折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

It's a Beautiful Day !    By 空倶楽部

2014-06-29 | 空倶楽部


It's A Beautiful Day !

空を眺めながら、そんな言葉を思い浮かべることが年に何度かある

もっとも、この言い回しは天気のいい日に交わす挨拶の類のようだから

空の美しさとは直接関係があるわけでもない

空を見て It's A Beautiful Day ! といちいち感嘆しているのは私ぐらいかもしれないが

その理由がこのレコードジャケット


 

It's A Beautiful Day という1970年前後にアメリカ西海岸で活動していたロックグループのデビューアルバムである

この頃は、著名なイラストレーターがレコードジャケットのデザインを担当するなど

音楽の良し悪しはもちろんのこと

ジャケットデザインもセールスに一役買った時代でもあったという

音楽そのものよりもジャケットに惹かれてレコードを買うことを

「ジャケ買い」などと言っていたと思うが

これが、私にとっての一枚でもある


1960年代の終盤から70年代初頭にかけて、アメリカ西海岸からは多くのロックグループが輩出され

広い意味でウェストコースト・ミュージックという音楽ジャンルが生まれた

イーグルスやCSN&Yに代表され、カントリー&ウェスタンやブルースを起源とする音楽が一般的だが

一方で起源を同じくしながらも、ヒッピー文化の影響を色濃く受け

とりわけドラッグによる幻覚作用を音楽表現したサイケデリック・ロックと呼ばれた少数派もいた

It's A Beautiful Day もその少数派のひとつ

誰だったか、評論家のレコード解説で

「徹夜明けの空を眺めながら、お香を焚いて聴きたい音楽」

のようなことを書いてあったのを記憶しているが、

要するにどこか危ない雰囲気のする音楽ということを表現したかったのだと思う

 


 

というわけで、空倶楽部とは直接関係のないIt's A Beautiful Day の話

ホワイトバードという彼らの代表作も収められているが

時節柄、ホット・サマー・デイを

 It's A Beautiful Day  ♪ A Hot Summer Day

 

 

「9」のつく日は空倶楽部の日

詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 


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海のバレリーナたち

2014-06-28 | 日常の中に

早朝、通りかかった海辺の町で

 

若芽漁の最盛期なんだとか

しかも漁の時間が8時までと決められているらしく

ふだんは静かな海も漁をする人、それを眺める人であふれていた

聞こえてきた話によると

船ひとつ一つが家族単位、つまり夫婦による漁

妻が海に潜って若芽を採り、夫がそれを見守る

そんな光景が目の前にある

 

相当の重労働を、そしてどう見ても年配の女性が担っている

海女は海漁の文化のひとつ、とは言え

目の当たりにしてみるとかなり違和感がある

そのときはそう感じた

 

ところが...

石川県は能登輪島の海女漁を県の無形民俗文化財に指定したという

海女の調査研究をライフワークとする上智大学のあん・まくどなるど教授(地球環境学)への取材記事で

その指定が妥当であることに大いに共感した

 

あん・まくどなるど教授自身が海に潜り、海女漁を間近に見た体験から

「海女の姿は、まさに海の中のバレリーナと言える美しさだった」と振り返り、

海女が上がってくるのを待つ船を海中から見上げた際、

海女を支える男たちの存在の大きさに気づかされた

海女が強く生きていけるのも、夫など男たちの協力があってこそ。

男女の共同がコミュニティを長く維持させている

 

今後は国の重要無形文化財指定をめざし

ユネスコの無形文化遺産登録へも発信していくという

 

 

あらためて...

静かな海とコミュニティを思い起こしてみた

 

 


 

John Lennon   ♪ Woman

 

 


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海開きを待つ浜辺

2014-06-27 | 日常の中に


ハマナスだ!

...そう思って撮ってからひと月近くが過ぎた

浜辺に咲いているからハマナスに違いない...この短絡的な思考が「花オンチ」たる由縁

奇しくも同じ時期、ブログで交流している方が同じ花をアップしていたので

この花のほんとうの名前を知ることとなる

ハマヒルガオ、なんだそうな


ところで、ひと月たった今も咲いているのだろうか


もともと、ブログの更新頻度が低い上に

「空倶楽部」などイベント優先の公開

そこへ持ってきて、ラムのことなどあって

写真を撮ったことさえ、とんと忘れていた始末

すでに賞味期限も切れているかもしれないが

だとすれば、ご容赦を

 

さて。

 

この写真を撮った頃、真夏を思わせるような日ではあったけれども

なにぶん、春から夏にかけての季節の狭間のこと

今日この頃の季節感に合ってくれたらいいのだけど...


