折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

秋風ワルツ  By空倶楽部

2018-08-29 | 空倶楽部

 「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


盆休暇が終わろうとする週末のこと。

激しい雨を伴った秋雨前線が通過したあと、

大陸からの涼しい高気圧に覆われた北陸には今年初めての秋風が吹いた。

いや、初めての秋風といっても、春一番や木枯らし一号のように

明確な定義があるわけではないし

もちろん、気象統計に残されるものでもない。

しかし、それが記録的な猛暑の合間に吹いただけに、

例年のこの時期に比べ、かなり印象深いものとなった。

そして、その風に誘われるように加賀の海岸へ出かけたところ...、

陽が傾き始めた空の色、そして、深みを増した海の色など、あたり一面には秋の気配が漂っていた。


Sony α99  Planar F1.4/50㎜ (f/8 , 1/200sec , ISO100) 

 

粗い刷毛塗りをしたような雲が不規則に、次々と表情を変えていく空模様。

それがまるで、秋風の伴奏に合わせ、雲が思い思いに舞っているかのように思えたのだった。

 

これからしばらくは、夏と秋のせめぎ合いが続く。

といっても、今年に限っては、かなり夏が優勢で、

秋に移り変わるには、まだ少し時間がかかりそうだ。

そんな長い夏のスキをついて、一瞬の秋を楽しんだ次第である。 

 


 

秋めいた気分で、なんとなくの選曲はメロウなソフトロック、ブレッドの「愛のかけら」。


Bread - Lost Without Your Love

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夏の名残り

2018-08-26 | ありふれた情景

金沢では猛暑日が5日連続で続いたそうで、

これは観測史上初めてのことだとか。

この時期、しかもいったん涼しくなった後なので

この暑さはさすがに堪える。

 

せめて、写真だけでも「涼」を感じるものはないかと...


Sony α99  Distagon F2/24㎜ (f/5.6 , 1/1000sec , ISO100) 

すこし日付は遡るが、「山の日」、日没間近の渚。

日中は相変わらずの暑さだったが、

夕刻の海ともなれば少しは涼しさを感じるのではと出かけた次第だ。

すでに土用波がたっていて、暑さはともかく、情景としては秋の様相。

陽が落ちる時間まで、時折りシャッターを切りながら、のんびりとこの時間を楽しむことができた。



キャロル 夏の終わり

 

※ご訪問ありがとうございます。本日コメント欄閉じています。

 

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夕空晴れて...  By空倶楽部

2018-08-19 | 空倶楽部

 「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


その日、所用があって、夕方からひがしの茶屋街へ出かけることにしていた。

朝から蒸せかえるような暑さ、さらには発達した積乱雲が天頂にまで届く勢い。 

「ひと雨来るぞ」という予感が出かける頃になって的中。

月並みな表現ながらバケツをひっくり返したような激しい雨が降りだした。

しかし、所詮は通り雨。

最寄りのバス停から歩いて20分程度、多少濡れはしたが、

茶屋街へたどりついた頃には、すっかり上がり、晴れわたった夕空が広がっていた。

 


                              Sony α99  Planar 50㎜ (f/2 , 1/80sec , ISO100) 

 

♪ 夕空晴れて 秋風吹き...

思わず、唱歌「故郷の空」の一節を思い浮かべたのだが。

確かに、夕空は晴れていたが、「秋風」のほうはどうだったか?!

残念ながら、激しかった雨にもかかわらず、暑さが和らぐことなく、

「秋風情緒」を味わうことはできなかった。

それでも...。

明かりが灯りはじめた通りを眺めてみると

石畳に所どころ残った雨あとが夕空を映していたり

薄明かりに照らされた人影など、

よりしっとりとした風情を味わうことができたのは幸運だったと思う。

 

余談として、「故郷の空」のこと。

元々はスコットランド民謡に、遠い故郷を思う日本語の歌詞がつけられたものだが、

その美しい歌詞、実は原曲のものとはかなりかけ離れているらしい。

むしろ...。

「誰かさんと誰かさんが麦畑...」

そう。ドリフターズによるあのコミカルで庶民的(?)な歌詞(なかにし礼 作詞)こそ、元々のスコットランド民謡に近いものだそうだ。

さらにこの民謡が、サリンジャーの小説「ライ麦畑でつかまえて」のモチーフにもなっているというから興味深い。

 

