折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

良いお年を! 2019大晦日

2019-12-31 | 折にふれて

冬型の気圧配置が強まった今朝の金沢。

明け方から強い北東の風が吹き、

時折その風に煽られた横殴りの雨が

窓を叩いています。

これから次第に気温は下がり、夕方からは雪になるとの予報。

年の始まりは穏やかに迎えたいものですが、

なにせ雪国の金沢。多少の雪景色ならそれはそれでいいものかな、

と思ったりもしています。

 

さて、そんなことで今年最後の写真とご挨拶を。

 

Sony α7R3  FE2.8 16-35 GM (19㎜ ,f/18,1/200sec,ISO100)     余呉湖 2019 11.10  7:21AM

 

 

 

    コメントを下さった方はもちろん、

      ご訪問いただいたすべての方に心より感謝申し上げます。

      今年もほんとうにお世話になりました。

      そして、来年もどうかよろしくお願い申し上げます。

      良いお年をお迎えください。

                                      juraku-5th

 

※本日、コメント欄閉じております。

Comment

夢か、現か…  By空倶楽部

2019-12-29 | 近江憧憬

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


 

明け方の余呉湖。

 

Sony α7R3  FE2.8 16-35 GM (35㎜ ,f/16,8sec,ISO100)   2019.12.22   6:39AM

 

空が白みはじめると

湖面をすっぽりと包んでいた濃い霧が徐々に薄れ、

まるで幻灯機が映し出したかのように

湖岸の景色が浮き上がってきた。

どこまでがほんとうの景色...。

そして、どこからが湖面に映し出された景色なのか...。

夢か、現(うつつ)か。

そんな景色が現れる瞬間もまた余呉の魅力。

 


霧の中から響いてくるような幻想的な楽曲。

初めて聴いたとき、そう思ったのだが

それもすでに40年以上も昔の話。

 
  10cc - I m Not In Love

多くのミュージシャンにカヴァーされてもいるが

この不思議な雰囲気は10CCならではのもの。

 


今年最後の空倶楽部となりました。

今年は写真をアップするだけではなく、

オフ会にも参加することができ

「空」を通じた繋がりから、たくさんの刺激を受けました。

空倶楽部が益々発展することを祈願するとともに

コメントをくださった方はもちろん、

お立ち寄りいただいたすべての方に

心よりお礼申し上げます。

来年もどうかよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

Comments (22)

りんご便り

2019-12-25 | 折にふれて

N 様

いつもお世話になっております。

台風の影響はどうでしたでしょうか。

「Nさんのところは長野市からは離れているはず」

「高地だから・・・」などと、勝手に判断し、

気になりながらもお見舞いも差し上げず失礼しておりました。

今年もりんごのお願いをできますでしょうか?

送り先は次の通りです。

                       J 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

J 様

こちらこそ、いつもお世話になっております。

台風のご心配頂きありがとうございます。

お陰様で、当地は、豪雨でしたが、風はそれほど強くなく助かりました。

地球環境の悪化の為か、災害が頻発し、

人ごとと思わず、自分達も注意しなければと思っています。

今年も、りんごのご注文を頂きありがとうございます。

いつもと同じような時期にお届け致します。

なお、代金は、昨年同様と致します。

                      N

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

N 様

ご連絡ありがとうございます。

大過なかったこと、安心いたしました。

代金のこと。

消費税など含め、資材高騰もあるのではないですか。

こちらとすればありがたいですが、

必要であれば遠慮なくおっしゃってください。

どうかよろしくお願いいたします。

                    J

 

 

 

 

N 様

こんばんは。

今年もおいしいりんごをありがとうございます。

送った先々から「今年もおいしい!」との連絡をいただいています。

代金をお知らせください。

よろしくお願いいたします。

                  J

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

J 様

今年もりんごのご注文をありがとうございました。

また、早速ご入金いただきありがとうございました。

ご家族様お変わりございませんでしょうか。

私の叔母の紹介でお宅のお母さんへのりんごの便りがスタートで

30年以上のお付き合いをさせていただいて、

たいへんありがたく感謝申し上げております。

今後もよろしくお付き合いいただきますようお願いいたします。

寒さに向かう折り、ご家族様共々、お体気を付けて良いお年をお迎えください。

                             N

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

N 様

こちらこそ、ありがとうございます。

母は昔、国立病院の看護師をしていて

長野の病院にも赴任していたと聞いています。

Nさんとのご縁もそんな関係だろう、と

漠然と想像していましたが、

叔母さまとの関係だったのですね。

その母も今年93歳になりますが、

痴呆で今はもう寝たきりになっています。

Nさんのことを私が知ったのは、

父が平成17年に亡くなった時でした。

当時、母も痴呆が進み始め、

Nさんのこともわからなくなっていたようですが、

その年の暮れにNさんから連絡をいただき、

父の「お悔みに」とりんごを送っていただきました。

昔から、この時期に実家に帰るとおいしいりんごがあったことを思い出し、

Nさんがつくったものだったか、と腑に落ちました。

そして、これも何かのご縁と思った次第です。

わずかな注文でご迷惑かな、と思ったりもするのですが、

送った先々から「今年もおいしい!」と連絡をいただくと、

ついついご縁に甘えてしまいます。

どうか今後ともよろしくお願いいたします。

Nさんこそ、ご家族みなさまでよい年をお迎えください。

そして、長野のみなさまにとって、来年が良い年となりますよう

心よりお祈り申し上げます。

                    J

 

