昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

昭和少年漂流記:第五章“パワーストーン” ……5.深夜の副都心…②

2013年12月16日 | 日記
5.深夜の副都心…② 持ち帰った安達の通帳と印鑑を、久美子はしばらく見つめる。 休日なしに働き続けていたこと。それがバブル崩壊後に積み重なった借金の返済のためであること。一時期は5人いたスタッフ全員の首を順に切らざるを得なかったこと。打ち合わせ、設計、施工管理等々、すべてを一人でやらざるを得ない状況であること。そして、そこに希望を見出しつつあること…… . . . 本文を読む