さて、長々と書いた後でふと思ったことだが。

若い方の多くは、唱歌「故郷の空」をすでに知らないと思う。

いや、それどころか。

「麦畑」も、そして、ひょっとしたら「ドリフターズ」ですら、知らない世代が増えているのかもしれない。

平成最後の夏、さらに遠くなる昭和の、たわいもない話として聞き流していただきたい。

 


なんとなくの選曲はイーグルス最後のアルバム「エデンへの道、遥か」から、邦題「夏の約束」


The Eagles - Waiting In The Weeds

このアルバムがリリースされたのが2007年。

当時、秋風が吹くころに何度も聴いていた記憶がある。

 

 

 

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病葉の中の秋

2018-08-14 | ありふれた情景

連休初日、奥琵琶湖でのこと。

 

湖岸に迫る桜並木のなかに...。

 
Sony α99  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (f/3.5,1/1250sec,ISO100)   

 

青々と繁る葉の中に病葉(わくらば)を見つけた。

逆光に照らされて、点々とオレンジ色に輝く葉を眺めながら、

「ひょっとして、今年の秋はその中に潜んでいるのではないか」と、ふと思った。

実はこの「秋が潜む」話、毎年、この時期に同じ事を書いていて、

それは、太宰治の創作ノート「ア、秋」の一節の請売りなのである。

 

もう4、5年も前のことになるだろうか、

新聞のコラム欄でその一節を読んで以来、

夏の終わりのお気に入りの話題としている。

その一節、”秋ハ夏ト同時ニヤッテ来ル”と題された文章で、

「夏の中に、秋がこっそり隠れて、もはや来ているのであるが、人は、炎熱にだまされて、それを見破ることが出来ぬ。」

太宰治一流のユーモアだが、確かに、夏から秋へと移り変わる季節はあいまいだ。

たとえば、桜が咲けば春が来たと思うし、梅雨が明ければ夏が来たと思う。

また、初雪の知らせがあれば、そろそろ冬の準備を、とも思う。

ところが、秋の到来は感覚で捉えるしかなく、

ことさら、今年のように猛暑が続くと、あいまいもなにも、

そもそも「秋がやってくるのか」などと悲観的に思ってしまう。

それで今年も、自分なりの秋を夏の風景の中に探してみたのだが、

それが「病葉」だったというわけだ。

 

しかしながら...。

本来、「病葉」は夏の季語。

病害虫の影響で変色した葉を指すものであって、秋の訪れと関連があるわけではない。

それは承知のこととして、

今年の夏、その異常な暑さゆえに

あえて、病葉に秋の訪れを重ねてみたくなったのだ。

そして、この「あはれ」な光景を感慨深く眺めながら思った。

病葉たちが散ってしまわない前に秋がやってきてほしいものだと。

 


 

折にふれて...というかなんとなくの選曲はジャーニー。

記事を書いているときは必ず、youtubeで音楽を聴いている。

そして、この時ふと心にとめたのが、

スティーブ・ペリーの伸びやかな歌声が印象的な曲。


Journey - When You Love a Woman

秋の澄んだ青空を情景として映すバラードナンバーだと感じた次第だ。 

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奥琵琶湖、長閑な夏

2018-08-12 | 近江憧憬


Sony α99  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (f/8,1/640sec,ISO100)  

 

夏の休暇初日、久しぶりに奥琵琶湖へ出かけた。

琵琶湖を訪れるのは5月の連休以来、

まだまだ暑さが気になるところだが、少し間隔が開いたことだし、

また、ひょっとして湖面を渡る風など秋の気配が感じられないか、と期待してのことでもあった。

そして、そんな湖畔でふと目を惹いたものが...。

                                                                     Sony α99  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (f/6.3,1/400sec,ISO100)  

「Feathercraft」というブランドのシーカヤックだそうだ。

近寄ってカメラを向ける私の姿を眺めていた人がそう教えてくれた。

ブランド名が示すようにとても軽くて、しかもコンパクトに折りたたんで持ち運べることが大きな特長で、

このカヤックの持ち主は琵琶湖の対岸へ渡った後など、

折りたたんで電車に持ち込んで帰ってくるらしい。

さらにその人が話すには、ずいぶんと高価なものらしく、軽自動車一台分の値段なのだとか。

それにもかかわらず、このカヤックを無造作に置いたまま持ち主はどこへ行ってしまったのか。

なんとも呑気というか、そして、これも奥琵琶湖の魅力かと微笑ましく思えた光景でもあった。

 

