折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

風の乙女が帰ってきた

2023-09-03 | 若狭 越前 越中

コロナ騒動で2年の中断。

ようやく再開された去年は踊り手たちは観客との距離をとり

自らもマスク姿で。

そして今年。風の乙女たちがいつもと変わらぬ姿でようやく帰ってきた。

富山市八尾。おわら風の盆。

9月1日から3日まで開催されるこの祭りに

全国から見物客がどっと押し寄せた。

人づてに聞いた話だと初日は7万人。さらに2日は10万人。

コロナの終息とともにいつもの活気が帰ってきたようだ。

さらに今年はNHKの中継も入るとかで

地元八尾の盛り上がりも絶頂。

1日、2日と今や全国にしれたおわらを楽しんできた次第だ。

 

 

 

 

 

 

 

Comments (8)

雨晴、夜明け前

2023-03-06 | 若狭 越前 越中

夜明け前の雨晴。

     2023.03.05  5:42AM Sony α7S2  FE2.8 16-35 GM (16㎜ ,f/16,5sec,ISO1250) 

 

雨晴に着いたのは午前2時30分。

撮影準備をして3時から星空を撮るつもりだった。

というのも、午前4時頃には中天に天の川がかかり

ヴェガ、アルタイル、デネブと言った一等星が

銀河とともに雨晴を飾る、と思ったからだ。

天気は夜明けまで快晴の予報、洋々と出かけたのだが...。

ところが、そううまくは行かなかった。

ところどころ星は見えるものの、薄いながらも大きな雲が空の大部分を覆っていたのだ。

失望して帰りかけたのだが、たまたま声をかけられたカメラマンとの会話で思いとどまった。

その方は宇都宮から450キロの道のりを駆けて来ていたのだが

雨晴はこれで3回目、今日こそ冠雪の立山を背景に雨晴を撮る、と意気込んでおられた。

それに比べて、金沢からなら60キロ、わずか1時間の距離。

それで思った。「この恵まれた時間をもう少し大切にするか」と。

そして夜明け前。

この光景に出会い、ほんのりと染まり始めた空を眺めながら

「案外いい時間だったかも」と、清々しい気分で

雨晴を後にしたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Comments (4)

嵐を呼ぶ男たち  おわら風の盆 

2022-09-17 | 若狭 越前 越中

おわら風の盆の起源は元禄の頃だという。

立春から二百十日、収穫の目前に吹く強い風を鎮めるために、

人々が三日三晩踊り歩いたのがその始まりだとか。

今年のおわらは三年ぶりの開催。

感染拡大の影響で縮小された開催となった上に、

地元の人によれば、これだけ雨に降られたおわらも珍しかったとか。

それでも、わずかな雨の合間を縫って町流しを見物できたことは幸運だった。

 

おわらといえば女性たちの嫋やかな踊りに目を奪われがちだが

今年は、どちらかというと男性たちの躍動感あふれる踊りに目が行っていた。

群舞による力強さ、そして、女性を気遣うようなやさしさなど。

様々な要素の表現を感じ取ることができたように思った。

さて、今年の北陸は盆過ぎから天候が安定せず、

おわらの天候をずいぶんと心配もした。

そして、おわらが終わった後に次々とやって来る台風。

強風を鎮める祭が皮肉にも強風を呼び込むことになった、などと思ったりもしたが

それも、おわらを楽しめた余裕があったからこそ...と、

「嵐を呼ぶ男たち」の写真にあらためて見入った次第だ。

 

 

Comment

おわら町流し

2022-09-04 | 若狭 越前 越中

おわら風の盆の話が続く。

 

八尾は富山市を外れた山間の町。

山が後ろに控えているせいか、夏から秋に季節が変わるころ雨が降ることも多い。

それよりも尚、土地の方に言わせると、今年ほど雨に降られる「おわら」も珍しいらしい。

それでも。。。

初日こそ晴れ間はまったく無かったが

二日目、三日目ともなると雨は小康状態。

そして、夜になるとようやく

雨の合間を縫って、あちこちで町流しも始まった。

 

