KADOMIUMTANK ソフビブログ

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「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

マーミットの2月受注新製品

2013年01月25日 | 特撮・SF

マーミットさんから2月のソフビ受注限定品のニュースリリースを
いただきましたので、少し早いですがご紹介~。

今回もウルトラ兄弟を苦戦させた強力兄弟怪獣がレトロ・リアル造形で
そろい踏み、新マンの強敵怪獣やイベントでも人気な恐怖の食人植物など
マニアックな怪獣ソフビが揃っています。
この製品はすべて通販限定品。2月28日受注締め切り
2013年5月中旬発送予定です。

商品の問い合わせ及び代引き申し込みは㈱マーミット(03-5648-6535)
まで。



怪獣天国 レッドキング(2期)

税込み5250円、全高約23センチレトロタイプソフビ。
塗装済み完成品。ウルトラマン登場。ライトブルー成型。
マーミットさん的に、とにかくレトロ造形にこだわって製作された
ウルトラ怪獣の代表的キャラクター・どくろ怪獣レッドキング。
塗装もシンプルながら、好き者にはかえってここにクルものがあります。
過去、同社ののビニパラベビーでよくあった配色パターンだったと思うのですが、
薄い青系、水色のソフビっていいですよね。
多々良島の牢名主、他の怪獣たちからも恐れられる凶暴なレッドキングですが、
本作は数あるレッドキングソフビの中でも愛嬌満点な一体となっています。

同時に、ちょっと「ウルトラマン80」で子供の呼びかけから
不思議なマジシャンによって魔法の壷から出てきた
レッドキング的なファンタスティックな雰囲気もありますネ。




怪獣天国 グラナダス(2期)

税込み5250円。レトロタイプソフビ。塗装済み完成品。
帰ってきたウルトラマン登場。ライトパープル成型。
このグラナダスはクリームイエローの1期を自分も持っていますが、
ちょっと妖怪的なイメージがあると思います。
マーミットさんのソフビもグラナダスの持つ独特の異形のミリキを
伝える造形になっているのでは。
劇中でもMAT隊員たちが夜間の襲撃で光るこの怪獣の目を鬼火ではと
見間違えていましたね。
デザイン的には古来からある妖怪画の「わいら」や「うしおに」などのテイストを
イメージしてデザインされたのではないかと思っています。
それと新マンは、ケンタウルス星人の特攻がなかったらこのグラナダスを倒せなかった
のでは。彼は圧倒的なパワーでウルトラマンをグロッキー寸前まで追い詰めて
いましたから。

新マンのブルマァク怪獣はロボネズやメシエ星雲人、ササヒラーなど
番組終盤までのキャラクターをソフビ化してくれており今でも復刻品として
手に入る環境になっていますが、マーミットさんではパラゴンやレッドキラーの
ような未ソフビ化だがファンに人気の怪獣、
ブラック星人やズール星人のような画面にちょっと出てくる系の宇宙人まで製品化して
くれています。そしてこのグラナダスを操るケンタウルス星人もソフビ化してくれて
います。

ベアモデルさんのほうでも最近ではジャイアントキングボックルといった「当時いかにも
ありそうな」マニアックなアイテムをリリースしてくれていたりと、やはり
第二次ウルトラの新マン、Aあたりはブルマァクの隆盛期、怪獣ソフビの最需要期で
あったことから現在のレトロ系ウルトラ怪獣ソフビファンにとっては存在感の
大きい映像コンテンツゾーンであり、引き続き現行版権ソフビメーカーさんが
独自のキャラクターセレクションや造形アイデアを盛り込んで
当時未製品化のキャラクターたちを補完してくれるのではないかと思います。



怪獣天国 モスラ(初代)

