亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

難しい強吟の謡い方

2010-06-04 | アート・文化

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                    白もくれん

高砂やー此の浦舟に帆を上げて。此の浦舟に帆を上げて~。

結婚式の定番だった謡も今は殆ど謡われなくなった。

「高砂」と言えば全曲強吟だ。

謡を習い始める最初に習うのが「高砂」である。

ところがこの強吟と言うのが難しい。

強吟

謡曲の発声法の一.弱吟ににくらべて音域が狭く、音階が不安定で音の顫動も不規則な部分。おもに祝意・勇壮等の表現に用いるが、常に強く謡うとは限らない。~電子辞書より

1984年に謡曲を習い始めて以来28年になるが、いまだ初歩の段階から脱出できない。

どうしても頭に入らないのが強吟(つよぎん)である。

ある時、渡辺大先生が強吟の謡い方について講義して下さった。

「強吟とは、昔は硬吟といっていた。強く謡えばいいというものではないんだよ。」

なるほど、強弱ではなくて、硬(かたい)軟(やわらかい)なのだ、目から鱗だった。

それ以来、強吟にたいする見方が変わってきた。

それにしても、どうしても頭に入らないのが強吟だ。

特に、大のりの部分は、聞いていると実にリズミカルで謡いやすいように聞こえるが、これがまた難しくてどうしても謡えない。

強吟が上手く謡えるようになったら一人前だろう。

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