幸運にもある町流しのそばに

三脚を立てさせてもらうことができた。

それで初めて、町流しを動画撮影。

 

さらに続く。

Comments (6)

雨のおわら

2022-09-03 | 若狭 越前 越中

越中八尾で毎年9月1日より3日間開催されるおわら風の盆。

今年は3年ぶりの開催となった。

それにもかかわらず・・・

今年の初日はあいにくの雨。

風の盆の最大の見どころは町流し。

哀愁ただようおわら節に乗せて踊る男女。

それが坂の町八尾を流して歩く。

その踊りを演ずるのが未婚の男女となれば連想するところは「恋」。

激しい恋を連想するか、しのぶ恋と思うのか。それは見物客次第。

今や、それを目当てに全国から30万人もの観光客が押し寄せる。

ところが雨が降れば町流しも中止。

残念だったが天候ばかりはどうしようもない。

 

けれども、例年なら観光客でごった返す街もこの通り。

祭はあと二日ある、と風情ある八尾の町を楽しんだ次第。

 

 

 

 

Comments (2)

雨晴 夜明け By空俱楽部

2022-07-30 | 若狭 越前 越中

「9」のつく日は空倶楽部の日。(遅刻しました)

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


雨晴(あまはらし)海岸の夜明け。


          雨晴海岸(富山県高岡市)2022.07.24  04:40AM     Sony α7R3   FE24-70㎜/f2.8 GM2 (70㎜  f/8,1/125sec,ISO800)    

 

この海が雨晴と呼ばれるようになったのは遠く源平盛衰の頃だという。

数々の戦功により平家を滅亡に追いやった源義経が

やがては兄頼朝と対立することになるくだりは

「鎌倉殿の13人」で記憶に新しいところ。

奥州平泉へと向かう義経は山伏の姿に身をやつし

わずかな従者とともに北陸路を落ちて行ったと伝わるが

その哀れさからか、いくつかの伝説が北陸の地名となって残されている。

雨晴もそのひとつで、一行がこの地で激しいにわか雨に見舞われ

岩陰で晴れるのを待ったという伝承が地名となったらしい。

 

その朝のこと。

前日はすっきりとしない日だったが、

深夜には晴れ間が広がるとの予報を信じ

星空目当てに雨晴へと向かった。

けれども予報ははずれ、晴れ間どころかにわか雨に会うなど、

星空どころではなかった。

それでも、わずかな期待をもって待つ。

そして、夜明け。

空のわずかな隙間から射す朝日をながめながら、

ふと、雨晴の名前の由来を思い出したのだ。

 

Comments (17)

夕凪  By空俱楽部

2022-05-19 | 若狭 越前 越中

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


福井県三国港。

       三国港(福井県坂井市)2022.04.09  17:41  Sony α7R3  FE2.8 16-35 GM (16㎜ ,f/8.0,1/80sec,ISO100) 

 

「夕凪」という美しい言葉を思い浮かべながらこの光景に見入っていた。

三国港は九頭竜川の穏やかな河口に開けていて、

また、外海に大きく張り出した堤防で荒波から守られてもいるから

確かなところでは、この海面の穏やかさを夕凪とは言わないのかもしれない。

けれども、その美しい日本語で表現したくなるほど

その日の海は静かで、ほんのりと染まる空の色を映し始めていた。


 

ふと、思い出した曲が『返信』。

そして、この曲が主題歌となった映画『出口のない海』。

歌詞の中に出てくる夕凪という言葉の穏かさが

特攻をテーマにした映画の悲しさ、虚しさとは裏腹に印象的だった。

 

 

Comments (22)

越中八尾曳山祭

2022-05-15 | 若狭 越前 越中

5月3日。

無数の提灯に飾られた曳山に惹かれ出かけた越中八尾。

「なるほど見事なものだ」と

曳山ばかりに目を奪われていたのだが、

曳山に付いて歩いているうちに、

次第に興味は別のものに・・・。

祭の主役はなんといっても「ひと」。

ひとの後ろ姿から祭を追ってみた。

 

祭を主催する氏子衆に

 

曳山を引き回すひと達。

 

さらに、曳山に群がるひと、ひと、ひと...

