常楽院

福島県南会津町 真言宗

毎日 毎日

2017-07-04 | Weblog
 昨日の夕方、小雨の降る芝生に一羽のスズメを見つけた。
 しばらく見ていたが飛び立っていかない。
 気になって庭に降りた。近づいても向きを少し変えるだけで飛び立たない。
 腰を下して手を伸べ撫でてみた。怪我をしている様子もない。
 沢山の雨に当たらない所に移し、米粒を置いてみた。暗くなってしまい気になるが、どうしようもない。

 早朝、昨日いたところに行くと死んでいました。
 昨日はふんわりしていた羽毛が、身体に張り付いて(昨夜は雨が強かったので、濡れてしまったらしい。)小さくなっていました。

 住職にお願いして、紫陽花の花壇の端に埋葬してもらいました。
 小さな 小さな命が消えました。

 TVでは市川海老蔵さんと勸玄君の宙乗りの様子が流れている。「右手にカンカン左に麻央・・・」と言う言葉が

 「なりたい自分になる。」との意志を持って、闘病の様子をブログに綴り、笑顔で多くの人々を力づけ、旅立って行きました麻央さん。
 優しく、強く、美しい、凛とした生き方でした。(直ぐに弱音を吐く従業員には、遠い生き方だなー)

 その数日後には、卓球の愛ちゃんの懐妊の報道。

 我が家にも8月末に、小さな命がやってきます。(心配だったり、楽しみだったり。)

 逝く命 来る命  これが この世のあり方なのでしょうね。
 でも、若すぎる命が消えてしまうのは辛いですね。

 最近、まわりの人々が終活の話をするようになりました。
 終活かー

 従業員としては、身の回りのものは若い人達に任せて(きっと、不必要なものは処分してくれるだろう。)生き方の終活をしなくては、と考えています。


 「毎日 毎日」
 
  毎日 毎日
  ぼんやりしていても
  過ぎてゆく
  わたしは 有益な毎日をすごしたい

  毎日 毎日
  こころうれうしくすごしたい
  皆と仲よくすごしたい
  そうして少しずつ 自分をものにしたい

  毎日 毎日が
  くり返って
  わたしの一生が出来上がってゆくのだ
  悔いのない一生でありたい

  遠い昔、中学校の卒業にあたり、恩師に頂いた武者小路実篤さんの言葉です。(恩師は住職のお姉さんで、すてきな人です。)

  いつも心の片隅においてきましたが、悔いのない一生、そんな風に生きるのは難しいなー と言うより無理か