梅雨らしい気候が続いている。
「長くじめじめとした季節」と敬遠されがちな梅雨だが、
北陸に住んでいるとあまり苦にもならない。
「長くじめじめとした」に加え、積雪や寒さが2か月以上も続く北陸の冬に比べたら
さほど不快とも思わないからだ。
それに加え、ここ数年の北陸は空梅雨との印象も強かった。
ところが今年。
ここ数日は不順な天候が続いているし、さらにこの先の予報を見る限り
一週間以上も「傘のマーク」が続く。
災害を及ぼさないことが大前提ではあるけれど、梅雨も四季のひとつ。
雨の日や曇り空を楽しむ情感があってもいいのでは、と思ったりもする。
そんなことで、今回の空倶楽部は梅雨時期に印象に残った晴れ間の写真を蔵出ししてみた。
この時期に因んだ選曲を、と思いついたのが
イタリアの歌姫、ジリオラ・チンクエッティの「雨」。
彼女を初めて知ったのは中学生の頃。ラジオから流れてきた歌声でだった。
舌を噛みそうな名前、そして落ち着いた歌声からずいぶんと年配の女性を想像していたのだが、
その後、雑誌に掲載された写真を見た時、その姿に目を見張った。
大人の女性ではあったが、その表情に残る彼女固有のあどけなさが
魅力的に感じた、という中坊のマセた話。
「9」のつく日は空倶楽部の日。