入れますから身体に害を与えません。まともに刺したら内臓に到達してえらいことになりますよとの事。
私の経験では鍼灸師のかたはまともに突っ込んでいるように感じていたが記憶違いだったのか。
中国の針は太いが日本の針は直径が0.2㎜・0.12㎜・0.07㎜と細く身体に負担がかからないそうだ。
でも効くのは太い方だという。
針が終わるとマッサージ。針を刺すことによって細胞にたまった乳酸が血管内に追い出されるがそれをそのままにして置く訳にはいかないのでマッサージをして静脈の中に追い込む、静脈には逆止弁が付いており一度静脈に入った乳酸は戻ることがないとのこと。
時間どうりぴたりと 90分で終わる。
先生有難うございました、今日の講義は凄く勉強になりました。
針やお灸、素人がやったら拷問だわ
愛犬、大きくなったd(^-^)ネ!