 

ひとの背中から三年ぶりの楽しさが伝わってきた。

そして、熱狂の一夜は「あっ」という間に過ぎていったのである。

 


ジョン・オーツのソロアルバム 『PHUNK  SHUI』(風水のことらしい)から 。

 
    All Good People    John Oates

ともするとダリル・ホールの陰に隠れがちだった彼。

その音楽センスを証明したともいえる素晴らしいアルバムだと思う。

 

 

 

 

Comments (8)

エッセル堤夕景 2016.10蔵出し

2022-05-05 | 若狭 越前 越中

蔵出し写真が続く。

 


  三国港(福井県坂井市)2016.10.30 17:02  Sony α99  F2.8G/70-200㎜  Teleconverter×2  (330㎜  f/11,1/400sec , ISO400)

 

エッセル堤は渚から沖合に500mほど伸びているが

その先端近くを望遠レンズで引き寄せたのがこの写真。

堤に沿って電柱が立っていて、おそらくは灯台に電気を供給する送電設備だと思う。

うまく表現できないが、築かれて150年、エッセル堤が単に防波を目的とした土塁ではなく

人の営みに直結していることを感じさせてくれて、

それがエッセル堤に愛着を覚える理由なのかもしれない。

ともあれ、その日、燃えるような夕焼けが三国港を染めた。


さらに最近心に留めた音楽が続く。

 
  U2 with Mick Jagger & Fergie: Gimme Shelter - Live from Madison Square Garden (2009)

ローリングストーンズの名曲をU2が...?!

と思いきや、やはり御大、ミック・ジャガーが登場。

ところが、事はそれでは済まなかった。

女性コーラスかな、と思っていた女性が

ステージ中央にせり出してくるやいなや、大迫力のボーカル!

ファーギーというアメリカの女性歌手だそうだが、

ミック・ジャガーもたじたじ。

U2のボノに至ってはあっけにとられて、戦意喪失...

というふうに私の目に映るほど、印象的なパフォーマンスだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

Comments (2)

越前岬 2021.05蔵出し

2022-05-03 | 若狭 越前 越中

ゴールデンウィークは暇に飽かせて

過去写真の整理を楽しんでいる。

撮影に出かけると数十枚、時には百枚を超える写真を撮る。

ところが、このブログで紹介するものは月に10枚程度。

したがって、写真のほとんどがいわゆる「お蔵入り」の運命となる。

何かその時の理由があって自選に漏れるのだが

時間が経って見返すと、「これもいいか」と思うものが出てきたりもする。

そこで、これまた暇に飽かせて「大型連休蔵出し特集」。

    
       越前岬(福井県越前町)2021.05.03 17:43   Sony α7R3  FE2.8 16-35 GM (19㎜ ,f/20,1/30sec,ISO400) 


生い茂る草の新緑から遠く灯台までの奥行き感を狙ってみたのだが、

絞り込み過多による回析現象と逆光への対処がまずかったというのが反省。

この春に同じ構図で撮り直すつもりでいたが

現在の越前岬は獣害対策であちこちに金網が張り巡らされ

景観が台無しになっている。

「後悔先に立たず」を痛感した次第だ。

 


ブログを書きながらyoutubeで音楽を楽しんでいる。

気に入ったものがあればストックしておいて、

記事内容に因んで紹介すのだが、

このストックにも「お蔵入り」状態のものがある。

それでこの際、ついでながら放出。

 
 Prince, Tom Petty, Steve Winwood, Jeff Lynne and others -- "While My Guitar Gently Weeps"

ライブはやっぱり楽しい! と思わせてくれるクリップ。

豪華メンバーによるパフォーマンスだが、

メンバーのクレジットに誰か忘れていませんか。

ケナゲにギターを弾いている彼。そう、ダーニ・ハリスン。

豪華メンバーに囲まれたとはいえ、

親父の曲をやっているのだから、others では可哀そすぎやしませんか!

そして、このステージの見どころはなんといっても後半のプリンス。

他の豪華メンバーが霞んでしまうようなギターパフォーマンス。

お暇な方は最後までどうぞ。

 

Comment