 

※ご訪問ありがとうございます。

 本日、コメント欄閉じております。

Comment

余呉、風の朝に   By空倶楽部

2019-12-19 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


2019年12月15日 滋賀県余呉湖、夜明け前。

前日の雨もすっかり上がり、快晴の予報。

気温5℃、絶好のコンディション。

朝霧の中から現れる余呉湖、

そして、静まり返った湖面に夜明けの空が映り込む。

そんな風景を期待したのだが...

Sony α7R3  FE2.8 16-35 GM (20mm  ,f/16,1/50sec,ISO800) 

 

「風か...。」

時折、湖岸の芒が大きく揺れ、湖面も波立っている。

週間予報でこの朝の天候を何度も確認し、

機材はもちろん防寒準備など用意周到でやってきたのだが...

余呉湖が霧に包まれることも、鏡のように周囲の風景を映し込むこともなかった。

唯一の収穫といえば、一瞬ほんのりと染まった空。

期待が大きかっただけに、その時の落胆も相当なものだった。

けれども、日ごろから撮影技術をアドバイスいただいているDさんの

こんな言葉で心が救われた。

「(現地についてみて)一気に心がしぼむことも多いですが、

行かなければ、今朝の情景は見れなかったと思うようにして

次回のための種子を探します。」

確かに、あの朝焼けが一瞬のものだったことを思うと

大きな感動ではなかったにしろ、

あの日、あの時間、あの場所に立ったからこそ

見ることができた風景と言える。

そう考えると、思い通りでなかった風景であっても

それはそれで長く心に残るかもしれない、と思えてもきたのだ。

さらに、撮影場所を絞り込んで得られる経験値も

Dさんのいう「種子」のひとつかもしれないな、とも思ったりもしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

Comments (16)

すみれ December Love

2019-12-16 | 折にふれて

すみれのことをうっかり忘れていた。

 

他人の孫の話などどうでもいいことだが...

長女が6月に出産した第二子のことで、

生まれたばかり、まだ名前もない時に

当ブログで紹介して、それっきりだったことを思い出したのだ。

勝手ながら当時の記事を振り返ると...。

仕事途中に産院へ寄ったこと。

そして、スマホで、それも足形だけの写真を撮ったこと。

だから、あらためて、ちゃんとしたカメラで撮ってやろう、と

思ったことなど記されていたが、

そのちゃんとしたカメラで撮ることを忘れていたのだ。

長女はすみれを連れてちょくちょく来ているそうだが、

ほとんどが平日の日中のことなので、

何か特別の機会でもなければ

私と顔を合わすことがない。

それで、すみれのことを「忘れていた」と都合よく言っているのだが

家内に言わせれば「気持ちさえあればいつでも会える」と手厳しく

つまるところ、根本の原因は私の薄情さにあるらしい。

だから罪滅ぼしでもないが、

今回がちゃんとしたカメラによる「すみれ初投稿」となる。

(くどいが、他人の孫などどうでもいい話だが...)

 

ところが...である。

勇んで一眼レフを持ち出したものの

とにかく、よく動く。

そこへ持ってきて、光量の乏しい家の中では

シャッタースピードも上がらない。

それで、ほとんどの写真がピンボケかブレブレ。

「そんな写真ならスマホの方がマシっ!」

家内と長女の罵声を浴びながら、右往左往しつつ、彼女と「格闘」。

そして、ようやく写真に収まってくれたのが...寝静まった後。

 

 

 

生まれてまだ半年。

まだまだ乳飲み子と思っていたが

その表情には徐々にあどけない子供が宿り始めているようだ。

ふと...。

孫の顔をしげしげと眺めて喜ぶ自分がおかしくなった。

そして、これを「じじバカ」というのだろう、と自嘲しながらも

長女の第一子が生まれたときに、心に刻んだ俵万智さんの歌を思い出し、

そっと胸の内で呟いてみたのだった。

 

  バンザイの姿勢で 眠りいる吾子よ そうだバンザイ 生まれてバンザイ

 

 


そういえば昔、こんな曲もあったな...と思い出し、

タイトルを拝借させていただいた。

 

 すみれ September Love/一風堂

 

※ご訪問ありがとうございます。

 本日、コメント欄閉じています。

Comment

銀杏日和

2019-12-12 | 日常の中に

冬晴れの真っ青な空を突き上げるように...