税込み4200円 全長約22センチ 
レトロタイプソフビ。塗装済み完成品
コゲ茶の成形色にゴールドのオーソドックスな彩色。
最近、モスラ登場作の一本目「モスラ」を見返したんですが、
昭和の時代に作り得る幻想映画として
怪獣という超越的存在を絡めた作品では最高作
ではないかと思いました。日本映画としても多くのヒトの記憶に残るべき
一本だと思います。モスラ幼虫自体はあたかも弾丸特急のように日本の
国土を突っ切って、悪徳興行師たちに誘拐された小美人の2人を救出に奔走します。

核兵器に汚染されながらモスラを鎮めるための祈りを捧げるインファント島民の儚さや、キングコングの換骨奪胎シーンでもある原始の存在=成虫モスラが
文明国に飛翔してくるなど、戦後の発展の中に土俗の持つプリミティブな
生命力が侵犯してくるビジュアルイメージが強靭で、今見ても感動をもたらす
怪獣映画であるとの認識を新たにしました。
また東宝映画全部の中でも、美しい蛾の怪獣がクライマックスに用意されていることで、色調が昨今のHD映像で観ると新たな感慨がもたらされる一本ですね。
幼虫が公開当時、東京のモニュメントだった東京タワーに営巣するイメージも
秀逸で当時の観客にはセンセーショナルだったのではないでしょうか。
本作には大衆向けに怪獣映画を作るうえでのヒントが現在の目で見ても
隠されていると思います。




ヒストリーモンスター・トリフィド(2期)

税込み5250円 全高約23センチ ソフトビニール塗装済み完成品。
歩き回る殺人植物モンスター。ブラウン成形色にメタリックグリーンの彩色。
すでにグリーン、レッドなどのバリエーションが登場しているトリフィド。

去年は、2012年のベストソフビとかいったタイトルで特にタコブログでは
記事を書かなかったのですが、思えばこのトリフィドが自分個人では
去年、ベスト5に間違いなく入る一体ですね。
SFのミリキを忘れない大人向けのソフビって感じカナ。リンク先の、洋物
モンスター大好きで自分でもソフビ化に全力投球中のブッカさんもこのトリフィドは
イベントでお話いただいていたら「トリフィド最高、赤松氏すごい!」と大絶賛でした。

最近古書店でトリフィド關係の本を見ていたんですが、ジョン・ウインダムの
「トリフィドの日」を子供向けに平易に書き直した「児童文学全集」のヤツをペラペラと
めくっていたところ、三本足でウツボカズラのような頭部、ムチのようなツタを
伸ばしたおなじみといえるスタイルのトリフィドの挿画が見られました。
本の出た1960年代なのであまり今風のクリーチャー的なアレンジではないのですが、トリフィドのビジュアルイメージは何年経ってもブレないものだなと改めて思いました。

このカーズワークスのソフビトリフィドはどちらかというと「人類SOS!」の映画の
ポスターに描かれたトリフィドを下敷きに立体物としての独自のアレンジを加えた
のですが、1960年代の公開後「SF大図鑑」「宇宙怪獣図鑑」系の
子供向けイラスト本でのトリフィドの紹介ページを見ると、
映画版トリフィドのイメージがほとんどを占めているので、
やはりポピュラリティの面で決定打といえるビジュアルのトリフィドが
今回製品化されたといって過言でないと思います。

気になっているヒトは是非お手元に。書棚に飾ると
SF映画の中に登場する博士の部屋にある生物模型みたいな
アカデミックな雰囲気が醸し出されてとってもカッコイイですよ。




RSM30 ブラックキング

税込み8400円(税込み)全高約33センチ 
ソフトビニール塗装済み完成品
帰ってきたウルトラマン登場。徹底考証に基づいたリアルな造形。
キット版5250円もあり。原型/浅川洋(アス工房)

今月はグラナダスにブラックキングと、帰ってきたウルトラマンの強敵怪獣が続きます。
このブラックキングは着ぐるみのシワのでき方とか下半身のスーツ
プロポーションなどが完璧にトレースされていて現物を見ると感心します。