来週からはいよいよ7月

梅雨明け、そして砂浜の清掃が終われば

いよいよ海開き

地方のさみしい浜辺も、ほんの一瞬だけ華やかさを取り戻す季節の到来


 夏の海といえば、やはりビーチボーイズ

The Beach Boys   ♪ Surfer Girl

なんとなく郷愁を誘うようなこの映像も秀逸

 


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旅立っていきました

2014-06-22 | 愛犬生活

ラム 旅立っていきました

 

週末はどうしも仕事で家をあけなければならない

お別れはできないかな、と覚悟していましたが

出張を翌日に控えた夜

大きな息を何度か吐いた後

静かに息をひきとりました

12才と半年、人間でいえば80歳を超える高齢

立派な旅立ちでした

 

 

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隅田川夕景  By空倶楽部

2014-06-19 | 空倶楽部

勝鬨橋から

隅田川越しに眺める東京の夕景

 

私にとっては、ずいぶんと懐かしい景色

学生時代、この近く月島にアルバイト先があったので

当時としては日常的な風景で

なにげなく眺めていたように思いますが

それでも、冬晴れの日、この空に大きな富士山と真っ赤な夕陽が加わった風景は

感動とともに、今でもしっかり覚えています


今はどんなでしょう?

当時は東京タワーと貿易センタービルくらいしかなかった空は

かなり狭くなってしまいましたから


今度は冬晴れの夕暮れに

ぜひ、あの空を探しに来ようと思います

 

さて、勝鬨橋...

近くで見るといかつさがきわ立つ橋ですが

ライトアップされた姿はなかなか優雅

照らされた川面と一体となって

男性的な橋もどこか艶めかしく見えてしまいます

 

その艶めかしい橋の下を...


ちょうちんをたくさんぶら下げて

なんともお茶目な屋形船が...

 

都会にしかない夕暮れと空でした

 


 

1970年代

ウェストコーストを中心に活動していたスーパーグループ CSN & Y 

スティーヴン・スティルスとニール・ヤングという強烈な個性の影に

隠れがちだった、デヴィッド・クロスビーとグラハム・ナッシュのコラボアルバムからで

クロスビーの名曲

  

♪  Homeward Through the Haze /  David Crosby and Graham Nash

どちらかというと、土臭い雰囲気のある彼らのなかで

なんとなく都会的だったクロスビー

この隅田川の夕景を見るたびにこの曲を思い出します

 

 

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潮風

2014-06-14 | 日常の中に

長雨で暑さはいったん小康状態

とは言え、やっぱり夏

陽ざしが戻るといっきに気温は上がっていきます

そこへ持ってきて、暑く重い空気が肌にまとわりついてくる

こんな日は、海辺の潮風にあたるに限る

 

日が傾いた岬の遊歩道を

波の音を聴きながら、のんびり歩く


潮風...この時期、とてもやさしい言葉に聞こえます

その最高の贅沢をおすそ分け



 

 


 

ここちよい潮風にあたりながら...

そんなイメージの曲って...と、思いついたのが

マリア・エレナ(ライ・クーダー)

ブラジルのロス・インディオス・タバハラスの名曲を

スライド・ギターの名手、ライ・クーダーが控えめ(個人的感想です)カバーしたもの

♪ Maria Elena  / Ry Cooder 

折しもブラジル・ワールドカップでさらに暑い夏

なんとなく興奮気味の心身をブラジルの名曲でクールダウン

 

 


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カーブミラーと空 番外編

2014-06-13 | 日常の中に

先日の空倶楽部 「カーブミラーと空」の番外編

一見、コミック調で、空倶楽部からは外しましたが

捨てがたかったので番外編としてアップ

 

横断歩道の手前は小学校ですから

この作りものの警官

雨風にさらされながら、通学路を見守ってきたんでしょうね

すっかり忘れてしまっていましたが

昔はいろんなところに立ってたような気がします


どこか微笑ましい「昭和」を感じた次第です

 


 

今日の音楽

取り立てて関連があるわけではないのですが

ノスタルジックな「昭和」を引きずって...

「つらい別れ」  

1970年代のウェストコースト

強烈なブラスセクションを取り入れた

ソウルフルなグループ タワー・オヴ・パワーの美しいバラードナンバー

♪ So Very Hard To Go  / Tower Of Power 

ウェストコーストという地にあこがれた

昭和の思いでの曲です 

 


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鉄写同好会  新緑 トワイライトエキスプレス

2014-06-11 | 鉄道写真

トワイライト・エキスプレスの廃止がとうとう決まってしまいました

来年3月、折しも北陸新幹線の開通と同時期

輸送の高速化の代償として

また「旅」が失われた・...そんな思いが強く

浮かれ気分も吹っ飛ぶ思いです

 

これまで写真に収めたトワイライト・エキスプレスといえば

金沢駅のホームで停車しているか、走り始めたところ

だから、廃止のニュースを聞いた途端

疾走するトワイライト・エキスプレスを撮りたい

そんな衝動に駆られました

そして、以前、偶然にも見つけたビュースポットへ

                                                                       滋賀県高島市追坂(おっさか)峠付近

 

廃止の理由には老朽化もあるとか…

停車中のモスグリーンの車体を思い出す限り

「まだまだ大丈夫、どこが老朽だ」と勝手に思っていましたが...

