■鑑賞日記

基本的に[ネタバレ]に配慮しておりませんので御注意下さい。そして概ね敬称略。

『ヴィイー』『外套』@浜離宮朝日ホール小ホール (5/26 13:00~ 14:30~)

2023年05月26日 | 映画
「ゴーゴリ没後170年記念映画祭」にて2作品を上映。

『ヴィイー(妖婆死棺の呪い)』1967年・78分
ゴーゴリの妖怪小説を映画化。
神学生ホマーが経験した恐怖と戦慄の三日三晩。
棺がとび死体美女や妖怪に襲われ・・・。
当時としては画期的な特撮を駆使している。

『外套』1960年・75分
アニメの神様ユーリ・ノルシュテインの未完の作品として名高い『外套』
こちらは実写版の映画『外套』である。
モノクロ35ミリフィルム。切り取られた場面のレイアウトが美しい。
舞台の風景や建物自体が絵になるとはいえ、どこを切り取る何を見せるか。
物語のクライマックスシーンで突然画面が白く飛んだ。
35ミリフィルムが切れた! のである。
会場背後に置かれた映写機に垂れ下がるフィルムが見えた。
この時代に得がたい体験?
果たして十数分後にフィルムの修復はなされ上映は再開した。
お声がけいただいて何となく得た鑑賞の機会だったが
この作品、観ることが出来てよかった。

<以下は原作あらすじの引用、映画とは細部が異なる>
「帝政ロシア時代のサンクト・ペテルブルグが舞台の物語。
真面目で貧しい下級役人アカーキー・アカーキエヴィッチは、長い間着古し
修繕不可能となった外套に別れを告げ、生活を切り詰めて貯めたお金で新しい外套を手に入れた。
清書することが生き甲斐で、役所で目立つことがなかったアカーキーが、新調した外套を着ていくと、
今まで仲間はずれにしていた役所の連中がこの話題で持ちきりになり、祝杯を挙げる騒ぎになった。
ところがある夜カリキン橋の上で追い剥ぎに逢い、アカーキーは新しい外套を盗まれてしまう。
失意のうちに死んだ彼は幽霊となり、夜な夜な盗まれた外套を探しに現れた。」
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