じつは最近、昭和の子供向けバラエティ「おはよう!子供ショー」の
帯番組「レッドマン」を観ることができたのですが、
本作は新マンでの登場直後のウルトラ怪獣たちが続々出てくることで有名です。
ビーコンなんか、新マンでは電離層近くを浮遊しているのが大半だったファンタジックな
怪獣なのに、レッドマンでは新マン本編のバックボーンを全く考えずに
登場させられてるので、2本足で無理やりフラフラ歩かされてます。
ステゴンやキングストロン「戦えマイティジャック」の恐竜ザウルスも同様で
4足歩行の怪獣を無理やり2本足の状態に仕立て、獰猛なレッドマンと
格闘させられています。
といっても、この番組は新マンのウルトラ怪獣たちのスーツをじっくり観察するという
面で非常に資料価値が高く、まだ樹脂素材もそれほど劣化してないきれいな状態に
ある新マン怪獣スーツの活躍映像がたっぷり観れるので、怪獣とヒーローの単調な
アトラクバトル番組ながらマニア目線ではディープな映像コンテンツです。

ブラックキングもレッドマンでの登場の際は特に強敵怪獣というわけでなく
数匹のグループで野っ原にフラフラと現れ
仲間同士ニギニギしているだけで別に悪いことはしてないのに
エキセントリックな戦闘狂ともいえるレッドマンに発見され、
例によって「レッドファイト!」の掛け声とともに追い回され、
いいようにどつかれるかわいそうなメンバーの1匹となっていました。
やや重そうに下半身をひきづりながら、固定アングルでレッドマンと戦っている。
しかしきぐるみ自体はやはり本編使用品。
出来が良く、新マンを一度は処刑寸前まで追い込んだ
用心棒怪獣の威厳を放つブラックキングの昭和の名獣として
いぶし銀的な造形のミリキを満喫できることでしょう。
このリアルキットも好事家の棚ではブラックキングの決定版と位置づけられる
ことでしょう。



スカルヘッドバット モノロン

税込み4200円(税込み)
全高約16センチ ソフトビニール塗装済み完成品
オリジナルモンスター。ドールアイ仕様。
最近は「X」「Z」シリーズでマニア泣かせでどっかで見たよなキャラクターを次々と
ソフビ化しているSKULL HEAD BUTTさんの
アンダーグラウンドなオリジナルソフビシリーズ。
謎のオリジナル怪獣、というよりはかなりパチ怪獣寄りな一匹。
スーフェスなどでも以前、ちょこちょこっと卓に置かれて売られていた
謎の怪獣たち。金属的なフォルムの胴体はメカ怪獣的な風情をも漂わせます。

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2 コメント

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Unknown (ヒローン)
2013-01-26 17:16:13
タコさん更新お疲れ様です。
マーミットさんの2月受注ウルトラマン系は新作がないみたいで残念ですがレッドキングは未所持なので購入検討します。なかなか新規作成も難しいのですかね。スーフェスで見られた!?っていう謎のアイテムが楽しみです♪
後トリフィド!!これも未所持ですがタコさんの記事読んでたら欲しくなってしまいましたぁ(笑)
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Unknown (タコペッティ)
2013-01-27 13:04:24
>ヒローンさん

こんにちわ。いろいろイベントも続いたので
大きなイベントはルポに中断が入ったり
駆け足での更新になってカオスになっていますが
ご高覧、恐縮至極。

まずはロボット長官が手元にくるのが楽しみですね。
スーフェスでは、ウルトラ系ではない版権キャラクターを
何点か見せていただいたのですが、よく似ていて、
遊び心もあるパーツ構成で見ると受けるアイテムだと
思います。
>トリフィド
欲しくなったなんて、照れますね(微笑)。
あのキャラクターは中学時代に雑誌の「宇宙船」で
別の方の立体化作例で見かけて以来、
いつかソフビにならないかと思っていた
ので、今回のマーミットさんでの赤松社長の
こだわりがこもった製品化は満を持して
という感じでした。機会があったら手にとってみて
ください。いいサイズでの製品化なので
いろんなフィギュアとからめても楽しめます。
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