先日、ブリューゲルの「バベルの塔」を紹介したところ、
いつも訪問してくださるブロガーさんから
「天国への階段」ですね… とのコメントをいただいた。
バベルの塔を取り巻いて伸びる螺旋階段はまさに「天国への階段」そのものだと思う。
しかし、「天国への階段」は自分にとってもうひとつの意味を持つ。
当ブログ、記事から連想される音楽を添付していて、
その記事には、「塔」という言葉から連想して、ボブ・ディランの「見張り塔からずっと」(演奏はデイブ・メイソン)を選んだ。
ところが、もっとふさわしい曲を思い出したわけで、
それがもうひとつの意味、レッド・ツエッペリンの「天国への階段」だ。
ロックファンなら誰もが知っている名曲で、
高校一年生の時、初めて買ったロックアルバムがこの曲が収められているレッド・ツエッペリンⅣだった。
映像とともにこの名曲をあらためて聴きたくなり、youtubeを検索したところ、こんな映像がヒットした。
HEART - STAIRWAY TO HEAVEN in HD - The Kennedy Center Honors LED ZEPPELIN, 2012.
ケネディセンター名誉賞の一幕だというが、
そもそも、この賞は国籍を問わず音楽の功績を称えるもので2012年にレッド・ツエッペリンが受賞した時のものらしい。
そこでは、称賛をこめて受賞者を敬愛するアーティストたちが受賞者の楽曲をステージで披露するのだが、
その圧巻が、ロックバンド「ハート」のリーダー、アンとナンシーのウィルソン姉妹による「天国への階段」。
あくまでもオリジナルに忠実に奏でられる美しいメロディ。
それを情感豊かに歌いあげるアン・ウィルソンと女性コーラスのメンバーたち。
やがて力強いドラムとともに、これまたオリジナルの再現かと思われるような感動的なギターソロが始まる。
そして終盤、いつのまにか現れた大合唱団がこの名曲をさらに盛り上げていく。
その熱演に酔いしれる観客の中には、バラク・オバマ夫妻やヨー・ヨー・マの姿も...。
さて、当のレッド・ツエッペリンのメンバーたちは...
今は白髪で好々爺としたギターのジミー・ペイジ。
精悍なあの美男子も昔、ボーカルのロバート・プラント
あいかわらず地味なまま、年を重ねたという風貌、ベースやキーボードなどマルチプレーヤーのジョン・ポール・ジョーンズ。
最初は、「やるな...」というまなざしでステージを見つめる彼らだったが徐々にその表情は熱を帯びていく。
その中でもっとも印象に残ったのがロバート・プラント。
次第に涙目となり、クライマックスでは流れ落ちる涙を手でぬぐうしぐさも...
そんな彼らを見つめつつ、
私自身も当時意味もわからず暗記したクライマックスの一節を口ずさんでいた。
And we wind on the road
Our shadows taller than our soul
There walks a lady we all know
Who shine white light and wan show
How every thing still turn to gold
And if you listen very hard
The tune will come to you at last
When all are one and one is all
To be a rock, a natural
....And she's buying a stairway to heaven
あれから45年。
そんな懐かしい思いを胸に、久しぶりにレッド・ツエッペリンⅣをレコードで聴いてみた。
1970年前後、ハードロックという音楽ジャンルを切りひらいたレッド・ツエッペリン。
今の彼らの風貌からは想像もできないほど
激しく躍動的なサウンドが昔のまま繰り広げられたわけだが、
その中には今まで感じたことのない、
どこかやさしく、切ない気持ちさえ感じさせる音も含まれていた。
レッド.ツエッペリンの天国の階段は、旦那さんがよく聞いてました。
私は名前しか知りません。
女性の大合唱、圧巻でした。
そして、さすがです。LPレコーダー!
やはりレコードで聴くのが一番深くて綺麗な音だと思います。
ご主人、ご存知でしたか。
でしたら、きっとこの映像も気に入ると思いますよ。
この映像に出会えたのもbaraさんのおかげです。
ありがとうございました。
このレコードを聴くのもホント久しぶり。
おそらくは社会人になってから初めてかも。
ということは...40年?!
デジタルで聴くようなキレはありませんが、
モコモコとした音にもかかわらず、
切れ目ない音のつながりを感じました。
懐かしくもやさしく感じた由縁でしょうか。
このHeartの動画、大好きです。
少し前にはフルバージョンがあったんですがね…
スタジオ録音では作りこみ過ぎるのでしょうか。
レッド・ツエッペリンのライブでは
なかなかレコードのような演奏は聴けません。
ライブでの即興が彼らの魅力ではあったのですが、
このライブはスタジオ録音を忠実に再現していると感じました。
しかしそれも、ストリングスに大人数によるコーラスがあってのこと、
それだけにオリジナルの「天国への階段」は素晴らしかったということでしょうね。
久方ぶりにこの曲を耳にしました。
富山で住んだ頃のFMから流れて来たのを思い出します。
その頃のオーディオセットは今も健在♪
転勤族を降りて、今の地に居を落ち着けて以来、耐震補強をしながら使い続けています。
最近はWebのデジタルサウンドに移行していますが、
時々物置化した書斎で聴く音の拡がりは至福です。
写真からはそんな事を思いました。
久し振りに整備調整してやらんと・・・・♪
私たちの年代(ですか?)のあこがれのひとつにオーディオがありました。
社会人になってまず買ったのが車、そしてオーディオでした。
これはその名残りですが...
ホント整備調整が必要ですね。
久しぶりに通電したプレーヤーはオート機能が損なわれていました。
針を置くのも上げるのもすべて手動。
これはもう買い替えるしかないか...