この日、湖北の気温は34℃、予想通りの猛暑だったが、

それでも日陰に入ると、湖面から吹く風がまるで秋風のように心地よい。

きっと、秋がどこかに隠れてやってきているに違いない。

そう感じさせる長閑な夏だった。


 なんとなくの選曲は、イーグルス「懐かしき55年」

彼らには珍しいカバー曲(トム・ウェイツ)で、

郷愁を誘うカントリー風のアレンジ、とりわけスティール・ギターの音色に秋風を感じた次第だ。


Ol' 55   The Eagles  

 

 

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夢の橋から By空倶楽部

2018-08-09 | 空倶楽部

 「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


 

空倶楽部、8月のお題は「青い空、白い雲」。

例年だと、夏の空にもくもくと湧き上がる入道雲をイメージして、

海だ山だと出かけるのだが...。

この暑さ、「命にかかわる」と脅されては、つい撮影の気力も薄れるというもの。

さらに...。

思い返せば、猛烈な暑さが影響しているのか、

大きく発達する入道雲にもお目にかかっていない気もする。

そんなこんなで、数少ない今年の夏空写真の中から取り上げたのが...。


RICOH GR DIGITAL Ⅲ   f/5.6,1/640sec,ISO-64 

 

東京、お台場は有明運河にかかる「夢の大橋」から眺めた空だ。

幅員がゆうに50メートルを越えるというからまさに大橋。

それにしても、このひと気のなさは!?

それも「命にかかわる暑さ」のせいかと思った直後、

三人の若者が流れる汗をぬぐいもせず、橋のど真ん中を闊歩して往く。

コンクリートブロック舗装の上は照り返しも含めると60℃を越えるという。

その道をいったい彼らはどこから来て、どこへ行こうというのか。

この先の最寄り駅、ゆりかもめなら青海。

また、りんかい線なら東京テレポート。

いずれの駅もここからだと、陽をさえぎるものもない道をまだ1キロ以上も歩かなければならない。

その「命がけ」ともいえる所行に敬意を表しつつ、

そのうしろ姿を副題に、8月お題の夏空とした次第だ。

 



Maroon5 - Sunday Morning

 

 

 

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A Sentimental Mood in 赤坂

2018-08-01 | 郷愁的東京

その日、仕事を終えた平河町から東京メトロ赤坂見附駅へ向かう道すがらのこと。

何日も続いた暑さが少し和らいだとかで、夜ともなるとここちよい風も吹いていた。

帰り道を急ぐなら、最寄り駅は永田町だったが、

過ごしやすい夏の夜、せっかくだから、少しそぞろ歩いてみようかという気になった。

出張時はいつも、コンデジの愛機GRをカバンの中に忍ばせていて

目を惹いた風景などあちこちで撮っているのだが、思えばそれも日中がほとんどのこと。

それだったら、東京でしかお目にかかれない夜の街並みを撮るスポットがないものかと考えた挙句、

ふと思いついたのが赤坂見附交差点にかかる歩道橋からの夜景だった。 


RICOH GR DIGITAL Ⅲ   f/3.5,1/2sec,ISO-100 

 

外堀通りがゆるやかなカーブを繰り返しながら、溜池、そして虎ノ門へと向かう。

車の白いヘッドライトと赤いテールランプが対照的に流れる通り。

さらには、その両サイドを挟み込むように、様々な灯りが彩る中層、高層のビル群。 

これこそが都会の風景!

多少の酔いも手伝ってか、妙に感傷的な気分で眺めた夜の赤坂だった。


 

この光景を眺めながら浮かんだ曲が In a Sentimental Mood

ジャズのスタンダードとして知られ、

オリジナルのデユーク・エリントン始め、数々の競作があって 、

どれも都会的なセンスにあふれるものだが、

中でも、軽やかなピアノが印象的なこのバージョンを選んでみた。

スタイリッシュな夜の都会を想像していただけたなら幸いだ。


In A Sentimental Mood     Dr John

このドクター・ジョン、アメリカ南部の土臭さを感じる人だが、

一方で、ブルースやジャジーな楽曲も巧みにこなす。

なんとなく怪しい身なりだが、

「人は見かけによらぬもの」・・・自分にとっては魅力的なミュージシャンのひとりである。

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