今年も5月22日がやってまいりました。
モリッシー、
お誕生日おめでとうございます!
57になろうと、現役のまま、「モリッシーなう」の記録を
書き替えていくモリッシーには畏敬の念しかないファン
の私なのですが、自身は以前こう言ってました。
「自分の年ってものに影響を受けるべきではない。
年なんて言わば靴のサイズみたいなもの。
何歳だからどう生きるべきか、なんて決まるもんじゃない。
いくつであろうと関係なく、すばらしい奴はいるし、つまらない
奴もいる」
彼にとっては、年齢はただの数字。やりたいことをやるのに
年など関係ないのでしょう。そもそも、
「ベッドに横たわると、生きるってこととか死ぬってこととか
考えてる。でもどっちも、特にいいもんだと思わね」
と、言ってる人ですし。生きてようが年とろうが死んでようが状態は
問わず、あるがままおのれに忠実にいるだけ、ということ
なのでしょうね。
そんなモリッシーの、ロスの空港での近影(2016年5月10日)↓
「ラッセル・ブランドの猫の名前がモリッシーなの、光栄ですか!?」
と聞かれて深くうなずくモリッシー。とても顔色も良く機嫌もいいので
安心しました(でも、今さらなんでこの質問・・・)。
See How Morrissey Reacts To Russell Brand Naming His Cat After Him
さて本日はモリッシ-の誕生日ということで、昔のモリッシー本、スミス本などを
あさっており、はて、モリッシーは「57」までキャリアを続けるつもり
あったんだろうか?と思って、関連する言葉を探してみました。
「20年後にはどうなると思ってますか?」
と聞かれ、1984年9月のインタビューではこう答えています。
「どっかで風変りな陶芸でもして、穏やかに暮らしてるだろう。
音楽の仕事はやめてしまい、友だち相手に小さな古本屋を
営んでるかもしれないな」
※(参考画像) 穏やかな陶芸家イメージ
実際のモリッシー20年後。「穏やかな陶芸家」どころか↓
…めっちゃ攻めてた。
「物々しい武闘派 2004」
そしてさっきのインタビューから30年たってもなお…
・・・攻めっぱなし。
やってることも30年前とそんな変わらず。
体型は変わったけど、円熟の凄味を増した。。。
そして、1988年には
「55歳で音楽をやめちゃうんですか?寂しくないですか!?」
と聞かれこんなことも言ってます。
「植毛して、靴を左右履き間違えてまでステージに立ちたくない、
老いぼれロック爺さんは、見る人をほんとにギョッとさせるんだよね。
スタジオて死にかけた体ををひきずって車いすにたどりついて
ボーカルの歌入れするとかまっぴらごめんだ」
(だ、だれのことを想定して言ってるんだ、モリッシー!)
いやいや、55過ぎてもこんなに足腰強そうだから大丈夫。
髪も…
たぶん大丈夫。
とにかく、モリッシーには、30年前にも20年前にも想像
しなかった未来が待っていた。待っていたというか
ふつーにたどり着いたというか。
(私も32年もファンでい続け「られる」とは思ってもみなかった)
そして今思えるのは、未来というのは、「いま」生きているという
すごい奇跡とラッキーの連続と積み重ねの結果であると
いうこと。モリッシーがなんで好きかというと、「元スミス」だ
とか、もうお金もある「スター」だとか、過去にも地位にも何にも
よりかからず、「いま」を粛々と重ねていく現在進行形の歌手で
あるから!
He is Morrissey.
で、あると同時に、
He has been being Morrissey for 57 years.
なところが、一番好きです。
上世代アーティストや同世代アーティストの訃報が続きます。
とても寂しいことで、不安にもなるけれど、今年も誕生日でまた、
モリッシーと同じ時間を生きている幸せを、かみしめることが
できました。
あんなに元気なんだから、新曲やツアーやら、待ってますよ!
(とりあえず、他のこととかご意見番用事とかもいいけど、
歌ってください…)
本当に、57歳おめでとう!!