この時期の東京名所のひとつ。

神宮外苑はまさに銀杏日和だった。 

RICOH GR DIGTAL3    (F5.6 , 1/320 , ISO64)

 

植栽されたのが大正12年(1923年)というから

銀杏並木はやがて100年もの間、外苑を飾り、

しかも、この時期になると決まって色づく。

だから、ありふれた風景に違いない。

自分にとってもそれは同じ。

初めてここへやってきたのは40年以上も前で、

以来、何度となくここを訪れているから、

やはり、ありふれた風景と言っていい。

しかし、それにもかかわらず、

この時期に東京を訪れる機会があれば

無理に時間を作ってでもここへやってくる。

ただ、色づいた銀杏を眺め、

落ち葉を踏みしめながら、

並木を往復するだけのために。

けれども、不思議なことに、

そうすることで見慣れた風景の中に

過去訪れたときの折々の心持ちを重ねることができる。

それがこの場所へとやって来る理由。

そして、ありふれた風景には違いないが、

特別の風景でもある、と思うのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

Comments (10)

霞ヶ丘という風景  By空倶楽部

2019-12-09 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


 

新しい国立競技場が完成した。

 

 RICOH GR DIGITAL3  (F5.6 , 1/310 , ISO64)

 

日本を代表する建築家、隈研吾氏の設計によるもので

木材を多用し、さらに随所に木々や植栽をあしらうことで

緑の多い周辺環境と一体化する建物となる、と思っていたが...。

 

建物は完成したものの、

外構工事や植栽工事はまだ進行中といった様子で

周囲にはまだ工事用の仮囲いが張り巡らされ

工事車両も多数行き来している。

それだから、今はまだ「風景と一体化する」というよりも

巨大な構築物が「これでもか!」と思えるほどの

存在感を示しているという印象が正直なところだ。

けれども、冬晴れの空を背景とした特長的な外観は

空倶楽部、今月のお題「〇〇と空」に格好な題材には違いなく

仕事上の興味も含めて、時間をかけて眺めた次第だ。

 

ところで...。

建築の世界では建物そのものを設計する技術者とは別に

建物周辺環境のデザインを担当する人たちがいる。

ランドスケーパー(風景設計者)と呼ばれる人たちだが、

以前、あるランドスケーパーから聞いた興味深い話を、その時思い出していた。

 

曰く…。

建物が完成した当初はまだ、

周囲の木々や植栽は頼りない存在でしかなく、

風景の中の主役は建物そのものである。

ところが、年を重ねるにつれて木々や植栽は生長し、

しだいに、その存在感を強めていく。

そして、やがては建物と一体となってひとつの風景を醸し出すこととなる。

それこそが風景設計の醍醐味なのだ、と。

 

エイジング(年を経る)という考え方で、大いに納得のいくところである。

新しい国立競技場にしてもそう。

隈研吾氏が表現した完成予想図もエイジングを重ねた後のもので、

これからが「お楽しみ」ということなのだろう。

 

さて、ひと通り新しい競技場を眺めた後、

振り返りつつ、地下鉄の駅へと歩き始めたのだが、

ふと、歩道脇の住居表示プレートが気になって、足が止まった。

記憶の底に埋もれかけた地名が、そのプレートに記されていたからだ。

「そうだ、ここは霞ヶ丘だった。」

1964年の東京オリンピックの頃、

その霞ヶ丘の名前は深く子供心に刻まれたのだが、

なぜか最近ではほとんど耳にしなくなっていた。

その美しい場所の名が不意に蘇ったのだ。

さらにその時、記録映像に残された

55年前の真っ青な空を思い浮かべ、

この日の空に重ねながら思った。

いつの日か、建物の外観からは積み重ねた年月がにじみ出る。

それを生長した木々が取り囲み、

霞ヶ丘の新しい風景となって、人々の目に馴染む。

それこそが、「2020年」が残すレガシーで、

今、その歴史が始まったばかりなのだ、と。

 

 

 

Comments (18)

ダレソ、カレ?

2019-12-04 | 日常の中に

師走のある日、

羽田空港展望デッキで眺めたなにげない光景。

 
 RICOH  GR  DIGITAL3  ( f4.0  10sec)

 

午後6時の便の搭乗前だったはずだから

5時前後の頃かと思う。

黄昏時とはいうものの、

東京の日の入り4時半を過ぎていて、

あたりはすでに薄暗い。

その展望デッキに立つ人影。

仕事帰りのサラリーマン、恋人たち、学生、子供の手をとる母親、

そして、カメラマン...など。

それぞれの生活のある瞬間にここに立ち、

それぞれの思いで飛び立つ飛行機を見つめる。

さらに、それぞれがひとつの光景の中に納まっている。

そう思っただけで、目の前で、

まるで群像劇が繰り広げられているように

興味深く見入ってしまったのだ。

さらに思ったことがある。

「それぞれが立つあの間合いはなんだろう?」

なんとなく一定の「間」を取っているように見え、

その「間」には何か理由があるように感じたからだ。

そしてその時、ふと、ある言葉を思い出していた。

ダレソ、カレ・・・誰ですか、あなたは...?

江戸時代、人の区別がつかない夕暮れ時を指す言葉として使われたそうで

転じて「たそがれ」。

デッキに立ち、飛行機を眺めながら、

自分だけの世界に入り込んでいる人たち。

あの「間」はそれぞれの人たちがお互いにジャマされない、

つまりは「ダレソ、カレ?」の距離感たったのかな、と

思ったりしたのだった。

 

 

 

 

Comments (16)