通り過ぎる列車の屋根はすでに錆で赤茶けて、痛々しい限り

海の近くを走ることが多く、特に冬は日本海の強風と潮にさらされることも多いのでしょう

その傷んだ屋根を見ていたら、なんだかケナゲで、むしろ「ご苦労さん」と言いたくなったほどです

 


この撮影スポット

自分が想像していたよりも、トワイライト・エキスプレスの通過時間が早く

撮影設定をする間もないままにシャッターを切ることに…

露出も評価測光そのままだったので

新緑に引っ張られて、屋根の色は白っぽく飛んでしまいました

したがって、傷んで赤茶けた屋根もこの写真ではほとんど確認できません

撮影直後のモニターでは失敗感が強くて、もう一度ここで撮り直そうと思ったのですが...

今、写真を眺めていてやめようと思いなおしました

この列車の有終を思うと、傷んだ屋根なんか映っていないほうがいいに決まってます

 

ともかく、廃止までもうわずか

季節ごとに、日本海をバックに、夕陽をいれて...など

その雄姿をとどめておきたいという想いがどんどん膨らんでいきます

 


 

「サウスバウンド・トレイン」

1970年代のアメリカ

ベトナム戦争、人種差別、ドラッグなど

様々な社会背景を投影した曲が多かったのが、この頃のロックシーンの特徴でした

そして、この曲もそのひとつ

南部に根強く残る人種差別を皮肉った内容でしたが

それとは裏腹な伸びやかで哀愁を帯びたメロディ

当時、まったくのノンポリだった私は

そんなメロディにノスタルジックな想いを馳せ

また、「南行き列車」というタイトルに旅情をかきたてられていました

 

♪ Southbound Train (1972) / Graham nash &David crosby

 

毎月11日は「鉄写同好会」の日

詳しくは発起人てくっぺさんのブログ「高橋さんの写真記念館」をご覧ください

 

 


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カーブミラーと空 By空倶楽部

2014-06-09 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日

さらに、毎月9日はお題の日

今回は「カーブミラーと空」ということですが...これが難題

他のお題については、鋭意、まじめに(?)取り組んできたつもりでしたが

カーブミラーについてのお題クリアは今回が初めてかも

 

さて、カーブミラーを求めて初夏の海へ

加賀越前国定公園を走る305号線

約50キロにわたり、曲がりくねった海岸線...

とくれば、まさに「カーブミラーの宝庫」

と、きわめて楽観的に意気揚々と出かけて行った次第ですが


たしかにカーブミラーはたくさんありましたが

通りの激しい国道、しかもカーブミラーとくれば見通しの悪いところと相場が決まっています

そんなところで、写真を撮るのは自殺行為...と知りました

 


ということで、今回の副題は「決死の空」...(冗談です)


当初の思惑では、カーブミラーに空を入れて...でしたが

カーブミラーってたいてい下を向いているんですね

だから、かなりアングルを考えないと空が入りません

道路に立ち往生してアングル取りをしている間もなく、ここでは妥協

 

でも、どうしても空と風景を入れたくて

また、別のカーブミラーへ

 

これくらい寄る必要がありました

うむ、やはり難題...というか奥深い

来年の6月9日に向けてしっかりと対策を検討しよう!

 

 

それはそうと、さわやかな初夏

こころゆったりと海の風景を楽しむことができた一日でもありました

 


 

「シュガー・ベイビー・ラブ」

この時期になるとよく流れてくる、そんな印象があります

 

 

♪ Sugar Baby Love / The Rubettes 

 

もともとは1970年代のスマッシュヒット

明るい失恋ソングで、季節がどうだこうだと歌われているわけではありませんが

数年前にリバイバル

ビールのコマーシャルで、青い海とともにオンエアされて以来

日本においては初夏の季節感を演出する曲として定着したように思います

 

 

 

空倶楽部の日

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麦秋

2014-06-08 | 日常の中に

一面に実った麦

まだ青いうちから撮りたいな...と思っていたのですが

あっという間に黄色く色づいて

そろそろ収穫のようです

それで、あわててカメラを持ち出した、というわけ

 


まさに、「麦秋」

季節を表現する言葉の中には

人の季節感覚を惑わす言葉があります

小春日和、五月雨...そして、この麦秋もそうですね

麦畑を見たことがないと

ほんとに秋のことだと思ってしまうかもしれません

 


 

もうずいぶんと昔

イギリスを代表するミュージシャン

スティーヴ・ウィンウッドのトラフィック時代 の曲です

 

 

♪ John Barleycorn (Must Die) / Traffic

 

イギリスの民謡(音楽ジャンルではトラディショナル)をモチーフにした美しいメロディ

ところが、歌詞ときたらかなりおどろおどろしい

 

運を試しに西からやってきた3人の男

 

その男たちに、ジョン・バレイコーンは畑にほったらかしにされる

やがて、するどい鎌で足元を切られ、ぐるぐる巻きにされて

あらっぽく荷車に乗せられて納屋に連れて行かれることに

あろうことか皮膚を骨からそがれ

さらに引き臼で粉々にされてしまうジョン・バレイコーン

 

・・・・というあらすじですが、ジョン・バレイコーンとは麦のこと

最後には、

ジョン・バレイコーンがいなければ狩人だって、職人だって生きて行くことはできない

ジョン・バレイコーンは世界一強い男の証明さ...と締めています


つまり、麦の収穫を喜ぶ歌、・・・のようですね。

めでたし、めでたし

 

 

 


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